今日は求人サイト運営会社や、自社集客を目指している人材派遣会社や人材紹介会社、これから自社の採用ホームページを作ろうとしている会社向けに教えたい応募しやすいエントリフォームの仕組みについてまとめました。
応募エントリーフォームの改善は重要度が高い
タウンワークやマイナビバイトのような求人サイト開発する際に、多くの企業ならびに制作会社はSEO対策やデザインを気にするケースが多いですが、コンバージョンを向上させるための応募エントリーフォーム機能も重要なポイントです。
残念ながら多くの転職エージェントや人材派遣会社は応募フォームを軽視しており、総じてエントリーページの離脱率が高い傾向にあります。弊社のクライアントでは業種、職種、募集条件によって異なりますが、平均して求人情報の詳細ページを見た人のうち8%前後の人が応募へと進んでいます。100人に見てもらえれば8人に応募される計算です。
応募転換率が2倍になるだけで、同じ原稿アクセス数でも2倍の応募者(求職者)を確保できるわけですから、一見地味に見えますが改善効果は劇的に向上します。
⇒さらに詳しく応募エントリーフォームの裏技を知りたい方はこちら
項目数は極力減らすのがスタンダード
応募する際のエントリーフォームの項目ですが、その後の面接調整のことを考えると、サイトの訪問者にはしっかりと入力してもらいたいのが求人サイト運営企業の本音のはずです。
名前、名前(カナ)、性別、住所、電話番号、メールアドレス、志望店舗、志望職種、志望理由、履歴書、職務経歴書など書いてもらいたい項目はたくさんあります。
しかし、サイトを訪問したユーザからすれば、入力は面倒なもの。入力項目が多ければ多いほど負担も大きくなり、応募の脱落率は高まるばかりです。そこで、昨今では入力フォームの項目を減らして、応募後の電話連絡や面接時に詳細の情報を記入または提出してもらうスタイルが増えてきています。
バイトル、エンバイト、マイナビバイト、マッハバイト、リクナビネクストなどアルバイトや転職に関係なく主要メディアは、すべて入力フォームの項目数は極度に省略化されています。(統一されていると言ってもいいくらい各社とも項目が同じです)
タウンワークの効果を最大化する丁寧なサイト設計とは
タウンワークとは、リクルートが運営しているアルバイト、パートに強みをもっている日本最大級のアルバイト求人情報サイトです。フリーペーパーとインターネットのクロスメディアで苦手とする業種や地域もなく、正社員の獲得にも効果を発揮する求人探しの筆頭格と呼べる総合型の求人サイトです。
ぱっと見た感じでは、シンプルな内容で求人の掲載数以外に特に目立ったところがないようにも見えますが、気軽に応募してもらうための工夫が様々な部分に施されています。今日はその中でも応募フォームの仕組みについてご紹介します。
氏名・ふりがな・生年月日・性別・電話番号・現在の職業・メールアドレスの7項目のみとなっています。性別(※)を除いた6項目だけが必須項目です。
※性別はトランスジェンダーの方への配慮として任意項目または項目自体がなくなりつつあります。合わせて履歴書でも不要とする企業も増えてきています。
よく陥りやすい間違った応募フォーム設計方法
①名前を苗字と名前で別々の入力フォームにしてしまう
⇒すごい手間
②電話番号を三分割してしまう
⇒三つである必要がない。
③登録メールアドレスに確認で同じ項目を追加する
⇒ミスる奴は確認項目でもミスるから意味がない
④生年月日をテキスト項目にして手入力にしてしまう
⇒すごい手間
⑤生年月日をカレンダー形式の入力項目にしてしまう
⇒すごい手間
⑥利用規約やサイトポリシーのチェックボックスにチェックが必要
⇒ボタン名の工夫で対応可能
➆学歴・職歴を必須項目にしてしまう。
⇒現在の職業がわかれば最低限の情報として成立する
⑧応募や会員登録に際して仮登録フォームなど二段階認証にしてしまう
結論から言えば上記の対応は入力項目が増えてしまうのでおススメできません。確かにミス防止や応募管理上の問題で上記の項目を追加したくなる気持ちは理解できますが、絶対に無いといけないわけではありません。上記の設計はミスが減るかもしれませんが、応募意欲の高いユーザーも逃がしてしまうリスクが高くなります。
もしも社長や上司が上記項目の追加提案をしてきたら「タウンワークもその項目はないので」と説明すれば上司も納得しやすいです。
なお氏名に関して応募管理上の問題で苗字と名前を分かりやすくするため別々の入力フォームにしてしまう方がいます。確かに一項目だけではベトナムやフィリピン国籍の外国人の方だと分かりづらいデメリットがあります。一方で二項目にしてしまうとミドルネームがある方にとって混乱するデメリットもありますので、一項目だけにしておくのが無難です。
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まとめ
目安は1分以内に入力が完了するだけの項目数に絞ることです。もしも応募完了までに1分以上かかるのなら入力項目が多すぎると思ったほうがいいでしょう。
理想は、最初の段階では多くを求めない。書類選考などセカンドアクションで詳細な会員情報を追加登録してもらうという流れです。タウンワークは、この部分が抵抗を減らしながらも関係を深めていく秀逸な仕組みが出来上がっています。
タウンワークはぱっと見ただけではスタンダートで一見何の特徴もない求人サイトに見えますが、応募フォームとその関連機能は考え抜かれた秀逸なものです。ぜひ参考にしてください!