成功企業の原点には、必ず“人”の力があります。
この記事では、サイバーエージェントの藤田晋氏やDeNAの南場智子氏、ソフトバンクの孫正義氏、本田宗一郎氏、スティーブ・ジョブズなど、偉人や経営者が残した「採用・人事・教育」に関する名言を厳選してご紹介します。
「働くとは何か」「優れた人材とは誰か」「どう育てるべきか」といった根本的な問いに向き合いながら、経営や採用、人材育成のヒントを見つけていただければと思います。
人事担当者、採用責任者、マネジメント層にとっても必読の名言集です。
株式会社サイバーエージェント/藤田晋
採用は、もの凄く優秀な人を大勢集めるよりも、一緒に働きたい人を大勢集めることのほうが大事であると再認識しました。
IT業界では抜群に採用がうまいと評判のサイバーエージェント。代表取締役の藤田晋社長みずからブログで採用に関する話題にするケースも多いです。
もともと人材サービス会社のインテリジェンス出身の藤田社長は採用に関する仕事をしていただけに、採用がどれだけ重要であるか認識していると感じています。
採用で大事なこと-渋谷ではたらく社長のアメブロ
http://ameblo.jp/shibuya/entry-11743056478.html
株式会社ディー・エヌ・エー/南場智子
絶対仲間にしたい人は5年かけてでも追いかける
株式会社ディー・エヌ・エー創業者の南場智子さんが、スタートアップ関連のイベントで登壇した際に語った言葉。
記事によると「私は社長時代も、社長を退任後の2年間も、現場に戻ってからの1年半も、人を追いかけることだけはずっと最優先でやっています」とのことです。
「内定を蹴られた他社に入社されても四半期か半年に1回は飲みに誘う」という行動を起こしているから優秀なメンバーが揃うわけなんですね。
知名度で伸びているわけではなく、凄く努力していることがわかります。
参照:「5年かけても追いかける」 DeNA南場智子が語る、イケてる人材の集め方
http://hrnabi.com/2014/09/03/3341/
ソフトバンク株式会社/孫正義
800社を預ける。世界を変える。俺の夢に乗れ
孫正義さんが、当時リクルートで働いていた青野史寛氏をヘッドハンティングした際の一言。
青野史寛氏はリクルートのコンサルタントとして外部から採用を手伝ったいましたが、快諾。のちにソフトバンクの人事部長や社長室、ソフトバンクモバイル株式会社常務執行役員、ソフトバンクアカデミア事務局長、孫正義育英財団業務執行理事などを歴任しました。
参照:欲しい人材を「30分」で口説き落とすテクニック
http://president.jp/articles/-/17488
本田技研工業株式会社/本田宗一郎
気に入った人間ばかり入れるな。理解できる人間ばかり入れるな。それでは、君たち人事担当者以上の人間は採用できない。
ホンダ創業者の本田宗一郎が人事担当者に対して言った発言。
偏見や先入観にとらわれず採用をしようという意味で、イエスマン中心の(自分にとって)楽な人だけになりがちな現在の人材登用にも通じる言葉です。面接官であればハッとさせられる一言だと思います。
パナソニック株式会社/松下幸之助
人をつくるのが企業の仕事であり、利益はその成果にすぎない。
「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助が、人材育成の本質を語った一言です。
単に利益を追い求めるのではなく、企業が社会に貢献するためには、まず「人を育てる」ことが最優先であるという哲学が表れています。
パナソニックでは創業期から社員教育に力を入れており、「松下政経塾」など人材育成機関の設立にも尽力しました。
この考え方は現代の企業においても色あせることなく、持続的成長のためには「人」にどれだけ投資できるかが問われていることを再認識させてくれます。
Apple Inc./スティーブ・ジョブズ
残りの人生も砂糖水を売ることに費やしたいか?それとも世界を変えるチャンスが欲しいか?
(Do you want to sell sugared water for the rest of your life, or do you want to come with me and change the world?)
Apple Inc.(アップル)/スティーブ・ジョブズ
アップルコンピュータのスティーブ・ジョブズが、米ペプシコーラ社のマーケティングプロモーションのトップであったジョン・スカリーを、アップル社のCEO(最高経営責任者)にヘッドハンティングしたときの口説き文句。
驚くことに「18ヶ月」に渡って引き抜き工作を行ったそうです。
株式会社ファーストリテイリング/柳井正
社員の長所を伸ばして活かすのも経営者の仕事。
「ユニクロ」を経営する柳井正の名言。同社は大学1年生採用や世界同一賃金など採用や教育にも力を入れています。
柳井氏は「部下の欠点ばかりを指摘する上司もいますが、欠点に目をつむって長所を活かすことのほうが大切。」など社員教育に対する名言が豊富です。
日本電産株式会社/永守重信
企業にとっていい人材というのは、世間で言われる、いい学校を卒業した人でも、一流の会社に勤めていた人でもありません。心の中に種火を持っていて、自分で自分のやる気に火をつけられる人がいい人材だ。
いまでこそ日本電産は大企業ですが、創業期には会社規模や知名度も小さいことから採用に苦労したそうです。
新入社員採用試験として「大声試験」「早飯試験」「マラソン試験」「試験会場先着順」「留年組専用試験」など型破りな新卒採用試験を実施。その中でも一番成功した採用が、1978年度に実施した「早飯採用」だそうで、入社後に活躍した人材が多数いたそうです。
この年に応募してきた卒業予定の160名の面接を行って、その中から70名に絞って、この人たちに用意した弁当を食べてもらい、早く食べ終わった順に33名を無条件に採用しました。仕出し弁当屋さんにメニューやコメの炊き方にまで注文して試験の準備をしたそうで、ユニークさだけでないことがわかります。
当時は学歴主義が根強い時代に、早くから「学歴は関係ない」と考えて行動していたのが名経営者と言われる所以でしょう。
実業家/渋沢栄一
私は人を使う時には、知恵の多い人より、人情に厚い人を選んで採用している。
江戸時代末期から大正時代初期の激動期を生き、「日本資本主義の父」とも言われた渋沢栄一。
第一国立銀行(現みずほ銀行)ほか、東京瓦斯(東京ガス)、東邦ガス、東京海上火災保険、王子製紙(現王子製紙・日本製紙)、田園都市(現東京急行電鉄)、帝国ホテル、秩父鉄道、京阪電気鉄道、東京証券取引所、キリンビール、サッポロビール、川崎重工業、日本郵船など、さまざまな企業の設立に関わり、その数は約500社と言われています。
長州藩士/吉田松陰
世に材なきことを憂いず、その材を用いざるを患う。大識見、材気の人を待ちて、群材始めてこれが用をなす。
幕末の頃に私塾『松下村塾』を主宰した吉田松陰の教育に関する名言。
思想家であり教育者でもある吉田は「識見・才気のあふれる人がいて、初めて人材が活かされる」という意味の言葉を残しました。
経営者なら「有能な人材がいない」「任せられる人材がいない」と嘆くのではなく、みずからの人材活用に問題がないか見直すべきだと教えてくれます。
企業の成長のカギを握るのは、人の活きる組織を作り上げていく教育が大切です。幕末から明治の時代に活躍した高杉晋作・伊藤博文・前原一誠・山県有朋・品川弥二郎らを輩出した吉田松陰の言葉には重みがあります。
人材戦略のヒントは、偉人の名言に詰まっている
企業の成長は、優れた戦略だけでなく「人」が育ち、活かされることで実現します。この記事で紹介した偉人や経営者たちの名言には、時代や業種を越えて通じる本質が詰まっています。
「どんな人を採用すべきか」「どう育て、活かすか」と悩むすべての人にとって、名言は単なる言葉以上の“行動指針”になるはずです。これらの名言をヒントに、自社にとって本当に必要な人材や組織のあり方を、ぜひ見直してみてください。
人事・採用・教育は、経営そのものです。言葉の力を借りて、よりよい組織づくりを目指していきましょう。
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