ハローワークを活用しませんかというと「どうせ良い人とれないでしょ?」と思っている採用担当者の方はたくさんいます。もちろんテレビCMやネット広告をがんがん回している有料求人媒体と比べると劣る部分はありますが、使い方次第でなかなか良い人材を採用することもできます。
大量採用、予算を振り回して効率重視ではなく、とにかく費用対効果を良くしていきたいと思っている方に向けて、ハローワーク経由の採用強化方法をまとめました。
方法①ハローワークの求人はハローワーク以外の求人メディアにも多数掲載されることを意識する
まず、ハローワークの求人は、ハローワーク内の端末だけでなく、インターネット上からハローワークインターネットサービスという求人サイトを通して求職者の方に閲覧されることは多くの方がご存知だと思います。
しかし、ハローワークに求人を掲載するということは、ハローワークの公式な情報提供経路以外にも求人情報を掲載することになります。ハローワークはその目的場、求人情報をより多くの人たちに接触してもらうために、事実上、転載等を認めています。
そのため、一部の求人メディアなどでは、ハローワークの求人情報を転載することで、求人情報をより多く保有し、集客、SEOなどで有利にするために利用しています。
代表的なところではインディード、キャリアインデックスなど、求人検索エンジンのようなところが挙げられます。つまり、ハローワークを活用することで「ハローワークとハローワーク求人を転載している求人メディア群からの採用活動」が行えるというわけです。
方法②ハローワーク求人の問題点はWEB応募ができないこと。それを踏まえて対策をうつこと
活用に向けての検討を進めていくうえで、ハローワーク求人の最大の問題点を把握しておく必要があります。それはWEBから簡単に応募ができないということ。通常、ハローワークでは求人を見つけた後、窓口で紹介状を受け取る必要があります。
あくまで窓口で相談する前提となっているため、ネット上からすぐに応募ができない仕組みになっているのです。そのため、当然、応募ボタンも応募フォームもないわけです。これはハローワークだけでなく、転載している求人メディアも同じ仕様です。
つまり、ハローワークの窓口にすぐに行く気がある一部の人を除くと「求人を見て、良いなと思ったけど、この求人には応募ができない」状態になります。
(ハローワークの転載メディアは、だからこそ、そうした人に応募ができる求人情報をサイト上でリコメンド(推薦)することで自社メディア経由の応募数を増やすことができるわけです。)
そのため見てもらって良いと思ってもらった人が、窓口にいかなくても応募できる仕組みをしっかりと取り入れていくことが重要になってきます。
方法③ハローワーク求人内に自社の採用ホームページのURLをしっかりと記載する
応募ボタン、フォームがない中でどうやって応募してもらうかというと答えは簡単です。応募できる採用ホームページに誘導するのです。そのために欠かせないのがハローワークの求人情報内にホームページのURLをしっかりといれるということです。
ハローワーク求人を見た→応募ができない→ホームページにアクセスという流れを作り、自社の採用ホームページでWEB応募をしてもらうという流れです。でも、URLなんか書かず、会社名だけで検索してくれるのでは?と思う方も多くいらっしゃると思いますが、これにはいくつかの理由があります。
ひとつは会社名の検索をした時、適切に自社のホームページがでてきてくれるとは限らないということです。よくある社名の場合、複数のホームページが検索結果に表示されます。他社のホームページに移動されてしまっては元も子もありませんので、認識ずれがでないようにしっかりとURLを記載しましょう。
URLは備考欄または求人条件にかかる特記事項に記載しましょう
また、リンクが張られていないテキスト上のURLでも、検索エンジンの多くはリンクに相当する扱いをしています。微細な効果ではありますが、SEOという点でも有効な施策のひとつです。もちろんお金もかからないわけですから実施しない理由はありません。
試しにハローワークでURLの記載を探すためにフリーワードで「http」と検索をしてみると、しっかりと対策をしている企業が一覧で表示されます。記載の仕方は、いろいろとありますがみなさんしっかりと工夫をされています。
ハローワークの求人内でURLが記載されているものは、多くのハローワーク求人を転載している求人メディアでもしっかりとURLが表示されます。これなら求人を気に入った人は応募ボタンがなくても、採用ホームページに移動する確率が高まります。
まとめ
お金を無限にかけられるのであれば、もっと有効な施策はたくさんあります。しかし、無料でコストをかけずに、現状よりも少しでも多くの採用を集めるという点は採用担当者の皆さんにとって悪くない施策です。皆さんもハローワークの活用を一度本気で取り組まれてみてはいかがですか?