「通勤しなくていい仕事がしたい」「在宅で働きながら家事や育児と両立したい」そんなニーズから、リモートワークの求人に注目が集まっています。しかし、いざ求人を探すと「本当にリモートなの?」「どんな職種があるの?」と疑問や不安も多いはずです。
本記事では、リモートワークの基礎知識から、求人の探し方・向いている職種・正社員とバイトの違い、さらには志望動機の書き方例文までを徹底解説します。在宅勤務を希望する方が安心して仕事探しを進められるよう、必要な情報をまとめました。
リモートワークとは?在宅勤務・テレワークとの違い
リモートワークとは、出社せずに自宅やカフェなど会社以外の場所で働く勤務形態のことです。
「在宅勤務」や「テレワーク」とも呼ばれ、IT企業を中心に導入が広がっています。中でも完全に出社の必要がない働き方は「フルリモートワーク(完全在宅勤務)」と呼ばれ、場所に縛られずに仕事ができるのが特徴です。
たとえば、東京の企業が出した求人に対して、大阪や福岡など遠方に住んでいても応募・勤務が可能になります。通勤のストレスがなく、時間を有効活用できることから、副業や家庭と両立したい人にも人気が高まっています。
特に働き方改革や副業解禁の流れを受けて、「平日の夜に在宅で副業したい」「土日だけ短時間働きたい」といったニーズに応える求人が増えており、リモートワークは今や多様な働き方を実現する選択肢の一つとして定着しつつあります。
リモートワークのメリット|通勤時間ゼロで生産性・生活の質が向上
リモートワーク最大のメリットは、通勤が不要になることです。
たとえば通勤に片道1時間かかる人であれば、毎月約40時間もの自由時間が確保できます。その時間を家族との時間や育児・介護、睡眠や自己学習などに充てられるため、生活の質が大きく向上します。
また、自宅での勤務のため服装も比較的自由(企業ルールによる)で、スーツを着る必要がなく、リラックスした環境で働けるのも魅力です。
さらに、リモートワークでは無駄な会議や雑談が減ることで集中力が高まり、生産性が向上したという企業の声も多くあります。
出社がないことで、業務後の飲み会や残業の強要がなくなったことに満足している人も少なくありません。
リモートワークのデメリット
一方で、リモートワークには集中力やモチベーションの維持が難しいという課題もあります。
自宅にはテレビやスマートフォンなどの誘惑が多く、オンとオフの切り替えがうまくできないという人も多いです。特に一人暮らしの場合は孤独感や寂しさがストレスにつながることもあります。
また、社内コミュニケーションの不足も大きなデメリットです。メールやチャットだけでは意思疎通が難しく、報告・連絡・相談がスムーズにいかないと感じる人もいます。
上司からの指示が曖昧だったり、レスポンスが遅かったりする環境では特にストレスが溜まりやすいため、ツールの整備やルールの明確化が必要です。
さらに、通勤や外出の機会が減ることで運動不足になりやすいという健康面の懸念もあります。自分に合った働き方を見極めながら、自己管理能力やコミュニケーションスキルを活かす工夫が求められます。
リモートワーク可能な職種
エンジニア・デザイナー・プログラマーといった職種の募集が大半です。
いわゆる技術職が中心で、フリーランス(個人事業主)を対象とした募集と言えます。基本的に業務委託または完全歩合制での募集です。
次に多いのがライター・データ入力です。この2職種も時給や日給制ではなく、業務委託または完全歩合制の募集が多いです。
ライターでは1記事〇円または1文字〇円の募集、データ入力では1件〇円の募集となります。スキルを特に必要ではない募集も多く未経験でもできる一方で、単価は非常に安いのが特徴です。
たまに一般事務・秘書・経理・財務といった募集もあります。基本的に経験者採用になり、未経験でも応募できる仕事ではありません。出産を機に退職した子育て中の主婦を採用ターゲットにしている会社が多いです。
最近ではテレアポ(電話営業)業務、受付電話対応を含めた秘書業務、人事・労務・総務のバックオフィス全般などアウトソーシング会社が、さらに個人に外注するケースも増えました。
リモートワークの求人・仕事探し
【正社員編】就職・転職系の求人・仕事探しの注意点
正社員の募集でリモートワークと書かれている場合は、週の何日かは出社するケース(いわゆるフルリモートワークではない)が大半です。エンジニア限定(営業はリモート不可)など職種で制限がされている場合もあります。
また「仕事を完全に覚えてからじゃないとダメ」や「妊娠・出産・育児・介護など特別な家庭の事情がある社員だけ対象」「特定の部署または職種だけが対象」といった様々な制約や条件があるケースもあります。
正社員募集で待遇や福利厚生欄に「リモートワーク可」とだけ書かれている場合は制度や運用ルールを面接または応募時に確認しましょう。もちろん会社の評判クチコミも確認しましょう。

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【大学生・主婦編】バイト系の求人・仕事探しの注意点
リモートワークバイトのデメリットは給与が安い点にあります。完全歩合制(業務委託)の場合は最低賃金が適用されません。自身で効率的な仕事をするように心がけましょう。
応募後は対面面接をする企業が少ない(登録型が多い)ため発注先とのコミュニケーションに問題が発生しやすくなります。労働上の契約に不明点があれば積極的に質問・確認するようにしましょう。
職種にもよりますが、リモートワークのお仕事はまだまだ少ないので、仕事をしたいときにタイミングよく希望通りの募集が見つかることは珍しいです。
未経験でも応募できる仕事は募集開始とともに応募が殺到するケースが多いです。一般事務などオフィスワーク系であれば募集開始とともに数日で数十人から応募がくることもあり倍率は高いと思ったほうがいいでしょう。
そのためいつも求人情報を探すことが求められます。とはいえ毎日求人サイトを確認するのは大変なので、あらかじめタウンワーク・フロムエー、マイナビバイト、インディード等の求人サイトに会員登録しておき、リモートワークの案件が掲載開始されたら通知してくれるように設定しておきましょう。掲載開始直後に応募し、スグに面接調整してもらえるように履歴書や職務経歴書も合わせて準備しましょう。
一般的な求人サイト以外に副業系の求人サイトやツイッターの募集もチェックしましょう。
ホワイトな募集の場合、ホームページに募集情報を掲載すれば応募が集まるので、求人情報にわざわざ掲載しないケースもあります。職種が決まっているなら積極的に企業のホームページの求人情報を探すのもおススメです。
志望動機・志望理由・自己PRの例文テンプレート
志望動機の例文テンプレート、雛形、フォーマット、サンプルをまとめました。志望動機では自身の立場を明らかにして、「なぜリモートワークに応募するのか」を答えられるようにしましょう。
志望動機その1
私は都内の不動産会社に勤める社会人です。平日の夜または土日に副業として働きたいため御社の求人を応募させて頂きました。
志望動機その2
私は大阪の金融会社で6年間営業として働いていましたが、出産のタイミングで会社を退職しました。子供が3歳になり保育園に預けているときに、これまでの知識と経験を生かした仕事をしたいと考えていた時に御社の求人を知りました。平日でも問題なく連絡のやりとりは可能ですので、選考に進ませていただければ幸いです。よろしくお願い致します。
志望動機その3
私は商社の広告制作部門でデザイナーとして5年間働いていましたが、夫の転勤のタイミングで所属していた会社を辞めなければいけませんでした。地方では私の専門を生かした仕事がないため、リモートワークでのお仕事を探していた時に御社の募集を知りました。

まとめ
新型コロナウイルスの影響を受け、多くの企業がリモートワークやフレックスタイム制度を導入するようになりました。今では一時的な対応を超えて、働き方の選択肢の一つとして定着しつつあります。
今後もリモートワークの求人は拡大していくと予想されますが、「在宅勤務=ラク」と短絡的に捉えるのは危険です。メリットとデメリットを正しく理解し、自分に合った働き方を選ぶことが、リモートワークを成功させる鍵です。
まずは自分に合う職種や勤務スタイルを見極めながら、志望動機や応募書類も丁寧に準備していきましょう。
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