新卒紹介サービス会社おススメ比較まとめ

新卒採用において従来のナビサイト以外にも様々な採用手法が出てきています。代表的な就職活動支援サービスでは、ダイレクトリクルーティング・インターンシップ採用がありますが、注目を集めているのが新卒の人材紹介です。新卒採用専門の人材紹介サービスの特徴や気になる料金など徹底的に調査してみました。

新卒人材紹介会社とは

新卒紹介会社とは新卒(大学生)に特化した人材紹介会社を指します。これまで中途採用で利用されてきた人材紹介会社ですが、近年の新卒採用市場における母集団形成や内定辞退などの難しさから、新卒人材紹介のメリットに注目が集まってきました。

サービスとしては00年代後半からありましたが、一部のベンチャー企業のみが利用しているだけの状態でした。中途採用市場と比較して、就活サイトの集客力が強かったことや、採用単価が安い新卒採用は儲からないと考えられていましたが、採用ニーズが高まったことで近年では大手採用支援会社も本格的にサービスを展開しています。

求人広告がメインの会社では表立っておこなっていない企業もあり、アルバイト・パート採用領域でも人材紹介サービスを始めている企業も多いです。

基本的には中途採用と同じ採用過程と料金システムです。まず人材紹介会社側に職種・仕事内容・求める人物像を伝えます。そこから人材紹介会社が自社のデータベースからマッチする人物をピックアップし、大学生に紹介します。大学生側が選考を受けたいとなった際に本選考となります。

新卒紹介を利用する学生の属性

いまだ大学生の大半はリクナビ・マイナビでの就職活動が中心です。過去には春から夏にかけて内定を獲得できなかった大学生が、ナビサイトではどこも説明会が終了しているため人材紹介会社にスライド登録する大学生も多かったです。

しかし、最近では様々なサービスが就職活動の候補の一つとして考える学生が増え、早稲田大学や慶應義塾大学など上位校の登録も増えてきています。また海外留学によって春の就職活動に間に合わなかった学生、春に内定を獲得したけど不安要素があり結果的に内定辞退をした学生、中小企業志向の学生などが登録する傾向にあります。

新卒人材紹介会社のメリット

メリット①完全成功報酬型

基本的に新卒紹介会社(エージェント)は成功報酬型です。仮に何名も面接したとしても推薦された学生を採用しない限りは無料で利用できます。また入社後に退職した場合は在籍期間に応じて返金をする契約が一般的です。一部では着手金としてリテイナー(前金契約)している企業もあります。

ナビサイト(リクナビ、マイナビ、キャリタス)は求人広告型のため採用の成功可否に関係なく掲載料金がかかりますが、無駄な費用が発生しないのが人材紹介サービスの一番のメリットです。そのため採用予定人数2~3名程度であれば費用対効果が高いと言えます

メリット②採用業務の負担軽減

ナビサイトであれば自社にエントリーしてくれる母集団を集めるために合同説明会に出展し、認知度を高めなければいけません。しかし、人材紹介であれば面接に直接誘導できるため会場費ならびに人件費が削減できます。専属の人事部(新卒採用担当)がいない中小企業には特におススメです

メリット③スクリーニングできる

書類選考を人材紹介会社に依頼できるため文系・理系といった属性から「体育会系」「上位校」のカテゴライズが可能です。採用したい学生をカテゴリー別にピンポイントで絞り込むことができます。

メリット④急な増員時の柔軟に対応できる

例えば事業計画の変更によって急な増員になるケースがあります。秋採用や冬採用は多くの学生が内定を取り終えているため、母集団形成が非常に困難です。そうした際に人材紹介会社を利用すれば柔軟に対応することができます。

新卒人材紹介会社のデメリット

デメリット①大量募集には向いていない

成功報酬型とはいえ、一人あたりの紹介手数料は50万円~100万円前後と言われています。マイナビ企業新卒内定状況調査では2016年入社予定者1人当たり採用費は全体平均で45万円です。大量採用の場合は1人当たりの採用単価が割高になる可能性があります。

デメリット②自社にノウハウが溜まらない

長期視点では自社にノウハウが溜まらず、採用ノウハウや経験値が構築されづらいです。もしも翌年以降も継続的に新卒採用していく予定であれば、各大学の就職課(キャリアセンター・就職支援センター)との連携や、採用計画スケジュールの立て方など基本的な部分から始める必要があります。

新卒紹介会社を100%活用するポイント

会社案内パンフレットや採用ホームページを準備

会社説明会を開催しないケースもあるため、業界研究から自社商品・サービスのことをじっくり理解できていない学生も多いでしょう。自社商品を理解するために営業資料を提供する会社もありますが、できれば労働環境が説明されている会社案内パンフレットが作成しておくと志望動機形成に繋がりやすいです。

また採用ホームページがしっかり作られていないとマッチングが難しいです。会社の中長期ビジョン、人材要件定義、先輩社員紹介、具体的な仕事内容の公開など、男女比、平均年齢など、情報公開するようにしましょう。

複数の新卒紹介会社を利用するメリット

たくさんの候補者を紹介してもらうために複数の新卒紹介会社を利用するのが一般的です。複数の新卒紹介会社を利用する場合は候補者の重複が懸念されるため人材紹介会社の担当者にも伝えてあげましょう。

ただし、人材紹介会社の担当者とコミュニケーションが満足にとれないくらいに増やしすぎるのはよくありません。自社にマッチしない人材が紹介された場合は、改めて人材要件をすり合わせ、適切に選考のフィードバックをおこなうことが大切です。

新卒人材紹介サービス比較一覧

リクナビ就職エージェント

料金:成功報酬型
導入実績:約4,000社(2017年度)
登録学生数:非公開
提供企業:株式会社リクルートキャリア
https://www.recruitcareer.co.jp/business/new_graduates/rikunabi-agent/content/

マイナビ新卒紹介

料金:成功報酬型
導入実績:非公開
登録学生数:77000人(2018卒登録者)
対象学生:文系・理系・留学生・体育会・地方学生
提供企業:株式会社マイナビ
https://shinsotsu.mynavi-agent.jp/corp/

DODA新卒紹介

料金:文系80万円、理系90万円
導入実績:約3,000社
登録学生数:非公開
学生属性:文系75%、理系25%(2017年卒実績)
提供企業:株式会社ベネッセ i-キャリア
https://www.benesse-i-career.co.jp/company/service/feature.html

年間支援人数1500人。パーソルキャリア株式会社(旧:株式会社インテリジェンス)のノウハウを活用した採用支援サービス。首都圏・関西圏の学生が全体の75%以上。日本での就業を希望するASEAN出身外国人留学生も紹介できるのが長所。

就職エージェントneo

料金:完全成功報酬型
導入実績:非公開
提供企業:株式会社ネオキャリア
ttps://hcm-jinjer.com/media/service/sa001/

関東・関西・中部地域を中心に全国約120の大学で就活イベント開催。理系学生のための「理系就職エージェントネオ(https://www.rikei-agent.jp/)」も展開。面接の日程調整、スクリーニングの代行などを行う。文系学生の支援実績はNo.1を謳っており、文系学生の就職支援実績2,500名以上(2018年度実績)、理系学生の登録数15,000名(2018年度実績)を誇る。

JOBRASS新卒紹介

料金:文系70万円~、理系80万円~
導入実績:600社 ※2017年3月期実績
登録学生数:10,000人
提供企業:株式会社アイデム
https://jobrass.com/agent/

求人広告会社がおこなっている新卒紹介サービス。営業および未経験のエンジニア採用に強み。関東、東海、近畿の新卒者を対象とした「逆求人イベント」などユニークなイベントを開催。新卒紹介のほか、人材育成・研修、人材採用メディア、採用コンサルティング、採用アウトソーシングも対応可能。

アデコ

総合人材サービス会社の行う新卒紹介サービス。完全成功報酬型。対応エリアは関東、東海、西日本。業界別の採用動向や大学・短大のキャリアセンターからの情報のほか、数多くの学生との対話を通じて学生の動向に精通した新卒選任コンサルタントを配置。学生とのインタビューを通じ、知識・能力・経験のほか人物像や適性などを見極め、最適な人材を紹介。留学生の紹介にも強い。

DYM

料金:50万円~80万円
導入実績:1,100社
登録学生数:10,000人
提供企業:株式会社DYM
http://dym.asia/services/new-graduates/

年間内定承諾実績2500名突破という実績を持つ新卒紹介サービス。FacebookやTwitterなどのSNSを駆使し、さらに独自ルートを構築して高学歴、体育会、エンジニアなど特化した層の新卒学生も数多く獲得。エージェント機能を強化し、学生に対しても採用企業に対しても専任制でフォロー。採用マッチングイベント、採用アウトソーシングも行う。個別紹介平均単価50~80万、イベント参加30万~。

株式会社ヒューマンディベロップメントインスティテュート
https://hdi.co.jp/

業界特化型の新卒紹介サービス比較一覧

業界や学生の属性に特化した専門的な新卒紹介サービスもあります。

体育会学生専門「アスリートプランニング」
https://athlete-p.co.jp/
運営:株式会社アスリートプランニング(東京都新宿区)

首都圏で1万人以上の体育会学生が毎年登録する日本最大級の体育会学生専門就活サイトです。東京や大阪で大規模な特化就職フェアもおこなっており、大学別、競技別、地域別にセグメントして紹介してくれることも可能。内定者フォローから新入社員研修までワンストップで対応できるのも魅力の一つです。

エンジニア専門「エンジニア就活」
https://engineer-shukatu.jp/
運営:シンクトワイス株式会社(東京都港区)

日本最大級のIT系新卒採用支援サービス。エンジニアの仕事・年収や選考ノウハウ記事が読めるほか、会員にはプログラミング講習やES・面接対策などリアルな無料サポートも充実しています。

日本人留学生専用「マイナビ新卒紹介(留学生)」
https://shinsotsu.mynavi-agent.jp/ryugakusei/
運営:株式会社マイナビ

海外大学を卒業後、日本企業への就職を考えている日本人留学生のためのサービスです。一人ひとりの就活生に専任のキャリアアドバイザーがつき、個別カウンセリングを通して二人三脚で就職活動をサポートします。

まとめ

新卒紹介は使い方次第では大いにメリットのある採用手法です。新卒採用を成功させるためにぜひ検討してみてくださいね。

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