短期間に転職活動をしていると「ジョブホッパー」という言葉を耳にすることがありますが、どういう意味でしょうか。今回は、「ジョブホッパー」の意味や、転職市場でどう見られるのか、転職活動時の対処法などをご紹介します。
目次
ジョブホッパーとは?
ジョブホッパーとは転職を繰り返す人の事を意味します。自身に合った仕事を繰り返すことで雇う側も「この人はジョブホッパーだ」と認識されてしまい長続きしないのであれば採用しないと不採用の印を押されかねないです。
ジョブホッパーと呼ばれてしまえば、転職に不利な条件を持っていると考えてもオーバーではないです。では何故ジョブホッパーはダメなのか雇用側の気持ちをお伝えします。
ジョブホッパーが不採用の理由
長続きしない
どの職種であっても雇用側は長く働いてほしいと考えています。せっかく指導したのに退職してしまえば意味がないからです。採用後にすぐ会社の即戦力になる方は一握りです。
会社側も後を見込んで採用を決めるわけですから、転職を繰り返すジョブホッパーを採用するのはリスクがあり、極力雇わない傾向があります。はなからすぐ辞めると分かれば、採用することもありませんし会社側に得はありません。
我慢できない
ジョブホッパー側の気持ちは異なっても、すぐ辞める人材を会社側は我慢ができない、忍耐がないと否定した考えを持ちます。どのような理由で辞めるのか本心はなかなか見えない為履歴書で判断されるのがその理由です。
怒られたから辞めたのだろうといった雇用側の想像のもとで解釈され、ジョブホッパー側の本心が見えないまま不採用となるケースが多いです。忍耐力がない人材を雇いたいと考える職場は少ないです。
雇うリスクがある
会社は雇用する際様々なリスクがありながら雇用します。手続きはもちろん、保険に至るまで様々です。ジョブホッパーの方を雇えばやっと手続きが終わった際にまた手続きと会社側の負担が大きいのです。
大手企業であれば負担は少ないものの、中小企業などは人手が足りない中の作業ですので現在いる社員のためにリスクをできるだけ負わないようにと考える傾向があります。
辞めた理由がわからない
繰り返し転職をしている理由の本心は会社側には分からず、本人にしかわかりません。実際に履歴書を見て自主退社であっても本当に自主退社なのだろうかと疑いの目を向けられます。
会社は雇用をすると仮に解雇とした場合半年間人を雇うことができません。人材は欲しいがトラブルはできるだけ避けたいといった会社側の意向があるようです。
本来の辞めた理由を当人に聞いても事実かどうかはわかりません。相手に信用して仕事をしてもらいたいと考える雇い主は避けたい人材です。
ジョブホッパーに何故なる?
ジョブホッパーと呼ばれる方も理由もなく転職を繰り返しているわけではありません。ジョブホッパーになっているという自覚が薄い方もいます。
知らずにジョブホッパーにならないように、なる傾向がある方はどのような方かお伝えします。
好奇心旺盛の人
あれもこれも興味がある好奇心旺盛の方はジョブホッパーになりやすい傾向にあります。仕事をしていても他の職種に目移りしてしまい、熱しやすく冷めやすいタイプです。
仕事態度は悪くなくても、仕事にやりがいを感じないと力を発揮しません。社内からやる気がなくなっていると耳にしたら要注意です。
何事にも興味があるのは決して悪いことではありません。しかし、仕事となると話は変わっていきます。自分自身の気持ちだけでは左右することが難しいです。
新しいもの好きの人
常に最先端を行きたいと考えている方はジョブホッパーになりやすいです。仕事をしていても何か新しいことを発見すればその都度興味が変わります。
いろんなものに興味を持つことは悪くありませんが、全て手にいれることはできずこれは職業に対しても同様のことがいえます。これもしたい、あれもしたいなど一個に集中できない方は予備軍かもしれません。
我慢できない人
些細なことでも引きずってしまい、職場で怒られると逃げ出したくなる傾向がある方は要チェックです。怒られることに抵抗がなく、納得がいかないと他を見やすいです。
また頑固な一面をもつ人や思い通りにいかないと納得できない方にも気をつけるべきケースです。
ジョブホッパーはダメなのか?
ジョブホッパーという言葉を聞くとダメな人なのか?と認識を受けるかもしれないですが、実際にジョブホッパーと呼ばれる方は自分自身に合った職業を探しているだけで悪意はありません。
もちろんジョブホッパーだからダメと否定するのも違います。しかし、上記のことから雇用側からすればできるかぎり雇いたくない人材と思われる傾向があります。
ジョブホッパーにできるだけなりたくないと考える方は継続した仕事を目指す事が大切です。自身がどの職業に就きたいのか、見極めた上での就職をおすすめします。
ジョブホッパーからの脱却そして成功
ジョブホッパーと呼ばれる方は永遠とジョブホッパーではありません。自身に合った仕事が見つかれば考えも変わり継続した仕事をすることが可能です。自身がジョブホッパーと呼ばれないためには継続した仕事が大切です。
慣れる前の仕事は、身体やこころも疲れやすい傾向があります。職場の良さを知る前に退職するケースが多いです。ある程度長く仕事をしていかなければ良さは見えません。
どんな仕事も初めは慣れず、ストレスがかかります。乗り越えてからこそ、仕事の良さに気が付きます。また本当に良い仕事に巡り会えた時実力を発揮することができるはずです。
まとめ
ジョブホッパーになりたくないと思われた方もいるかもしれないです。知らずにジョブホッパーとなり転職がうまくいかないと悩まれている方もいます。ジョブホッパーだから雇わない企業もいれば、余裕がある企業は採用を検討します。
まずは、採用してくれた会社で以前よりも長く働いてみることを推奨します。それでも転職されたい方はきちんと面接の際に説明できるようにしてください。