バイトル運営のディップ株式会社が躍進している理由を元社員が解説!

バイトル運営のディップ株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:冨田 英揮)の躍進が止まりません。

採用難の影響から求人広告に広告出稿する企業が増えたという外的要因はありますが、人材業界の中でもディップの成長率は群を抜いています。

ディップは何故これほどまでに急成長することができたのでしょうか。過去を振り返りながらその理由をまとめました。

ディップ株式会社とは

ディップ株式会社とはアルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」を中心に派遣情報サイト「はたらこねっと」や看護師専門人材紹介事業「ナースではたらこ」を展開しています。

AKB48やラグビー日本代表などテレビCMを積極的に展開しており、「Gomezアルバイト情報サイトランキング」にて総合評価1位を獲得(2015年8月)。

2016年2月期の売上高は前年同期比37.2%増の267億9,800万円、営業利益は前年同期比49.0%増の71億6,200万円と両方とも過去最高を更新し、当期純利益は前年同期比63.7%増の46億7,500万円に達しました。

今年も成長は止まらず2017年2月期の通期売上は330億円を見込んでいます。

高い成長率と収益性が特徴で、株式市場からも高評価を得て最も株価が伸びた銘柄の一つに数えられています。

暗黒のリーマンショック時代

2008年9月に、アメリカ合衆国の投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破綻したことに端を発して、続発的に世界的金融危機が発生した通称「リーマンショック」。消費の落ち込みから日本も大きな打撃をうけました。

当時は大手企業が大規模なリストラを実行し、「派遣村」という言葉が話題になりました。

不景気になると打撃をうけるのが「広告」と「採用」です。求人広告事業を営んでいるディップも大打撃を受けました。

リクルート、インテリジェンス、エン・ジャパンといった競合他社も経営が傾くレベルで業績が急落(それでも競合他社と比較するとディップの売上業績が落ちた幅は一番少なかった)。

ほぼすべての人材業界に属する会社がリストラをおこなっている中でディップは希望退職制度を一切せず、見通しの暗い中で冨田代表の「ピンチはチャンス」という言葉を頼りにひたすら耐える期間がありました。

広告投資をやめなかった理由

リーマンショック以降は各社ともテレビCMなど広告費用を大幅に削減した中で、ディップだけは一定の広告投資を続けました。

求人系の会社でただ1社だけプロモーション活動を継続させた結果、認知度が大幅に上がり「バイトを探すならバイトル」のキャッチコピーが浸透。これが最大の成功要因になりました。

当時の決算を振り返るとわかりますが、広告投資を中止すればいつでも利益は残せる状態でしたが、対外的な世間の評価は大変厳しいものでした。

それでも広告投資を続け、1ヶ月後の売上1億円よりも5年後のアルバイトサイトNo.1を優先しました。

業界に先駆けた動画機能や応募バロメータ機能など新機能を実装させたのもこの時期。サイト認知度の拡大を狙った経営判断は勇気ある決断だと言え、結果的に大成功をおさめました。

投資をしなかったリブセンス

一方、成功報酬型求人サイト「ジョブセンス」運営の株式会社リブセンス(代表取締役:村上太一)は不景気の時期に注目を浴びていました。

各社とも業績が落ちている中で、営業職など過剰人員をもたないことや、SEO対策中心の集客施策が成功しており、利益率がとても高かったからです。

当時、ディップのような広告掲載型のビジネスモデルはもう古い、今後はリブセンスのような企業しか生き残れないと市場では評価されていました。

しかし、現在では大規模なプロモーションを実施せず、SEO対策だけを継続した結果、アルバイトサイトの認知度が上がっていない結果になりました。

また営業社員が全くいないため地道に泥臭く営業活動をするディップとの現場勝負や企業からの信頼度に圧倒的な差が生まれています。

SEO対策の失敗や料金値上げ等の施策も重なって今では逆にリブセンスが苦境に立たされています。

まとめ

厳しい経営環境にある中で広告投資を続けたディップは現在ではアルバイト求人サイトのユーザー満足度No.1の評価を獲得し、業績を回復させ、急成長することができました。冨田代表の決断力と社員の努力の賜物ですね。

長期的な視点で判断できたこと、ピンチのときにチャンスだと思い行動できたこと、厳しい環境下でも従業員が努力できたこと、投資のタイミングが素晴らしかったこと、様々な要因が重なって今日のディップ躍進に繋がりました。

まだまだ成長を続けているディップに今後も注目していきたいと思います。

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