バイトを辞めるときに悩んでしまうのが「辞める理由」と「辞める時のマナー」です。すぐに辞めたいのは分かりますが、無断欠勤や、何も告げずに逃げ出すようなことがないようにしたいものです。
そこで今回の記事では、バイトを辞める理由と辞める時のマナーや辞め方、辞める時の注意点などについてご紹介していきます。
目次
バイトを辞める理由ランキングTOP3
第1位:人間関係
第1位は「人間関係」です。仕事内容はとても楽しく自分に合っていたとしても、やはり人間関係がうまくいかなければ続きませんし働きにくいものです。バイト先の雰囲気が良ければ、それだけでも仕事に対するやる気も維持しやすいと思います。
*1位と答えた人の意見*
● 上司との相性が合わない
● コミュニケーションが上手くとれない
● 陰口を言われていた
● 全員異性の職場だった
第2位:稼げない!時給が安い
第2位は「稼げない・時給が安い」です。少しでも良い条件で働きたいと思うのは、誰しも同じで当たり前の感覚だとは思いますが…。しかし学生さんなんかは、お金に余り囚われずに、できればバイトを通して色んな貴重な経験をしてもらいたいと思います。
*2位と答えた人の意見*
● 時給が低いとやる気がでない
● 仕事のハードさと時給が見合わない
● 時給が友達より低かった
第3位:キツイ!疲れるバイトだから
第3位は「キツイ・疲れるバイトだから」です。お金を稼ぐ以上、楽な仕事はないと思います。少なからず、肉体的・精神的な困難を乗り越えて、みんな対価を得ている訳ですから。多少のことは耐えて頑張って欲しいと思います。
*3位と答えた人の意見*
● 力仕事で体力がもたない
● 仕事量が多すぎる
● 時間外労働が多く、社員に怒られる
● 覚えることが多過ぎる
● 勝手にシフトに入れられる
使えるバイトを辞める理由TOP5
学校の勉学に集中したい
バイトを止める理由として、受け入れられるものとそうでないものがあります。ここでは前者であるものをいくつか紹介していきたいと思います。
まずはじめに、高校生や大学生のような学生がが使えるものとして、勉強があります。勉強は学生にとって最優先すべきことで、専念しなければならないものとして世間一般に考えられています。
そのため、学生が勉強を真剣に行いたいという欲求をどうしてもバイト先の人達は否定することができません。そのため、勉強でバイトを辞めるのであるなら、仕方ないと受け入れられやすいことが多いのです。
就職活動に専念したい
就職活動を理由にして辞めるのも、バイト先に快く受け入れてもらう合理的な理由です。就職活動は今やっているバイトよりも将来の自分に最も影響を及ぼす仕事を見つけるものです。そのため、バイトを続けさせて、将来に大きく関わる就活を妨げることはバイト先にはできないのです。
そのため就活を理由にして、バイトを辞めることは非常にお勧めと言えます。しかしながら、自分が今何年生であるかをバイト先に把握されている場合、嘘がすぐばれてしまうので注意しましょう。この理由が使えるのは学年がばれていない場合か、ばれている場合で大学3年生か4年生に限られます。
活動(サークル・部活)に励みたい
大学生の特権ともいえるサークル活動や部活動を理由にして、バイトを止めることに対しては、基本的にバイト先も寛容になる傾向があります。バイト先も大学生を雇う際にはそのことをわかって雇用している場合が多いので、そのことを理由に辞めることにもどこか予測がついていることが多いのです。
それ故、このような理由でバイトを止めるのも悪くないでしょう。しかしながら、この理由が快く受け入れられるのは、バイトの面接の際に部活やサークルに属していることを予め話しておいた場合に限ります。このように、その人の日々の大学での活動における忙しさを知っているからこそ、バイト先も辞めること簡単にを受け入れられることができるのです。
故に急に今まで言わなかった大学での活動を理由にしてもなかなか簡単には受け入れてもらえないでしょう。
家庭内事情
家庭における複雑な事情を理由にして、バイトを辞めるのも非常にお勧めです。このような第三者には決して立ち入ることができないようなプライベートな問題を理由にした辞職には、バイト先は決して反対することができないのです。
例えば、親の介護であったり、家庭の何かしらの不幸を口実にすることがこの理由を使って辞めるにはおすすめと言えます。こうした、どこか他人が触れてはいけないような事情はバイト先をうまい具合に納得させられるうえで非常に効果的なのです。
しかし、この理由を嘘として使いバイトを止める場合、どこか罪悪感に襲われるデメリットがあるので注意しましょう。
引っ越し
引っ越しもバイトを辞めるうえでおすすめな理由となります。というのも、引っ越すことで物理的に自宅とバイト先の距離が遠くなるので、バイト先に行けない、あるいは行くのに時間がかかるというような事態が自然的に発生します。
自宅とバイト先の距離が遠くなれば、その分多くの交通費の負担や遅刻などの心配、シフトの面倒な組直しといった問題がバイト先には生じてくるので、バイト先もその人を辞めさせることにとても前向きになれるのです。
しかし、実際に引っ越さずに嘘からこの理由を使った場合、そのバイト先付近に容易に近づけなくなるというデメリットが出てくるので注意してください。
バイトを辞めるタイミングとは!?
民法上では2週間前までに申し出る
民法上では、退職の申し出から2週間後に辞めることができると書かれています。また双方(雇用主とアルバイト)の合意があれば、いつでも辞めることは可能です。バイト先と特別な契約をしていない限り、これに従って辞めることができます。
しかし、いくら2週間前に申し出れば辞められるといっても、バイト先の都合を考えると、伝えてから2週間で辞めてしまうことは迷惑をかけてしまう可能性もあります。例えばバイト先にとっては、1人辞められて人手不足になったりシフトに穴が空いた状態になります。
これによりバイト先はシフトを組み直したり、新しいアルバイトを募集したり、教育したりしなければならなくなるかもしれません。自分が辞めることによる影響を考えると、わずか2週間前に辞める意思を伝えるのではなく、もっと余裕をもって相談した方がよさそうですね。
お互い円満に行く為にも、自分本位で辞めやすいタイミングを見計らうだけではなく、辞める意思は早めに上司へ報告して日時を一緒に決めていく、ということができれば辞めることに何ら問題は発生しないと思います。ですので、せめて1ヶ月前か、できれば2ヶ月近く前に退職の申し出をされることをオススメ致します。
シフトの提出時期
シフトに入っている時期は、すぐに辞めたくても、まずはバイト先への配慮も考えて行動するようにしましょう。バイト先では、月ごとにシフトを提出・発表していることが多く、このシフトが出る前に伝えれば、次月のシフトを組み直す必要がないため、この時期までに伝えておけばスムーズに辞められます。
しかし辞める意思表示は、すぐにでも必要です。上司へ退職の意思表示をしに行くときに「今回のシフトまでは勤務させて頂きますが、次回からは宜しくお願いします」などと付け加えると良いでしょう。
お世話になった人達です。自分が辞めた後も、バイト先の仕事が円滑に進むように、最低限の責任を持って行動することが、円満にバイトを辞めるコツだと思います。さらに、バイト先のことを思うのであれば、新人が定着するまで頑張ってみましょう。
できれば「締め日」に合わせて退職
バイト先によって締め日は異なりますが、だいたい五十日(ごとうび)と呼ばれる毎月5日・10日・15日・20日・25日と、30日または月末日に設定されていることが多く。退職日をこのバイト先の締め日に合わせて退職すると、バイト先にとっては計算や処理が簡単です。また自分にとっても働いた分のバイト代を全額貰えるので気持ちが良いです。
具体的な締め日については、「20日締めの月末払い」とか「月末締めの翌月10日払い」等…、バイト先で、それぞれ設定されていると思うので、事前にそれとなく調べておきましょう。
繁忙期は外すのが無難
バイトによって違いますが、繁忙期に辞めるのは避けましょう。バイト先にとっては繁忙期にバイトにやめられては雇った意味がありません。どうしても繁忙期に辞めたいのであれば、余裕を持たせて、かなり前(2カ月くらい)から辞める意思を直属の上司に話しておきましょう。
また学生の多いバイト先ならば、2~3月以降は特に人手が不足しやすくなるので、この時期を外して辞める時期を設定するか、早目に直属の上司へ相談することをオススメします。
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伝える相手と切り出し方
最初に伝える相手は「直属の上司」
バイトを辞める際、辞める意思を最初に伝える相手は「直属の上司」です。例えばバイト先に、店長、課長、社長がいたとします。この場合、自分が普段の仕事で直接指示を仰いでいる上司が、直属の上司に当たります。普段の仕事で店長に指示を仰いでいるのであれば、店長に最初に辞める報告をしましょう。
社長が一番偉いからと、店長を飛び越して社長に報告するのは、店長に対して大変失礼な行為になるので注意しましょう!社長へは店長から報告が行くと思うので、退職が決まった後で社長に会う機会があれば、軽くお世話になった旨のお礼の挨拶だけすれば問題ないと思います。
まずアポを取る事から!
伝える相手が分かったら次はアポを取りましょう。まずは事務所などで直属の上司が手隙なタイミングなどを見計らって「お話があるのですが、今お時間よろしいですか?」または「後でお時間いただけますか?」などと上司に伝えましょう。この時、例えばお店だったらお客さんがいるところや、取引先の人が来ている時などは避けて、アポを取り付けましょう。
退職理由と退職時期を伝えよう!
アポが取れたら直属の上司の方から、おそらく都合の良い時間に呼び出しなどがあると思います。もしくは、アポを取りに行った時に都合がよければその場で、事務所や会議室などの個室などに、通されて話を聞いてくれると思います。上司と対面になったら「退職理由」と「退職時期」を伝え、辞める意思表示をしましょう。
例えば「資格の勉強を本格的にやりたいので、今月いっぱいで辞めさせて頂きます!」などと、力強く意思表示をしましょう。
辞めると伝えた時に聞かれること
退職理由と退職時期を伝え、辞める意思表示を上司にすると、退職理由や退職時期などについて、少し掘り下げて聞かれると思います。例えば「何の資格の勉強か?」「両立は無理か?」「退職日は今月いっぱいじゃないとだめなのか?」などです。ちゃんと返答できるように、最低でも以下の3つは、シュミレーションしておきましょう。
● なぜこのバイトを辞めるのか?
● 辞めないで済む方法は無いのか?
● バイトを辞める日は?
バイトを円満に辞める為のタイプ別の理由
高校生の場合
高校生の場合は、勉強や部活など学校生活が主です。また未成年で親の保護下にあり、家庭や学校に大きく影響を受けていることが多いので、辞めやすい理由としては、お世話になった人に迷惑が掛からないような高校生らしい理由であれば問題ありません。
*高校生が使いやすい理由*
● 勉強や部活に力を入れたい
● 塾に通うことになった
● 成績が落ちて親から辞めるように言われた
● 学校の同意が得られない
● 受験勉強に集中したい
● 留学することになった
大学生の場合
大学生についても一番辞めやすい理由は、学業や就職活動に関する理由です。バイト先も大学生の本分が学業であることや、最終的な目標が就職であることは重々わかっていると思います。
*大学生が使いやすい理由*
● 学業との両立が難しい
● サークルやゼミを優先させたい
● 就職試験に専念したい
● 資格の勉強に専念したい
● 留学することになった
主婦(主夫)の場合
主婦(主夫)の場合は、やはり家庭第一で家事の合間にバイトをされる方が多いと思いますので、家庭や家族のことを理由にするのが一般的だと思われます。
*主婦(主夫)の方が使いやすい理由*
● 家族の病気や怪我
● 子育てや家事に専念する為
● 親戚の仕事を手伝うことになった
● 仕事内容やシフトが合わないので家事と両立できない
● 夫(妻)が転勤で引越しする事になった
フリーターの場合
フリーターの方の場合は、強い意志と勇気を持って辞める意思を伝えましょう。中途半端な考えで伝えると、引き留められる可能性があります。ですので、必ず明確な退職日を設定して伝えておいた方が無難ですし、後々退職日を伸ばされる心配も無いので良いと思います。
しかし、もしバイト先から「この日まではどうにか来てほしい」と言われるようであれば出来るだけバイト先の意向も聞いてあげるようにしましょう。
*フリーターが使いやすい理由*
● 正社員で働ける職場を見つけた
● 資格を取得する為に勉強したい・資格試験が迫っている
● 知り合いの仕事を手伝うことになった
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バイトを辞める際のNG言動!
間接的に辞める事が直属の上司に伝わってしまう
バイトを辞めることを誤ってバイト先の仲間に口走ってしまって、その話が間接的に上司に伝わってしまう行為は、マナー違反になってしまうので気をつけるべきです。もし、そうなってしまったら、おそらく上司から逆に呼び出されて指摘される可能性が高いと思います。そうならない為にも、必ず最初に上司に報告するように心掛けましょう。
しかし、自分が辞めると困る人達もいると思います。その人達には、できるだけ早く報告したいと思うでしょう。そういう場合も、上司に退職の意向を伝えに行った時に「いつから周りに言っていいのか?」も忘れずに相談しておきましょう。
電話やメール・LINEなどでの退職報告
バイトを辞めたいと思っても、バイトを辞めることを電話やメール・LINEなどで伝えてはいけません。上司が忙しそうにしていても、直接対面で伝えるのが基本ですし礼儀でもあります。言いにくい気持ちも、よくわかりますが、きちんとマナーを守りましょう。
しかし、どうしても上司が多忙でなかなか会えない時には、アポを取る為に電話かメールなどを使用することは良いかもしれません。「大事なお話があります。お時間頂けないでしょうか」と伝えて、時間を作って貰ったら、しっかり対面でバイトを辞める旨を伝えましょう。いくら辞めることを決心したといえ、お世話になったバイト先なのですから、最後の最後まで責任を持って誠実に対応しましょう。
すぐにバレる嘘の理由
「バイトを辞められたら理由なんて、どうでもいいや!」とその場しのぎの、すぐにバレてしまうような嘘の理由でバイトを辞めることは避けましょう。なぜなら、例えば「体調不良で…」や「引越しをするので…」といった理由でバイトを辞めたとすると、辞めた後に以前のバイト先の人に町で偶然会ったりすることもあり、つじつまが合わなくなり気まずいことになる可能性もあります。
バレた時にお互いに良い気持ちにならないこともですが、自分の今後の生活にも影響を及ぼすこともありうるかもしれません。辞めるという行為からも学ぶべきことが、きっとあるはずなので、辞めるという行為にも、しっかりと考えを巡らせるべきだと思います。
何も告げずに逃げ出す
バイトを辞める理由は人それぞれですが、言いにくいからと、バイト先に何も告げずに逃げ出し辞めてしまう行為は絶対にあってはなりません。バイトであっても、お金を頂いて働かせてもらっているのです。責任感と社会の一員としての自覚をしっかりと持ち、辞めるときも真摯な対応で辞めましょう。また何も告げずにバイトを逃げ出すと、損害賠償が発生する可能性があるので注意が必要です。
バイト先の雰囲気を壊す行為
バイトを辞めることが決まったとはいえ、バイト先の雰囲気を壊すような行動は絶対にやめましょう。退職が決定したとたん急にダラダラと仕事をしてみたり、上司や先輩、アルバイト仲間への態度が変わったり、またバイト先のことを他で悪く触れ回ったり…。
このような行為は、バイト先や周りの従業員に対して失礼に当たります。さらにバイト先の士気を下げ、周りの人達に不快な思いをさせてしまいます。やる気が薄れる気持ちも分かりますが、仕事は最終出勤日の終了まで目一杯やり抜きましょう。
退職決定後の注意点
注意点1:引継ぎ
上記の「シフトの提出時期」でも書きましたが、自分が退職した後もバイト先が円滑に進むように、引継ぎはしっかりやりましょう。あなたが去った後も、バイト先は毎日続いていきます。
あなたが一時でも在籍してお世話になったバイト先です。ずっと繁栄してもらいたいと思いませんか?是非、引継ぎまでしっかり勤め上げましょう。あなたの次のステップに繋がるはずです。
注意点2:制服や備品などの返却
バイトを辞めるときには、バイト先から貸与された社員証や制服、ロッカーの鍵などは必ず返却しましょう。事務用品から何からバイト先から借りた備品は全てです。出勤最終日までに忙しくて手が回らない場合などは、給料を貰いに行く時などに持っていきましょう。
借りた制服や備品を返却しないと実費請求されることも有りうるので注意が必要です。お世話になったバイト先の備品ですから、自分が去った後のことも考えて必ず返却することを忘れずに!
注意点3:退職願の提出(求められた場合のみ)
バイト先の雇用契約で退職願の提出をしなければいけないと記載されている場合や上司に求められた時は、バイトであれ退職願を提出しなければならないことがあります。しかし、これは希なケースで実際はアルバイトの退職で退職願を求められることは、ほとんど無いと考えてよいです。
しかし、雇用保険の適用されている会社では、バイトでも雇用保険に加入することができます。退職願を提出しなければ、自己都合なのか、バイト先の都合なのか判断がつきにくいです。ですので、バイト先によっては都合が悪くなるので、ただのバイトと言っても退職願の提出を求めるところも増えつつあります。
バイトしている側からしてみれば、雇用保険に加入している場合は、失業保険の受給対象になります。自己都合の場合は受給までに最低3ヶ月、バイト先都合の場合はすぐに受給してもらえるなどの違いがあります。
まとめ:感謝の気持ちを忘れず最後に伝えよう!
バイトを辞める意思が上司に受け入れられたら、相談の上で退職日を明確にします。この時、バイト先の意向もできるだけ聞いてあげて、お互い納得する形で最終出勤日を迎えられるように調整しましょう。また、最後に「今までお世話になりました」などの、感謝の意も忘れずに伝えます。
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