ブラック企業と勘違いされる求人広告ワード・フレーズ・キャッチコピーまとめ

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現在はインターネット上で様々なお役立ちサイトがありますが、就職活動や転職活動において「ブラック企業か見破る方法」というものも存在します。今回はネット上で「求人広告にこのフレーズがあったらブラック企業だと思え」「こんな求人票は要注意」と指摘されているワード・フレーズ・キャッチコピーをまとめました。

ブラック企業認定される求人広告のフレーズ

求人広告や採用ホームページ、オファーレターなどで一生懸命考えて書いたフレーズが、危険なブラック企業だと認定されるブラックワードだったら悲しいですよね。御社の求人広告やHP、オファーレターなどの文章に、これからご紹介するフレーズが含まれていないかチェックしてください。

1.応募要項編

1)営業を○○コンサルタントのように職種名を横文字に変えている

単純に営業と書くと応募者が少ないと考えて、横文字にして印象を変えるのもブラック企業だと思われる要因です。

【代表的な例】
・フィールドスタッフ →ルート営業、御用聞き営業
・ITコンサルタント →コピー機の営業、ケータイやインターネット回線の営業
・アミューズメントスタッフ →パチンコやパチスロの店員
・ハウスメンテナンスアドバイザー →住宅リフォーム営業
・ライフコンサルタント →保険営業(ライフプランナー)
・アウトバウンドオペレーター →テレアポ
・ドリームナビゲーター →教材電話営業
・コンサルティング営業 →営業
・経営支援コンサルタント →営業
・ソリューションコンサルタント →営業
・採用コンサルタント →飛び込み営業
・リクルーティングコンサルタント →営業
・ダイレクトリクルーティングコンサルタント →営業
・インサイドセールス →テレアポ
・カスタマーサクセス →テレアポ
・社長直属の事業開発 →テレアポ
・社長直轄の経営企画室 →テレアポ
・事業企画アシスタント →テレアポ

一見してカッコいい職種のように思われますが、意味のわからない職種名は敬遠されます。職種名を変えて求職者に好感度を持ってもらうよりも、どの業務が「キツイ」「ツライ」「ヤバイ」と思われているのかを考えて、業務改善を図りましょう。

2)試用期間が6ヶ月以上と長いまたは試用期間は契約社員・アルバイト雇用

入社後に辞める人が多いからと試用期間を、一般的な3ヶ月や6ヶ月より長く設定するのも人材を使い捨てするブラック企業だと認定されます。

また、試用期間中は契約社員やアルバイト雇用にして人件費を抑えるのも同様です。試用期間を長くしたい時は、最初の試用期間を3ヶ月に設定にして、遅刻や欠勤が多ければ本人と話し合ったうえで、試用期間を3ヶ月延長するといいでしょう。

3)募集人数が従業員数の5%以上を超えている

1年の離職率が5%以上になるとブラック企業と認定されます。募集人数が多いうえに「急募」マークがついている、または長期間求人広告を掲載していると完全にブラック企業だと認定されます。

従業員数の5%以上を超える人数を募集する時は、求人のタイトルに「事業拡大のため」のように募集背景をタイトルに入れるようにしましょう。

4) 給与がみなし残業制度または年俸制度

このような給与体系をとっていると、残業が多いもしくは残業代を払いたくないので、初めから残業代込みの給与体系を選んでいるのではないか。

または、求職者の労働契約に関する知識不足を利用して、安いコストで長時間働かせようとしている、などと考える人がいます。みなし残業分を超えた残業代を支払うことや、なぜこのような給与体系を導入しているのか説明しましょう。

5) 年間休日が平均よりも少ない

企業の平均年間休日は120日です。この数字よりも極端に少ない企業は敬遠される傾向にあります。「他の企業よりも働いているのに給与が安い」というのが主な理由です。

また、ワークライフバランスを重視している世の中に、遅れをとっている企業だと思われます。「こういう業種なので年休は少ないですが、有給や産休・育休は取得できます」と説明するといいでしょう。

6)休みが「週休2日制」なのだが説明がない

週休2日制と完全週休2日制を理解していない求職者は多くいます。

・週休2日制→1週間に2日間の休みが1ヶ月に1回はある
・完全週休2日制→毎週必ず2日間の休みがある

完全週休2日制だと思って入社したら週休2日制で「ブラック企業だった」とネット上に書き込む人もいます。誤解のない書き方をしましょう。

7) 応募資格がマインド的な内容のみ

若い人をターゲットにする時に使いたくなるのが下記のようなフレーズです。
・成長したい人
・やりがいを求めている人
・将来起業したい人

このようなフレーズを並べる求人は、やりがいはあるけれど過労死するレベルで働かされそうと思われるようです。「のれん分け制度があります」「「資格取得奨励制度があります」などの説明が入れるといいでしょう。

8) 応募資格に「学歴不問、未経験OK、フリーター歓迎、人物重視」と書いてある

仕事内容が難しくないので、特に応募資格がない時もあるでしょう。しかし、この内容で書くと読み手の中には「応募者が少ないから本来希望する人物像よりハードルを下げたのだろう」と思う人や「人材を使い捨てる人企業」だと思う人がいます。

やる気さえあれば誰でもいい、と思って応募資格を書く時は「なぜ誰でもいいのか」理由を記載するといいでしょう。

9) 「未経験から年収1,000万円可能」「あなたの頑張りを評価します」

基本給が最低賃金スレスレでインセンティブの割合が高いと思われるフレーズです。この他に年収例の幅が「200万円~1000万円」と広い場合も、インセンティブで人により年収が変わるとわかります。

もちろん、インセンティブ制度を取り入れている企業がブラック企業というわけではありません。インセンティブの場合はインセンティブを含むと記載をして、どのように評価をして年収が決まるのか「契約1本○○円」のように提示するといいでしょう。

2.仕事紹介・アピールポイント編

1) 営業職なのに「ノルマなし」

このように記載すると「営業職でノルマがないのはおかしい」と思い、ノルマを目標と言い換えているとすぐに見抜かれます。ノルマは達成しないとペナルティーがある誤解を恐れているのであれば、達成できなくてもペナルティーがないことや、上司やチームメンバーが手助けをしてくれるなど書き添えましょう。

2)「幹部候補生」「裁量のある仕事を任せます」「短期間で昇格できます」

上記以外にも「実力主義」「即戦力募集」などのフレーズがあると「離職率が高くて人材が育っていない」と思われます。裁量のある仕事ができるのは「やりがい」を求めている人に響きますが、やりがいを求めていない人は放任主義の企業だと受け取られることもあります。

幹部候補生というと聞こえはいいですが、新入社員も幹部候補生です。いずれのフレーズも人材不足を裏付ける言葉なので気をつけましょう。

3)「優しい先輩が教えます」

中途社員はOJTのみの研修で済ませている場合によく見られるフレーズですが、教育体制が整っておらずマニュアルもない、と勘違いされます。OJTのみであっても「マニュアルが用意してあります」「事業内容は各部署の社員が説明をします」など研修内容は詳細に書きましょう。

4)「アットホームな会社」「創業○年地元でおなじみの企業」

雰囲気の良さを出すために使われるフレーズです。しかし、受け取り方によっては「同族経営は人間関係が面倒」「ワンマンそう」「イベントに無理矢理出ないといけない」「プライベートに踏み込んできそう」などと勘違いされやすいフレーズです。

同族経営でない場合は同族経営ではないことや、イベント参加を強要しないこと、ビジネスライクな社風など誤解を招かないように明記しましょう。

関連記事:《アットホームな職場》はブラック企業!?正しい求人広告表現方法

5)アピールポイントが「働きやすい会社」「風通しの良い会社」しかない

実例があれば問題はありませんが、実例もなくこのフレーズだけを書くと「他にアピールできることがない」と思われます。

「○○制度があって働きやすい」「上下の関係なく意見を言い合える風通しの良い会社」のように、求職者が納得できる実例をあげて記載しましょう。

6)社長や人事の言葉、アピールポイントに精神論を示すフレーズが多い

【精神論のフレーズ例】
・夢・感動・感謝
・成長・覚悟・ヤル気
・情熱・野望・自己実現

このような言葉を熱く語っていると「無理難題を押しつけられそう」「人使いが荒らそう」と思われます。できるだけ、事業内容や仕事の進め方、会社独自の制度、教育制度などを説明するといいでしょう。

まとめ

このように、リクナビやマイナビでもよく見かけるフレーズが多く並んでいます。しかし、使ってはいけないわけではありません。きちんと説明ができれば使用してもブラック企業だと認定されません。

また、求人広告(ハローワーク含め)で他社よりも情報量が少ないと「魅力のない企業」だと思われますので注意しましょう。いい言葉が思いつかないときは求人広告会社や人材紹介会社(転職エージェント)の人間に相談してもいいかもしれません。

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