仕事がつらいときの乗り越え方と注意点

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仕事は自分の思い通りにできるものではなく、ときには「つらい」と感じることは誰にでもあることです。しかし、つらさが一時的なものではなく、場合によっては長期間続くこともあります。

仕事に対するつらさが長く続くと、正常な判断ができなくなることもあり、ますます悪循環に陥ることもあります。仕事がつらいときは、その原因や理由を知り乗り越えることも必要でしょう。そこで今回は、仕事につらさを感じる原因や理由、つらさを乗り越える方法や注意点などを解説します。

仕事がつらいと感じるのは誰でもあり得ること

周囲の同僚が毎日仕事をバリバリこなしているにもかかわらず、自分だけ全然仕事ができない、毎日出勤するのがつらいと感じることがあるかもしれません。

しかし、仕事がつらいと感じるのは誰にでもあり得ることです。仕事がつらいと感じたとしても、それは自分だけではない、と考えることがまず重要です。

仕事がつらいと感じる原因・理由

仕事がつらいと感じる理由は、人によってさまざまです。では、主にどのような原因や理由で仕事につらさを感じるのでしょうか。原因や理由を知ることで、仕事のつらさを改善するための解決策が見つかる可能性があります。まずは、なぜ仕事がつらいと感じてしまうのか、改めて見直してみましょう。

仕事や待遇に対する不満

仕事の内容に対して不満を感じている、思うように成果を出せず評価されてもらえないなど、仕事内容に対する不満は人それぞれあるでしょう。

希望した部署や仕事内容が叶わず、希望とまったく異なる仕事をしていると、不満を感じることが多くなります。また、自分では一生懸命仕事に取り組んでいるにもかかわらず成果がなかなか出せない、成果を出したとしてもそれが正当に評価されないと、不満が募るばかりでしょう。

待遇に不満を持っていることも、仕事がつらいと感じる要因です。成果を評価されないことに加えて、給与が仕事内容に見合っていない、残業代が十分ではないなどの不満も、仕事へのつらさにつながります。

不満を持ったままで働いていると、仕事に対する意欲が低下し、やりがいも感じられなくなり、仕事そのものがつらく感じてしまいます。

職場環境が合わない

合わない職場環境で働いていることも、「つらい」と感じる要因の一つです。例えば、会社の方針や風土が自分に合わない、従業員同士がギスギスしている、周囲がサポートをしてくれない、会社の文化や社風が自分に合わないことなども、職場内でのコミュニケーションがうまくいっていないことも、環境が合わない原因となります。

職場環境は自分一人で改善が難しい部分でもあるので、どうしても馴染めない職場環境で働き続けること仕事がつらいと感じやすくなってしまいます。

仕事が忙しすぎる

待遇や仕事内容、職場環境に不満がなかったとしても、仕事が忙しすぎることが仕事のつらさに直結する場合があります。多忙な日が続くと心身への負担が大きくなり、どんなにやりがいのある仕事であっても忙しすぎる環境に身を置いているとネガティブな思考になりやすく、仕事がつらいと感じてしまいます。

仕事がつらいときの乗り越え方

仕事は日々続くものなので、仕事につらさを感じてしまうと毎日がつらく感じてしまうものです。つらい状態が続くことは心身への悪影響が考えられるため、乗り越える努力も必要です。仕事がつらいときは、以下で紹介する方法で乗り越えるよう心がけましょう。

「つらい」という現実を認める

仕事がつらいと感じることは、まったくおかしなことではありません。周囲の人がバリバリ仕事をしている様子を見ていると、仕事がつらいのは自分だけでは?甘えでは?と考えてしまいがちですが、程度の差はあるものの仕事がつらいと感じた経験がない人の方が少ないはずです。

つまり、仕事がつらいと感じるのは誰にでもある、ごく自然なことだと捉えましょう。その上で、仕事がつらいという現実を認めることが大事です。現実を認められず自分自身を否定する状態が続くことの方が、心身へのストレスが大きくなってしまうからです。

仕事のつらさを乗り越えるには、まずは現実を認めるところから始めましょう。そうすれば、具体的に何がつらいのか、今の状況を引き起こしている原因や理由を認識しやすくなるため、その後の対処がしやすくなります。

つらい状態が続くと考えない

仕事がつらい状態に陥っているときは、この状態が延々と続くと思いがちです。つらいときは目の前のことしか目に入らないことが多いので、何をしても悪い状況が続くループのように感じ、終わりが見えないことも多いでしょう。

しかし、当然ながら仕事がつらい状態は永遠に終わらないものではなく、乗り越えることができれば終わります。一度冷静になって今の状況と向き合って、つらいのは今だけ、一時的なものだと考えるだけでも心が楽になるでしょう。

自分を褒める

自分の能力が不十分と感じていると、モチベーションが下がって仕事に対するつらさを感じがちです。

仕事では他者からの評価を受ける機会がありますが、もし一生懸命取り組んだにもかかわらず想定以下の評価しか受けられないと、自己評価が下がって仕事へのつらさも増してしまうでしょう。

職場での評価は重要なものですが、仕事へのモチベーションが下がったままでは今後の評価も下がったままになりかねません。

自己評価を高めて意欲的に仕事に取り組むためにも、まずは自分で自分を褒めてみましょう。小さな目標を立てて、達成するたびに褒めることを続けていればモチベーションを下げることなく、自分自身の成長にもつなげられます。

仕事への向き合い方を考え直す

仕事面でできないことが多いと、自分に自信をなくす原因となります。できないことばかりに向き合っていては、モチベーションが高まることは少ないでしょう。

反対に、できることに目を向ける方法を変えるだけで、自分が持つ能力を発揮できる機会が増えます。できないことに無理やりチャレンジするよりも、できることから着実に実行して成功体験や実績を積み重ねる方が、ポジティブな気持ちになるでしょう。

心身ともに疲れていると、通常はつらいと感じないことでもつらいと感じやすくなります。その仕事内容が自分の成長につながることであっても、成長できる達成感よりもつらさばかりが前面に押し出されてしまうのです。

そんなときは、自分の成長のために必要な時間だと考え直すことも大事です。ゴールを設定して短期集中的に取り組むなど、できるだけ前向きに考え直すだけでもつらさを乗り越えやすくなり、だんだんと仕事の楽しさを実感できるようになることが期待できます。

そして、スキルアップも一つの方法です。能力を高めていけばこれまでできなかったこともできるようになり、自分に自信が持てるようになります。目標を設定して、それに向かってスキルアップを重ねていくと、仕事がつらいと感じることが少なくなるでしょう。

休息を取って仕事のことを忘れてみる

仕事は休まずに続けなければならないもの、と思っていませんか?休むことが悪いこと、というイメージはないでしょうか。そのような考えから無理をしてつらい仕事を続けていると、正常な判断がしづらくなっていきます。本来できることができなくなると、ますます仕事に対するつらさが積み重なっていきかねません。

働き続けることだけが良いことではありません。一度、しっかりと休息を取ってみましょう。仕事から一旦離れて心身を休ませることも、仕事をする上で重要なことです。有給休暇を取って1日、余裕があれば数日ゆっくりと休んで仕事のことを忘れてみるだけでも心身をリフレッシュできるので、仕事へのつらさをある程度リセットすることができます。

転職を検討するのも一つの方法

自分自身の気持ちの持ちようを変えてみたり休息を取ったりしても、職場環境や人間関係、仕事内容などが原因で仕事がつらいと感じている場合は、どんなに自分が変わったとしても状況が変わらないでしょう。

自分ではどうしようもない原因が理由で仕事がつらいと感じる場合は、自ら環境を変えることが改善策となります。部署異動や配置換えで解決するのであれば、上司に申し出てみましょう。それでも仕事に対するつらさが改善しない場合は、思い切って転職を検討することも一つの手段です。

今の職場よりもっと自分に適した職場に転職ができれば、当然ながら現職で感じている仕事へのつらさもなくなり、自分らしく働けるチャンスが期待できます。

仕事がつらいときに注意したいポイント

仕事がつらいときは、その状況から逃れたいと考えるあまりに正しい判断ができなくなることがあります。しかし、そこで誤った判断をすると将来的にも悪い影響を及ぼすこともあるため、仕事がつらいと感じているときは以下のポイントに注意しましょう。

一人で抱え込まない

仕事に対するつらさや悩みを一人きりで抱え込んで耐え続けていると、どんどんとネガティブな気持ちが強くなっていきがちです。このような状態が続くと心身へ悪影響を及ぼし、不調をきたす恐れがあります。そこで大事なことが、一人で抱え込まずに誰かに相談する、ということです。

仕事がつらいときはそう考えているのが自分だけだと思い込むことが多いので、第三者へ相談しにくいかもしれません。しかし、誰かに話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になります。

客観的に状況を判断してもらったり、自分一人では解決できなかったことに対してアドバイスをもらえたりすることもあるので、つらさを解消するためには第三者に相談をしてみることもポイントとなります。

無責任な行動をしない

仕事がつらいと、会社へ行くことそのものもつらく感じてしまうものです。出勤するだけでも憂鬱で無断欠勤をする、または無断欠勤からそのまま退職したいと考えることもあるでしょう。

仕事がつらいときは精神的にも体力的にもきついでしょうが、だからといって無断欠勤や事前の申し出なしで突然退職するなど、社会人として無責任な行動は避けるべきです。無断欠勤や突然の退職は、自分の仕事を放棄することとなり、信用を失ってしまいます。

特に無断欠勤をしてしまうと、その後ますます出社しづらくなり会社での居場所を失ってしまう可能性もあるでしょう。欠勤や退職をする場合は、最低限の連絡をしておくことが社会人としてのマナーです。どんなに仕事がつらいとしても、無責任な行動はNGです。

衝動的に決断をしない

仕事がつらいときは、仕事を辞めたくなる人が多いでしょう。事前の通知なく突然仕事を辞めることは避けるべきだと述べましたが、このような衝動的な退職は自分の首を締めることとなる点に注意が必要です。なぜなら、後先考えずに退職をしてしまうと、収入源が絶たれるからです。

つらい環境から逃れたいだけの理由で急に退職をすると、転職先が決まっていない状態で仕事を失い、安定的な収入も突然なくなってしまいます。焦って早く仕事を決めようと、自分にマッチしない仕事を選んでしまい後悔したり、またつらさを感じる仕事に就いてしまうループに陥ったりするかもしれません。

急に退職を決めるなど、衝動的に決断をすることは、多くの場合良い結果は期待できません。退職をするにしてもきちんと手順を踏んで転職先を決めてから退職をする、一定の生活費を確保してから退職するなど、転職後のことも考えてから決断を下しましょう。

まとめ

仕事がつらいと感じるのは自分だけではなく、他の人も程度の差はあるとしてもつらいと感じることはあるものです。仕事がつらい原因や理由は人によって異なり、さまざまな原因が考えられます。

まずはつらさの原因を知り、その原因を解決してみましょう。第三者に相談するだけで気持ちが楽になり、つらさを解消できることもあります。

社風や職場環境など自分ではどうしようもない原因の場合は、最終的に転職という方法がありますが、衝動的に転職を選択することは好ましくありません。退職をするのであれば適切に手順を踏んで退職してから、転職活動を進めることをおすすめします。

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