畳職人の仕事とは?未経験からのなり方・魅力・求人情報まとめ

畳職人の仕事とは?未経験からのなり方・魅力・求人情報まとめ

「畳職人って実際どんな仕事なんだろう」
「伝統職人に興味はあるけど、生活できるの?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

畳職人は、日本の伝統文化を支える仕事です。畳の張り替えや製作を通じて、お客様の暮らしに直接関われる魅力があります。一方で、力仕事や技術習得の難しさなど、決して楽な仕事ではありません。

この記事では、畳職人の仕事内容ややりがい、厳しい点、未経験から目指す方法、求人の探し方までわかりやすく解説します。

畳職人の仕事内容

  • 畳の引き取り
  • 畳の制作
  • 張り替え作業
  • 相談・見積もり・納品
  • 片づけ・掃除

お問い合わせがあれば、お客様の自宅に伺い、張り替えの相談をします。

畳にも様々な種類があり、産地・素材・作りによって料金が異なります。その特徴を説明し、お見積りをご案内します。

無事に注文が確定したら、交換日時を決めて畳作りの作業に入ります。大型機械を導入している畳店もありますが、今でも手作業を重視している職人は少なくありません。一部工程のみ小型ミシンを使用するケースもあります。

納品時は家具を移動させて、張り替える畳を設置します。仕事は丁寧さとスピードが求められます。

畳職人の1日の流れ

畳職人の仕事は、畳を作るだけではありません。お客様先への訪問や引き取り、納品作業なども含まれるため、1日のスケジュールは意外と幅広いです。

朝は工場や作業場の掃除、当日の作業確認からスタートします。その後、お客様の自宅へ訪問し、古い畳の引き取りや張り替え作業を行うケースが一般的です。畳は大きく重いため、複数人で作業することもあります。

作業場へ戻った後は、畳表の張り替えや縫製作業を進めます。畳のサイズや状態は住宅によって異なるため、一枚ずつ調整しながら丁寧に仕上げていかなければいけません。特に角の処理や縫い目の美しさには職人技が求められます。

午後になると、完成した畳をお客様先へ納品します。家具を移動させながら畳を設置し、ズレや隙間がないか最終確認を行います。納品後に「部屋が明るくなった」「イ草の香りが良い」と喜ばれることも多く、やりがいを感じやすい瞬間です。

夕方以降は、翌日の準備や片付け、道具のメンテナンスなどを行い、1日の仕事が終了します。

畳職人のやりがい・魅力

畳職人の最大の魅力は、日本の伝統文化に直接関われることです。

畳は単なる床材ではなく、日本の暮らしや和室文化を支えてきた存在です。自分の手で畳を張り替えたり、新しい畳を作ったりすることで、昔から受け継がれてきた文化を次の世代へつないでいくやりがいがあります。

また、畳職人は「ものづくりの達成感」を強く感じやすい仕事でもあります。

古くなった畳が綺麗に生まれ変わった瞬間や、納品後にお客様から「部屋が明るくなった」「イ草の香りが良い」と喜ばれる瞬間に、大きな達成感を感じる職人も少なくありません。自分の仕事の成果が目に見える形で残るのは、職人仕事ならではの魅力です。

さらに、畳には産地や素材、縫い方など細かな違いがあり、技術を磨くほど奥深さを実感できます。経験を積むことで、仕上がりの美しさや作業スピードにも差が出るため、「技術で勝負できる世界」に魅力を感じる人も多いでしょう。

国家資格として「畳製作技能士」が存在するように、畳職人は日本の伝統技術として正式に認められている仕事です。手に職をつけながら、日本文化に関わり続けられる点は、他の仕事にはない大きな魅力と言えます。

採用百科事典
採用百科事典
見習い時代は決して高収入とは言えませんが、経験を積んで技術力が上がることで収入アップを目指せます。地域密着型で長年経営している畳店も多く、独立して自分の顧客を持つ職人も存在します。

畳職人はきつい?厳しいと言われる理由

畳職人は「伝統的でかっこいい仕事」というイメージを持たれやすい一方で、実際はかなり体力を使う仕事です。

畳は1枚でも非常に重く、30キロ前後あるものを運ぶことも珍しくありません。張り替えや納品作業では、家具の移動や階段での搬入・搬出が発生することもあり、腰や腕に負担がかかります。特に夏場は、汗だくになりながら作業することも多い世界です。

また、「職人=黙々と作業だけをする仕事」と思われがちですが、実際には接客対応も重要になります。

お客様の家に訪問して、畳の種類や料金を説明したり、交換時期の相談に乗ったりする場面も多く、ある程度のコミュニケーション能力が必要です。特に地域密着型の畳店では、お客様との信頼関係が仕事につながるケースも少なくありません。

さらに、技術習得には時間がかかります。畳の張り方や縫い方には細かな技術があり、一人前になるまで数年単位で経験を積む必要があります。最初のうちは思うように作業できず、厳しさを感じる人もいるでしょう。

ただ、その分「手に職」をつけられる世界でもあります。地道に技術を磨ける人ほど、長く活躍しやすい仕事と言えます。

畳職人は「ものづくり」が好きな人に向いている

畳職人に向いているのは、ものづくりが好きな人です。

畳作りは、ただ機械的に作業する仕事ではありません。畳の素材や状態を見ながら丁寧に仕上げていく必要があり、細かな作業をコツコツ積み重ねられる人ほど向いています。特に「自分の手で作ったものが形に残る仕事がしたい」という人は、大きなやりがいを感じやすいでしょう。

また、体力仕事が苦にならないことも重要です。畳は重く、納品や張り替え作業では家具移動も発生します。夏場は汗をかきながら作業することも多いため、デスクワーク中心の働き方を希望している人には厳しく感じるかもしれません。

さらに、意外と大切なのがコミュニケーション能力です。地域密着型の畳店では、お客様との会話や相談対応が仕事の一部になります。「職人だから無口でもいい」という世界ではなく、丁寧な対応が信頼につながる仕事です。

派手さよりも「地道に技術を積み上げたい」「長く使える技術を身につけたい」と考える人に向いている仕事と言えるでしょう。

畳職人は未経験からでも目指せる伝統職

畳職人は、未経験からでも目指せる仕事です。

実際に、多くの畳店では最初から専門知識や高度な技術を求めているわけではなく、見習いとして働きながら仕事を覚えていくケースが一般的です。最初は掃除や材料運び、先輩職人の補助などからスタートし、少しずつ畳の張り替えや製作技術を学んでいきます。

また、東京都畳高等職業訓練校のように、畳技術を基礎から学べる専門機関も存在します。こうした学校では、実技だけでなく畳に関する知識も学べるため「いきなり現場に入るのが不安」という人には良い選択肢になるでしょう。

ただし、未経験だからこそ最初は覚えることも多く、決して楽な世界ではありません。技術習得には時間がかかりますし、見習い時代は給料が高くないケースもあります。

それでも、一度技術を身につければ長く働ける可能性があるのが職人仕事の魅力です。近年は職人不足が進んでいる地域もあるため、「手に職をつけたい」と考える若い世代に期待する畳店も増えています。

採用百科事典
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近年は若手不足が深刻化しているため、「技術を継承したい」と考える畳店も少なくありません。決して楽に稼げる仕事ではありませんが、手に職をつけて長く働きたい人にとっては、安定した働き方を目指せる職業と言えるでしょう。

畳職人になるには?

畳職人になる方法としては、畳店へ就職して現場で技術を学ぶ方法が一般的です。

昔ながらの「弟子入り」という形をイメージする人もいますが、最近では未経験者を採用し、働きながら育成する畳店も増えています。最初は材料運びや掃除、張り替え作業の補助などからスタートし、少しずつ畳製作の技術を身につけていく流れが一般的です。

また、専門的に学びたい人向けに、畳技術を学べる職業訓練校や専門学院も存在します。

たとえば「東京都畳高等職業訓練校(東京都)」や「京都畳技術専門学院(京都府)」では、畳の歴史や素材知識、製作技術などを基礎から学ぶことができます。学校によって異なりますが、数カ月〜2年程度かけて実技と学科を学ぶケースが多く、未経験から技術を身につけたい人には安心できる環境です。

さらに、一定の経験を積むことで「畳製作技能士」という国家資格の取得も目指せます。資格が必須というわけではありませんが、技術力の証明になるため、将来的に独立を考えている人にも役立つでしょう。

まずは地域の畳店や職業訓練校の情報を調べ、実際の仕事内容や働き方を知るところから始めてみるのがおすすめです。

畳職人に役立つ資格

畳職人になるために必須の資格はありません。しかし、技術力を証明する資格として「畳製作技能士」という国家資格があります。

畳製作技能士は、畳の製作や張り替えに関する知識・技術を証明する資格で、実務経験を積むことで受験可能になります。等級は1級・2級・3級に分かれており、上位資格になるほど高度な技術が求められます。

特に独立を目指す人や、お客様からの信頼を得たい人にとっては大きな強みになる資格です。実際に、畳店のホームページや店舗案内で「一級畳製作技能士在籍」とアピールしているケースも少なくありません。

また、資格取得を通じて、畳の歴史や素材知識、施工技術を体系的に学べるメリットもあります。現場経験だけでは身につきにくい知識を整理できるため、未経験から畳業界へ入る人にも役立つでしょう。

もちろん、資格だけで一人前になれるわけではありません。最終的には現場経験や技術力が重要になりますが、「手に職」を証明できる国家資格として、取得を目指す価値は十分にあります。

畳職人の将来性

「和室が減っているから、畳職人の将来性は厳しいのでは?」と思う人もいるかもしれません。

確かに、住宅の洋風化によって畳の需要は以前より減少傾向にあります。特に新築住宅ではフローリング中心の間取りが増えており、昔と比べると畳職人の数も減っています。しかし、その一方で、畳文化そのものが完全になくなるわけではありません。

旅館や寺院、古民家、和モダン住宅などでは今でも畳が必要とされていますし、最近では「和の空間」を取り入れたいカフェやオフィスも増えています。また、畳は定期的な張り替えや交換が必要になるため、一度導入された畳には継続的なメンテナンス需要があります。

さらに、業界全体では高齢化が進んでおり、若手職人不足を課題にしている畳店も少なくありません。そのため、技術をしっかり身につけられれば、長く働ける可能性は十分あります。

大量採用される仕事ではありませんが「日本文化に関わる仕事がしたい」「手に職をつけたい」と考える人にとっては、今後も価値が残り続ける仕事と言えるでしょう。

畳職人の仕事探し

畳職人の求人は、一般的な営業職や事務職と比べると決して多くありません。

特に地方の小規模な畳店では、求人サイトに掲載せず、知人紹介や地域ネットワークだけで採用しているケースもあります。そのため、求人サイトだけを見て「募集がない」と判断してしまうのは少しもったいないです。

実際には、地域の畳店へ直接問い合わせをしたり、ハローワークを確認したりすることで、未経験歓迎の募集が見つかることがあります。特に職人業界は「まず話を聞いてみる」という文化が残っているため、興味がある地域の畳店へ相談してみるのも有効です。

また、東京都畳高等職業訓練校などの訓練校・専門学校を経由すると、実習先や就職先を紹介してもらえるケースもあります。未経験から技術を学びたい人にとっては、就職支援も含めて大きなメリットと言えるでしょう。

なお、畳職人は地域密着型の仕事でもあるため「この地域で働きたい」という希望だけでなく「技術を学べる環境があるか」という視点も重要になります。どうしても畳職人として働きたい場合は、募集のある地域へ引っ越しを検討する人も少なくありません。

まとめ|畳職人は日本文化を支える仕事

畳の需要は以前より減ったと言われていますが、完全になくなる仕事ではありません。

古民家再生や和モダン住宅、旅館・飲食店などでは今でも畳文化が根強く残っており「和」の価値を見直す動きもあります。実際に、職人不足に悩んでいる地域も少なくありません。

畳職人は、単なる作業員ではなく、日本の暮らしや文化を支える仕事です。体力や技術は必要ですが、手に職をつけたい人や、ものづくりが好きな人にとっては大きなやりがいを感じられる仕事でしょう。

もし興味があるなら、まずは地域の畳店や職業訓練校の情報を調べてみるのがおすすめです。

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ABOUT US
秋場亮一株式会社リクエストエージェント代表取締役
明治大学経営学部卒業後、ディップ株式会社に新卒入社。求人広告の法人営業を担当し、業種・職種を問わず数多くの採用支援に携わる。2011年に転職し、成功報酬型求人サイトの立ち上げと事業成長に尽力。中小企業から上場企業まで幅広く担当し、求人原稿設計、応募データ分析も担当。2016年に求人広告代理店を創業。企業の採用活動を支援しつつ、これまでの豊富な経験を活かし、就職・転職ノウハウを情報発信中。