ここ数年で耳にすることも増えた識学。難しい言葉が多く、ネット上では「ヤバい」「怪しい」「洗脳させる」「宗教ぽい」「ストレス溜まる」「うさんくさい」といったネガティブな口コミ評判が見受けられます。
実際に識学の特徴やメリット・デメリットは何なのか。そして識学キャリアについて解説します。
識学とは
識学(しきがく)とは、株式会社識学の代表取締役である安藤広大氏が提唱した組織マネジメント理論です。ヒトの「意識構造」に着目した独自理論を組織マネジメントに応用しており、特徴的な考えとして「上司は部下のモチベーションを上げなくていい」「プロセスではなく結果だけを評価せよ」があります。
識学を導入すると、感覚・感情で組織を動かすのではなく、結果・ルールといった客観的事実に基づく組織運営が可能となるとしています。識学が導入された職場は、規律・平等感のある職場となり、働く人にとっても目の前の事に集中できる環境となります。
誤解されがちですが、学問ではありません。現在、株式会社識学が提供している日本の企業向けに開発された組織マネジメント手法として、様々な業種の企業に導入されています。以下に、識学の主な特徴をいくつか紹介します。
組織風土の重要性
識学は、組織風土の形成が重要であるとしています。
組織風土とは、企業の文化や価値観、社員の行動様式などを指します。識学では、組織風土を整備することで、社員のモチベーション向上や生産性の向上、組織の成長などが期待できると考えています。
目的意識の共有
識学では、企業の目的意識を共有することが重要であるとしています。
企業の目的意識を明確にすることで、社員が一丸となって目標に向かって取り組むことができます。識学では、目的意識を明確にすることで、社員のやる気や意欲を高め、組織の成長につなげることができるとしています。
PDCAサイクルの導入
識学では、PDCAサイクルを導入することが重要であるとしています。
PDCAサイクルとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)の4つのフェーズを繰り返すことで、業務の改善や問題解決を行う手法です。
識学では、PDCAサイクルを活用することで、業務プロセスの改善や問題解決をスムーズに行うことができるとしています。
経営層のリーダーシップ
識学では、経営層のリーダーシップが重要であるとしています。
リーダーシップとは、組織を指導する役割を担うことであり、識学では、経営層がリーダーシップを発揮することで、組織の目的達成や社員の成長を促進することができると考えています。
識学のデメリット
導入に時間やコストがかかる
識学は、導入に時間やコストがかかるというデメリットがあります。組織風土の整備や社員の教育、研修などが必要であるため、経営者や担当者の負担が大きくなることがあります。
PDCAサイクルの実施に課題がある
PDCAサイクルを活用した改善は、現場の社員の協力が必要であるため、社員のスキルや能力によって実施の成果が左右されることがあるというデメリットがあります。
また、PDCAサイクルの導入にあたって、情報収集や評価などの適切なプロセスの設計が必要であるため、これらの課題を解決するための十分なリソースが必要となります。
すべての社員が共感できない可能性がある
識学は、組織全体が共通の目的意識を持つことが前提となっています。しかし、すべての社員がその目的意識に共感することは簡単ではなく、一部の社員が拒否感を示す可能性があります。
また、目的意識の共有に必要なコミュニケーションや、社員の関心やニーズに応えるためのカスタマイズなど、柔軟性が必要とされる場合があります。
成果の評価が難しい
識学を導入して改善策を実施した場合、その成果を適切に評価することが難しいというデメリットがあります。
例えば、効率化やコスト削減などの経済的成果以外に、社員の満足度やモチベーションなどの評価も必要となるため、そのための適切な指標の設計や評価方法の検討が必要となります。
識学に関する評判・口コミ
識学に関する口コミや評判は、以下のようなものがあります。
識学に関する良い評判・口コミ
・識学のPDCAサイクルを活用して業務改善を進めたところ、業務の効率化が進み、生産性が向上しました。
・識学キャリアアカデミーの講座を受講したところ、自分自身のキャリアについての理解が深まり、自己成長につながりました。
・識学のコンサルタントの方々は、経験豊富で知識やスキルが高く、的確なアドバイスをくれると感じました。
識学に関する悪い評判・口コミ
・識学の導入には、コストや時間がかかるため、中小企業では手が出せないと感じました。
・識学のPDCAサイクルの実施には、現場の社員の協力が必要ですが、社員の意識が変わらないため、改善が進まないことがありました。
・識学キャリアアカデミーの講座は、内容が難解だったり、参加者同士の意見交換が少なかったりすることがあり、物足りなさを感じました。
以上が、識学に関する一部の口コミや評判です。ただし、口コミや評判はあくまでも個人の意見であり、実際のサービス内容や効果には個人差があるため、参考程度にご覧ください。
識学キャリアとは
識学キャリアは、識学受講企業の中から厳選企業を紹介する転職エージェントサービスです。
識学はワークスアプリケーションズやSMBC日興証券など大手企業から、UUUMなどのベンチャーまで2000社以上の導入実績があり、そうした企業を識学導入済みの企業のみを紹介してくれます。
識学キャリアのデメリット
取り扱っている求人数が圧倒的に少ない
識学の2023年第3四半期の決算資料によると求人件数は436件です。
合計436件の中から希望の勤務地・業種・職種・働き方を絞り込むわけですから、転職エージェントの保有企業数として圧倒的に少ないと言えます。
数万社の求人案件数を抱えている大手のリクルートエージェントやビズリーチと比較して、選択肢が圧倒的に少ないです。転職活動において不利になる可能性が高いです。
識学導入企業が合わない可能性がある
識学の考え方やマネジメント手法が合わない人がいます。そもそも組織にも様々なタイプがあるため、識学が合う合わない組織があります。
また、識学を上司や経営層が上手く実践できていない企業、識学をちゃんと理解できておらず、自身にとって都合よく解釈している管理職、識学を実践するだけの能力がない上司など様々です。
こうした企業は組織崩壊するまで識学が合っていないのが原因であることに気づきません。
まとめ
株式会社識学の創業者・安藤広大氏の著書を読むだけでなく、転職口コミサイトで情報収集しながら識学導入企業に転職するかどうか判断してほしいと思います。
識学キャリアを利用するならビズリーチやマイナビAGENT
を合わせて利用し、選択肢を増やしながら上手に転職活動するようにしましょう!
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