アルバイト求人サイトや転職サイトでたまに見かける「採用お祝い金」の仕組みや支給条件について詳しく知っていますか?
ヤフー知恵袋でも「申請方法は?」など色々な質問が載っている為、気にしている人が多いことがわかります。
今回は採用お祝い金についての基礎知識や注意点をまとめてみました。
目次
採用お祝い金とは
採用お祝い金とは、求人に応募して採用して入社されると支給される特別手当を意味します。
入社一時金、入社祝い金、転職お祝い金、採用ボーナス、Happyボーナスと呼ばれることもあります。
アルバイトと正社員で支給額は大きく違いますが、アルバイトの場合は数千円から数万円が平均的な相場です。
正社員の場合は職種や条件にもよりますが、数万円~数十万円が相場です。中にはエンジニア採用など採用難関職種の場合、100万円以上支給するケースもあります。
採用お祝い金には大きく2種類あります。求人サイト運営会社や人材紹介会社が支払うパターン、掲載企業(雇用する企業)が支払うパターンの2種類です。
見分け方は募集要項に書かれている場合は掲載企業で、求人サイトのデザインの一部として書かれている(アピールされている)場合は求人サイト運営会社または人材紹介会社が支払うものです。
それぞれの仕組みやメリット・デメリットを解説させていただきます。
求人サイト運営会社の場合
求人サイト運営会社の場合、企業に請求する求人広告費(広告手数料)の一部を求職者に還元するシステムになっています。
支給されるタイミングは運営会社によりますが、最短で初日の勤務が終了した翌日から、遅くとも60日以内の場合(※アルバイトEXは別格)が多いです。
早めに支給してほしい場合は、会員登録後に管理画面から口座情報を入力しておいた方が入金までスムーズです。
マッハバイト、モッピーバイト、アルバイトEX、ジョブメドレー、バイトーク、バイトラビット、フーズフー、マイベストジョブ等が採用お祝い金のシステムを導入しています。マッハバイトはマッハボーナスと独自のネーミングを採用していますが、内容は採用お祝い金と変わりありません。
※アルバイトEXは採用から6ヶ月後にようやく申請でき、申請受付期間は2週間のみ
運営企業側の採用お祝い金の注意点
ずる賢い人は「Aのお祝い金のある求人サイトで応募したけど、Bの求人サイトでも同じ店舗が募集していて、お祝い金もあるから両方から応募しちゃおう!」と考えるかもしれませんが、Bの求人サイトから再応募しても意味はありません。
すでに説明していますが、求人掲載費用の一部が採用お祝い金に還元されているため、片方の求人サイトからしかもらえる権利がありません。(このケースではAのほうが早く応募しているためAの採用お祝い金だけになります。)
初日の勤務が終了すれば全員がもらえる条件を満たすことになりますが、あくまで「採用お祝い金をもらえる権利を得た」だけであり、自分でお祝い金申請しない限りは振り込まれません。
お祝い金をもらえる権利は権利発生日から約30~60日ほどで失効することが多いため、初日の勤務が終了したら早めに手続きをすることをおススメします。
また勤務初日のバックレや数日以内に辞めるのを繰り返している場合は「悪質な行為」だとして、もらえない場合もあります。
掲載企業(雇用する企業)の場合
看護師や薬剤師など採用難の職種を募集する際に会社が競合他社と差別化するために入社お祝い金を設定する場合があります。
また工場派遣や工場系求人サイトなど転勤や転居を伴う仕事の場合は、採用お祝い金という形式で求職者の金銭的な負担を下げる狙いもあります。
大阪や愛知の期間工の募集では約50万円の支給をしている会社も珍しくありません。その他にも寮費無料など様々な特典もプラスされており、実際にトヨタやスバルなどの大手自動車メーカーのお祝い金はかなり高いと評判です。
人材紹介会社(転職エージェント)経由で採用すると年収の30%前後を紹介手数料として支払わなければいけません。年収300万円でも100万円かかります。
そのため採用担当者側からすれば「応募を沢山集められて、優秀な人材が入社してくれるなら、採用お祝い金50万円を渡しても全然高くないよね」と考える人もいます。
そのため営業職やエンジニア職の中途採用では高額に設定されていることがあります。新しい採用手法であるリファラル採用(友達紹介制度)では報酬(インセンティブ)として紹介した側と紹介された側の両方に支払う企業もいます。
支給されるタイミングですが、入社日即日または入社月にもらえることはほぼありません。それぞれの会社規定によりますが、試用期間終了後が一般的な支給タイミングになっており、給与と同じタイミングで月給に上乗せされて支給されることが多いです。
掲載企業側の採用お祝い金の注意点
基本的に採用お祝い金について面接段階で質問するのは面接官から「お祝い金目当てか!?この学生は怪しい!」と疑われてしまうため、配慮したほうがいいでしょう。(そもそも採用されないと採用お祝い金はもらえないので面接は頑張ってください!)
支給されるのは入社後になるので、入社後に「そういえば採用お祝い金ってどうすればもらえるんですか?」と店長や先輩なりに聞いてみたほうがいいでしょう。どうしても支給条件が気になる場合は面接の終盤で面接官に聞いてみましょう。
人材紹介会社の場合
人材紹介会社(転職エージェント)の中には、自社経由で転職成功した場合、採用お祝い金を支払っている会社があります。エンジニア、薬剤師、看護師など一部の職種で採用お祝い金を支払うケースが多いです。
人材紹介会社が集客プロモーションとして取り入れている施策で、入職してから数か月目に在籍確認ができたら支払うパターンになっているなど各社で支給条件が違いますので、気になる方は人材紹介会社に確認しましょう。
※追記:令和3年(2021年)4月1日から職業安定法に基づく指針が一部改正されました。これにより職業紹介事業者が「就職お祝い金」などの名目で求職者に金銭等を提供して求職の申し込みの勧奨を行うことを禁止されました。
ダブルボーナス!?応募前に注意したいポイント
例えば求人サイト且つ掲載企業も採用お祝い金を導入している場合、どちらからもダブルで採用お祝い金をもらえることになります。
しかし、採用お祝い金目当てで仕事を決めてしまうと後悔することも考えられます。目先のお金に釣られてブラック企業に就職しないようにしてくださいね。
いまアルバイトなら一番お祝い金が高くマッハバイトがおススメです。履歴書の証明写真代や交通費といった金銭的負担の代わりに活用してください!
まとめ
30代や40代の方なら「仕事が決定するだけでお金がもらえるの?」と驚くかもしれませんが、採用お祝い金を導入している求人サイトや企業がたくさんあります。
いくら数千円という微々たる額とはいえ、もらえるものは遠慮なくもらっておきましょう。どうせ仕事探しをするなら採用お祝い金がある求人サイトを選びましょう!
年収600万円以上の優良求人を多数掲載している転職サイト
\ポイント/
- 企業の採用責任者やヘッドハンターから直接スカウトが届く!
- 今より年収アップしたい人におすすめ
- たくさんの求人の中から比較検討できる