アルバイト応募者の面接辞退・バックレ理由と改善策

求人広告の打ち合わせで採用担当者や面接担当者からよく聞く悩みとして、突然の面接辞退や面接を連絡なしにバックレる人が多いという話です。面接バックレとは、応募者が面接日に辞退の連絡を伝えることなく無断でアルバイト・パートの面接を辞めることです。

採用担当者であれば「せっかく応募があったのに面接に来なかった…」「せめて面接キャンセルの連絡が欲しい…」と悩んだ経験があると思います。突然の面接辞退をよくあるケースと諦めていませんか?大手採用メディアがまとめたアンケート結果をもとに面接辞退の理由と改善策をまとめました。

「面接のアポイントを直前にキャンセルする」「連絡もなく面接に来ない」などアルバイト・パート応募者が面接日当日に来ない理由としては様々な理由が想定されます。応募者が面接に行く確率は大手チェーン企業で、5~6割と言われていますが、どのような理由があるのでしょうか。

応募者が面接に来ない理由ランキングTOP15

1位.別の仕事に就くことが決まったため
2位.お店からの応募後の対応が悪かったため
3位.面接に行くのが面倒になったため
4位.応募後、仕事内容や条件が嫌になったため
5位.すぐに面接の連絡が来なかったため
6位.インターネットで調べた結果、辞めたほうがいいと判断したため
7位.体調が悪かった・不測の事態に巻き込まれたため
8位.他の用事ができたため
9位.下見をした結果、辞めたほうが良いと判断したため
10位.交通費がかかるため
11位.働くことが困難になったため
12位.必要な書類の用意に手間がかかるため
13位.面接日時を忘れていた又は間違っていたため
14位.その仕事を周りの人に反対されたため
15位.面接に向かっていたが、所定の時間に間に合わなかったため

応募者が面接キャンセルを決めた時期

応募後、先方からの連絡が来るまで:47.3%
連絡が来てから、面接日の前日まで:36.7%
面接日当日:16.0%

約80%が応募をしてから連絡が来るまでの期間に面接キャンセルを決めています。多そうだと思われている当日のドタキャンは意外に少ないという結果でした。

面接辞退が起きる背景

面接に来ない原因で1番多いのが「別の仕事に就くことが決まったため」です。これは企業のリアクションの遅さが最大の原因であることがわかります。応募者は複数の求人に応募するため当然ながら連絡が早ければ面接率・採用率が高くなります。採用が上手くいっている某大手企業は応募から24時間以内の連絡を心がけています。応募者には可能な限り早く連絡し、可能な限り早い日程で面接日を設定することが有効です。

2番目に多いのが「企業側の対応が悪かった」です。企業側の対応不備により面接辞退を招いていることがわかります。よくあるのが「電話での受け答えの印象が悪かった」というケースです。求人原稿にはアットホームと書かれているのに愛想のない対応をしてしまうと応募者にマイナスイメージを持たれてしまいます。アルバイト従業員全員への情報共有や教育が大切です。同じ職場で働くスタッフの採用という認識を持ってもらいましょう。

2つの理由から考えられるのは、企業の努力次第で大幅に面接辞退を改善することができるということです。では実際に企業はどのような対策をしているのか。次に企業が面接辞退の対策内容についてまとめてみました。

応募者対応(電話・メール)が重要!

WEB応募の場合、レスポンスを早くする。
TEL応募の場合、その場で面接日時を設定。
面接場所までの生き方を丁寧に説明。
一言、気遣いの言葉を添える。

応募の時点で雑な対応をすると、応募者の働く意欲は簡単に失ってしまいます。例えば「いまお客さんがきて忙しいからかけ直してくれる?」という対応をしていませんか?応募者任せの対応ではなく、募集側が連絡をして丁寧な対応が求められます。

実際の企業の取り組み方法

・履歴書不要

履歴書不要もしくは写真不要の応募条件にすることで面接へのハードルを下げることができます。採用後に履歴書の提出を切り替えることで応募者の負担を減らしてあげましょう。塚田農場運営のエー・ピーカンパニーはこの手法を取り入れています。

・友達と一緒の応募OK

求人原稿に「友達との応募OK」と記載することで、応募数UPならびに面接率UPも見込めます。特にオープニングや大量募集と組み合わせると効果抜群です。友達と一緒の場合、面接に来る確率が高くなり、また働く際の不安も和らげることができます。イベント派遣会社がよく利用して母集団形成に成功しています。

・属性に合わせた対応メールを作成

主婦や学生に合わせた返信対応メールを作成している企業がいます。例えば主婦の人に面接は夕方までのお時間が宜しいですか?などの文章を入れてみることで、好印象を相手に与える努力をしています。

・飲み物を用意してお待ちしています

飲み物を用意してお待ちしていますと一言添えるだけで自分のために準備してくれるという気持ちが応募者に伝わり、無断での面接キャンセルがしづらくなります。例)「コーヒー」か「お茶」のどちらが好きですか?

まとめ

突然の面接辞退・無断キャンセルは企業側の取り組み一つで大幅に改善できる可能性があります。採用担当者は採用できたかどうか結果だけを見るのではなく、選考過程に問題がないか考えてみましょう。これまでの選考過程に問題がなかったか改めて考えて頂き、問題点を改善すれば採用に繋がる可能性が高くなります!

昔と違い応募者が働く場所や企業を選ぶ時代になりました。そのことを意識して採用に取り組んでほしいと思います。もしも応募からの面接辞退率が高い場合は今回まとめた方法を一度取り入れてみてはいかがでしょうか。具体的な防止策の参考にしてください。

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