仕事を辞めたい、パートを辞めたい、バイトを辞めたい。そんな言葉を聴かない日はないかもしれません。辞めたいという言葉を聴くという事は、辞められないという事実が潜んでいるからなのです。仕事を辞めたいのに辞められない人へ、円満に辞めるために確認したい4つの事柄をご紹介いたします。
目次
辞めたいと思っていませんか?
仕事を辞めたい!パートを辞めたい!バイトを辞めたい!そんな風に悩んでいる人も多いと思います。ひとたび辞めたいと認識してしまったら、自分をだましながら働き続けるのはツライですよね。仕事に身が入りませんし、何より精神的に疲れ果ててしまいます。
自分の心を押し殺して、無理して働き続けることは、かなりのストレスを感じてしまいます。ストレス状態が続くと、最悪の場合、円形脱毛症や過敏性腸症候群、メニエル病、うつ病などの疾患に繋がることも考えられます。
しかし、仕事を辞めたいけれど辞めれない、辞めたいけれど言えない、という声が多いのも事実です。仕事は就職するより、退職する方が大変!なんて言われることもありますよね。では一体どうすればいいのでしょうか?こちらでは、辞めたいと思ったら、まず確認しておきたいことをご紹介致します。
よくある辞めたい理由
1.労働条件が合わない
働く前からわかっていた条件でも、実際に働きだしてみるとどうしても自分には合わないと思う事もあるでしょう。同じ事柄でも、人によって感じるストレスの受けとり方や大きさが違っています。
早起きが苦手な人に新聞配達やパン屋さんは無理でしょうし、夜更かしが苦手な人に夜勤は務まらないでしょう。大丈夫だと思っていたけれど、やってみたら想像したよりキツかったという場合も考えられます。
その他には、途中から職場の場所が変わり、通勤時間が長くなってしまったり、結婚をした、子供ができたなど、今まで通り働けなくことだってあります。労働条件が合わない場合、人は仕事を辞めたいと感じるのです。
2.仕事内容が違う
求人情報の内容と、実際の勤務内容が違うことはよくあることです。例えば「データ入力」と記載されていても、仕事内容はデータ入力がメインではなくパソコン入力を伴う程度で、来客対応や電話対応の事務全般ということも。
人気の職種というのは、ある程度決まっています。本来ならば仕事内容を正直に掲載して求人を出さなければいけませんが、企業側も沢山の中から良い人材から選びたいため、少しでも当てはまれば、人気の職種を前面に押し出してしまうでしょう。
求人情報を信じて働き始めた場合、仕事内容が思っていたものと違うと、騙されたような気分にもなるででしょう。仕事内容も違う、騙すような会社と思うと人は仕事を辞めたくなってしまいます。
3.人間関係が悪い
仕事を辞めたいと思う理由ナンバーワンは、なんといっても仕事での人間関係が悪いことでしょう。こればかりは、勤務前に確認することが難しいく、実際に働いてみなければわからないので予防のしようがありません。
面接をした上司が少し変わった人だと感じるのなら、仕事を始める前に辞退することもできますが、同僚であったり、別の上司であったり、しょっちゅうやり取りをしなければならない取引先の人のことは、働き始めてみないとわかりません。人間関係は人生に大きな影響を与えるものです。その人間関係が悪いと人は仕事を辞めたくなるでしょう。
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辞めたいけど辞めれない?
仕事を辞めたいならば、辞めればいいじゃない!と他人事ならばそう思うでしょうし、そうアドバイスするでしょう。でも、辞められる状況なら悩んだりはしませんよね?辞められない状況だからこそ、人は思い悩むのです。
では、いったいどんな状況だと、人は仕事を辞められないと感じてしまうのでしょうか?また、辞められないと感じた時、どういう準備や対処をすれば辞めることができるのでしょうか?辞められない理由が起こってからではなく、あらかじめ対応を考えておくとスムーズにことが運ぶでしょう。こちらでは、辞めたいけど辞められないケースと、それに対する対処方法をご紹介いたします。
引き止められたとき
何日も悩んだ末、「辞めます!」と伝えたのに、何かと理由をつけて引き止められたり、「後でゆっくり話そう」などといわれてうやむやにされるケースも多いでしょう。理由をつけて、あと少し、もう少しと引き延ばされ、結果1年以上が経過していたというケースも。
引き止められた時、引き延ばされたときの対処法
まず、辞めたいと伝える前に、「辞める理由を明確にする」ことです。人は仕事を辞めたいと思ったとき、なんらかの大きな理由があるはずです。そして今は一番大きな理由で頭がいっぱいかもしれませんが、それ以外にも必ず理由はあるはずです。それをすべて明確にしておきましょう。
今は大体の職場で人員不足だと言われています。雇う側は、新しい人を雇うよりもあなたに頑張ってもらう方がいいと思うでしょう。辞めたい理由を告げた時、それが一つだけだとしたら、その条件を飲んでくれるかもしれません。その時は「それなら続けよう」と思っても、後から「これも嫌だった」「こんなところも嫌だった」と、嫌な部分がどんどん追加で出てきてしまうものです。
あらかじめすべての嫌な理由を明確にしておけば、一時の感情に流されることもないですし、あなたが辞めたいと思う原因を改善するから、と引き止められても、他に辞めたい理由があることを伝えることができます。一時の感情に流されず仕事を辞めるためには、準備が必要なのです。入社時の面接に挑む気持ちで、質疑応答の内容を予測し、ぬかりなく備えましょう。
職場の人数が少なく、迷惑がかかるとき
今はどこの会社も人員不足です。でも一人辞めたから一人追加、という風にはならないかもしれません。辞めていった人の分も、残った人数で負担して、どんどん激務になっていく。そんな悪循環が原因で、仕事が辞めたいと思っているかもしれません。
となると、当然残された人たちのことを考えてしまいますよね。今まで自分がしてきた苦労を、残った人は更に大きな苦労として受け止めなければいけない。迷惑をかけてしまう。辞めたいけど辞めれない。
では、そんな場合どうすればいいのでしょう。本来、人に迷惑をかけてはいけない、と思うことは生きていくうえでとても大切なことです。でも、残った人の仕事量が増えるからあなたが辞められないというのは、少し違うような気がしませんか?何故なら、職場における仕事量の管理は、あなたの仕事ではなく会社の責任だからです。そもそも、仕事量が多すぎることが原因で迷惑をかけているのは、辞めていく人ではなく会社なのです。
また、残された人にも仕事を選ぶ権利があるはずです。どうしても嫌ならば、その人も退職という道を選べるはずなのです。本来負わなくても良い責任を感じて、あなたの人生を棒に振ることはないのです。
そして、こう考えてみてください。辞めてすぐは、「あの人が辞めたから仕事量が増えた」と思う事もあるかもしれません。でも1カ月も2カ月も、ずっとずっと辞めた人のことを覚えていますか?その人のせいだと思っていますか?そんなことはないでしょう。人が少なくなって、残された人の負担が増えることは事実でしょう。でもそれはあなたのせいじゃないんです。あなたには、仕事を選ぶ権利があるのです。
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退職願をどうしても受け入れてもらえない時
会社によっては“ブラック企業”と呼ばれるようなところもあるでしょう。正式な手続きをふんでも、一切辞表を受け取ってもらえない、それどころか脅される、絶対にやめさせてもらえないという事もあると思います。
そんな場合は、相手のペースに合わせていたらいつまでたっても辞められないでしょう。でも、強行突破してしまうのもよくありません。余計なトラブルに見舞われない為にも、できることなら穏便に、円満退社を心がけたいものです。
まずは、社内規定の退職に関する項目を再チェック。何日前までに退職の意思を伝えなければならないのか、どのような手続きが必要なのかを確認の上、退職日を決め申し出ましょう。あくまでも相談ではなく、決定事項として強い意志をもって退職届を提出します。また、不安がある場合は、あらかじめ地域の労働基準監督署や民間の労働相談窓口などに相談しておくと、万が一の時にスムーズに対応できるでしょう。
辞めたいけど言えない時は?
いざ辞める決意をし準備を整えても、なかなか言い出せない、という事はありませんか?辞めたい理由も辞める意思も十分あるのに、言い出せないまま数カ月経過、という人も多いですよね。では人は仕事を辞めるとき、どのような方法を取るのでしょうか?
直接会って伝える
仕事を辞めると決めたら、通常であれば上司に相談し、日程の調整に入らなければなりません。なので、退職願や退職届を出す前に、直接会話で伝えることが多いのではないでしょうか?また、退職届などを提出しない、パートやバイトもこの方法が良いでしょう。最も一般的な方法で、後々のトラブルが少ない方法です。
メールで伝える
以前では考えられませんでしたが、今ではメールで伝える方法も、場合によっては良しとされているようです。上司と職場が違っており、しょっちゅう会うことができない、電話をしても捕まらない、普段から業務内容をメールでやり取りする社風であるなどなら、予め退職の意思だけでもメールで伝えておいても良いでしょう。
ただ、メールだけで完結させようとするのではなく、可能であれば退職の意思と共に、「お忙しい中恐れ入りますが、お話させていただきたいのでお時間をとっていただけないでしょうか?」などとすれば、上司にも、あなたが直接話す意思があると受け取ってもらうことができ、大して悪い印象は残らないでしょう。
また、上司が忙しく近々時間が取れそうにない場合は、メールで伝えるだけでもOKの返事がもらえるかもしれません。
LINEで伝える
正規雇用であれば、この方法は非常識と捉えられるでしょうが、パートやバイトの場合や、上司が比較的若い世代の場合、また、通常から業務連絡にLINEを用いている場合は、この方法もなしではないでしょう。
例えば土日のみの学生バイトなどで、しょっちゅう職場に来ないけれど、急に辞めなければならくなった場合は、一刻も早く退職の意思を伝えたほうが良いでしょう。そんな場合はとりあえずLINEで伝え、メールの項目でもご紹介したように、後ほど直接意思を伝えるという方法もあります。
出勤しない
どうしても言い出せない場合、最後の手段として用いられる方法。これは、正規雇用はもちろんのこと、パートでもバイトでも本来なら許される辞め方ではありません。
しかし、場合によってはどうしても言い出せないこともあるでしょう。また、何度も退職の意思を伝えているのに、ついつい言いくるめられてしまう場合や、取り合ってもらえない場合などはやむを得ないでしょう。
ただ、この方法をとると勤務していた分の給与が支払われなかったり、正式な書類を用意してもらえなかったり、後々職場の人と顔を合わせずらいなどの弊害があるので、できる限り使わない方が良いでしょう。
皆が使う辞める理由
ここでは、本当の理由を話して辞めると角が立つという場合に、みんなが使っている辞める理由をまとめました。嘘は良くありませんが、人を傷つけない嘘もあるはず?
1.結婚することになった。
2.子供ができた。
3.親の介護が必要になった。
4.親戚の会社を手伝うことになった。
5.ドクターストップがかかってしまった。
6.病気が見つかって治療が必要になった。
7.主人の勤務時間が変わり、生活時間帯が仕事に合わなくなった。
8.自己成長のために留学したくなった。
9.学業(就職活動)に専念したいため。
学生さんの場合なら「学校」を理由にされると、ほとんどの人が引き止めることはできなくなりますよね。学年が変わる時をうまく利用して、授業があるので出られなくなった、学校でやらなければならないことができたなど言われれば、雇う側は、では「そちらを優先してください」としか言えないでしょう。
社会人の場合は、経済的な理由などやむをえない事情を伝えると、企業側はそれを我慢してでも続けなさいとは言えなくなりますよね。年頃の女性の場合、寿退社が一番円満でしょう。
辞めたいと思った時に、自分の気持ちに正直になるのは大切ですが、周りの事を考えずに突然辞めてしまうと、周りの人が大変な思いをすることになります。辞めると決めてからは少し余裕を持って、引継ぎなども終わってから退職するのが社会人としてのマナーでしょう。
また、病気のように周りを心配させる理由で退社する場合は、実際にそのような事態になった時のみ言うようにしましょう。本当に病気が理由で働けなくなってしまった人にとって、元気なのにそんな理由を使われてしまうのは、複雑な心境になるので気を付けましょう。
まとめ
あなたは仕事を辞められそうですか?仕事を辞めると決意した以上、いつまでもそこに留まることは何の意味もありません。時間には限りがあります。意思が固まったのであれば、あとは行動を起こすだけです。
辞めると決めてから、周りに伝えるまではものすごく気分が重たいですよね。認めてもらえなかったらどうしよう、明日からみんなの態度が変わったらどうしよう、迷惑をかけるかも。
その気持ちはとてもよくわかりますが、一番大事にしなければいけないのは、自分の人生であり、自分の感情です。あなたの人生の主役はあなたなのです。自分の心に素直に従って新しい一歩を踏み出しましょう。
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