どんなことが起きれば仕事を辞めたいと考えるようになるのでしょうか。
これまで退職したことがある20代から40代の男女に本音の退職理由をアンケート調査してランキング形式でご紹介させていただきます。
目次
第10位:正社員になりたい
将来的に正社員という立場を目指して、アルバイトや契約社員といった業態で入社してくる人は非常に多くいます。
そして、それに応えるかのように、長年働き良い結果を残してきたパートや契約社員を正社員に格上げする会社も増えてきています。派遣でも紹介予定派遣と呼ばれる直接雇用を前提とした制度があります。
しかしながら、いつまでたっても会社側にそのような意志が感じられないような環境であると、正社員になりたいと思っている人達はひどくモチベーションを損なうことになります。
そして、中にはそんな会社の態度に辟易して自分から会社を辞めて、違う会社で正社員を目指そうとする人達も多くいるのです。
第9位:病気などの体調不良
病気という理由で退職を決める人も少なくないでしょう。一重に病気と言っても実際に体の自由を奪い、仕事をひどく困難にする大きな病気で仕事を辞める人の割合は、全体からするとあまり多くありません。
実は「病気が原因」で仕事を止める人のほとんどは、精神的な病気にかかっていることが多いと言われています。
特に最近では、ブラック企業のような人の精神環境をひどく荒廃させるような会社が乱立し、精神的不調を訴える社会人が増えています。そして、それを退職のきっかけにする人も非常に多いのです。
第8位:会社の方針転換
会社の方針転換で、退職を考えざるを得なくなる人もいるかもしれません。
例えば、某有名企業では、以前「女性に優しい職場」作りを前面に打ち出していましたが、方針転換により「女性もキャリアアップできる職場」を目指すようになり、幼い子供がいる女性職員にも、遅番や土日出勤を促すようになりました。
他にも仕事が好きだったのに事業撤退または事業売却になってしまった方もいます。
第7位:キャリアアップしたい
キャリアアップしたいけど、会社の環境が思うようにならない場合もあります。とくに女性の場合は、頑張っているのになかなか認められない、昇給がない、昇進できないケースが多いようです。
そんな場合、今の会社に見切りをつけて、思い切って転職してみようと思う人は多いかもしれません。
転職で年収が100万円上がったという人も結構います。
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第6位:社風が合わない
いい会社だと思って入社したのに「入社してみたら違っていた」という人も多いかもしれません。
時間とともになじんでいく人もいれば、自分に合った理想の会社に転職したくなる人もいるかもしれません。
社風というのは変わりませんし、変えることができません。その企業のもつ価値感や理念などのことなので目に見えませんが、自由に意見が言えない、上司と部下の関係、人事の仕方、女性社員に対する扱いなどに反映されてくるものです。
第5位:仕事が面白くない
仕事が面白くないと、モチベーションが下がってしまい、もっとやる気の出せる職場に転職したくなるかもしれません。
仕事のモチベーションを下げる要因には、同僚との人間関係、上司の小言、自分を正当に評価してもらえない、ミスばかりでこの仕事に向いていない、体が疲れて限界、給料が安すぎる、業務が単調すぎる、など様々です。
関連記事:【円満退職】4つのルールと皆が納得する辞める理由9選を紹介します!
第4位:給料が低い
「給料が上がらない」「ボーナスが少ない」「インセンティブがない」「こんなに働いているのに給料に反映されていない」と感じると、今の職場を辞めて、もっと給料のいい職場に転職したくなるかもしれませんね。
給料が低いのは結婚や出産を考えたときに現実的な問題になります。仕事のやりがいでは家族を養っていけません。あるアンケートでは、労働者の4人に1人が給料に不満を抱いている結果になったようです。
第3位:人間関係の不満
職場の同僚や先輩後輩との人間関係に疲れ果てて、会社を辞めることにする人も多いです。
どの職場にも馬が合わない人、自分勝手で自己中心的な人が多少いるものです。
しかし、その程度が激しく、ストレスで会社に行きたくないと思うようになったり、業務にも支障が出るようになると、転職を考えざるを得なくなるかもしれません。
第2位:労働時間、環境の不満
入職時にはなかったのに、仕事がだんだん増えて残業が当たり前になってしまった、という人も多いかもしれません。
はじめはやりがいを感じていて、ハードスケジュールをこなせていても、体調を崩したり、モチベーションが下がってしまうと、辞めたくなるかもしれませんね。
また残業代を支給しない違法な会社もいまだ多く存在します。ある調査では、会社員の一日の平均残業時間は1~2時間ですが、コンサルティングや不動産、マスコミやITなどの業種では、一日3~4時間の残業が普通になっている場合もあり、肉体的な疲れだけでなく精神的なストレスが原因で退職に踏み切る人も多いようです。
第1位:上司、経営者の考えと合わなかった
退職の本当の理由で「上司が嫌い、一緒に仕事をしたくない」という人は、上位を占めています。
上司との付き合いは、配置換えや転勤にならない限り、延々と続くわけですから、最後の手段として退職を選ぶ人は多いようです。
嫌いな上司の特徴は、一言で言うと「パワハラ」です。ミスを部下に責任転嫁したり、気分次第で八つ当たりをしてきたり、言うことがコロコロ変わり一貫性がないなど、上司として尊敬できない人の下で働いていると、つい辞めたくなりますよね。
まとめ
人間関係がホントのところの退職理由だという人は少なくありませんでした。
過去の厚生労働省の退職理由に関する調査では、男女とも上位を占めたのが、給料が少ない・労働時間が長い・会社の経営方針が不安ですが、女性の場合には「人間関係がうまくいかなかった」という理由が高い割合を示しています。
別の調査では、会社でのストレスの原因の第1位は「人間関係」で全体の1~2割を占めており、第2位が仕事の質、第3位が仕事の量という結果になったようです。実際、会社の人間関係が原因で、うつ病を抱える人は多いようです。
しかし、どんな仕事が向いているのか自分ではなかなか分からないですし、探しにくいですよね。
そこで、退職前に転職活動前にやっておくと便利です。今すぐの転職を考えていなくても、人材紹介会社(転職エージェント)にキャリア相談をしてみるのは一つの手です。
自分では自覚していない可能性や、仕事の幅を見つけられるチャンスにもなります。
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