フリーランスのコンサルタントとして案件獲得のために積極的に利用したいのが、案件紹介エージェントやマッチングサービスです。利用するにあたって、次のような悩みはありませんか?
「高単価案件を豊富に取り扱っているエージェントが知りたい」
「自分に合ったエージェントを選んで効率よく案件獲得したい」
本記事ではこうした悩みを解決するために、フリーコンサルタント向けのマッチングエージェントを7つ厳選しました。エージェントごとの特徴やメリットを踏まえて、自分に合ったエージェント選びを解説します。
<本記事で紹介する案件紹介エージェント比較一覧>
- 1. Strategy Consultant Bank(SCB)
- 2. ハイパフォコンサル(High Performer Consultant)
- 3. プロコネクト(Pro Connect)
- 4. センジンプラットフォーム(SENJIN Platform)
- 5. Professionals On Demand(POD)
- 6. フリーコンサルBiz
- 7. フリーコンサルタント.jp
- 経営戦略、IT関連のコンサル案件が豊富。高単価案件も多い。
- 国内最大級。20年の実績・ノウハウでサポートも手厚い。
- 案件の約2割がプライム案件。案件単価は70万円~。
- 新規事業開発、経営戦略に特化。職務経歴書作成のサポートなどもあり。
- 大手コンサルティングファーム出身者によるキャリア面談が人気。
- 案件紹介だけでなく転職支援サービスも受けられる。
- 国内最大級。マーケティングコンサル案件も豊富。
目次
エージェントを活用するメリット・デメリット
エージェントを活用するメリット
フリーランスのコンサルタントとして独立して活動する中で、エージェントを活用することは多くのメリットがあります。
まず、エージェントは業界の内外の情報を持っており、適切な案件を紹介してくれる可能性が高いです。このような案件マッチングサービスは、コンサルタントが自身で時間を使って探し出すよりも効率的です。
また、エージェントは交渉のプロであるため、報酬や契約条件などの交渉をサポートしてくれます。これにより、フリーランスのコンサルタントは専門的な業務に集中でき、より高い報酬を獲得する可能性が増します。
エージェントを活用するデメリット
エージェントの利用には多くのメリットがありますが、デメリットも無視できません。まず、エージェントを介して仕事を受ける場合、企業から受け取れる金額からエージェントへの手数料が引かれます。これにより受け取る報酬が減少します。
また、エージェントが案件を紹介してくれることは便利ですが、その案件が自分の得意分野や希望する内容と必ずしもマッチするとは限りません。エージェントとのコミュニケーションが不足すると、不適切な案件に取り組むことになることもあります。
エージェントに依存しすぎると、自らのネットワーク構築やビジネス展開の能力が低下するリスクも考慮しなければなりません。独自のルートやクライアントとの直接的な関係が薄れると、ビジネスの安定性や将来性に影響が出ることも。
さらに、エージェントが多くのクライアントやフリーランサーと関わっているため、個別の要望や細かいニーズに対応しきれないことも考えられます。
総じて、エージェントを活用する際は、そのサービスの内容や契約内容をしっかりと理解し、自らのビジネス戦略とのバランスを取ることが重要です。
フリーコンサルタントにおすすめのエージェント7選
それでは早速、フリーコンサルタントにおすすめのエージェント7選を紹介します。
1. Strategy Consultant Bank(SCB)
- 運営会社:株式会社Groovement
- 公開案件数:941件(2023年9月時点)
- 単価の目安:100~200万円
- 主な職種:戦略、財務・IR、ITなど
- サイトURL:https://strategyconsultant-bank.com/
戦略系のコンサル案件や、IT関連のコンサル案件を中心に取り扱っているエージェントです。100~200万円のハイクラスな高単価案件が多く、稼働率が50%以下のスポット案件も揃っているため、少ない稼働日でもしっかり稼ぎたい人におすすめできます。
案件獲得に向けたサポートが手厚く、経歴や能力をヒアリングののちに、自分の希望やバックグラウンドに沿った得意分野の案件を提案してくれるため、案件とのマッチ度が高まるのがSCBの大きな特徴です。
完全在宅勤務(リモートワーク)の働き方も多数揃っており、地方にいながら様々なプロジェクトの参画も可能です。
<メリット>
- サポートが手厚く案件とのマッチ度が高い
- 低稼働率・フルリモートワーク案件も多数取り扱っている
公式サイト:フリーコンサルタントの案件紹介ならSCB
2. ハイパフォコンサル(High Performer Consultant)
- 運営会社:INTLOOP株式会社
- 公開案件:数7,853件(2023年9月時点)
- 単価の目安:80~200万円
- 主な職種:PM・PMO、基幹システムなど
- サイトURL:https://www.high-performer.jp/consultant/
登録者数、案件数ともに国内トップクラスのエージェントです。運営会社のINTLOOP株式会社は2005年に設立され、業界内で約20年の実績があります。
案件の種類が豊富にあり、単価やポジションも幅広いため、自分のスキルやレベルに合った案件に応募できるのが特徴です。コンサルティングエージェントとしてのノウハウもあるため、手厚いサポートが期待できます。
<メリット>
- 案件数が国内トップクラス
- 報酬支払いスピードが早い(月末締め翌月15日払い)
3. Pro Connect
- 運営会社:株式会社WorkX
- 公開案件数:非公開
- 単価の目安:70~150万円
- 主な職種:IT、基幹システムなど
- サイトURL:https://pro-connect.jp/
マージン(手数料)を公開しているのがプロコネクトです。登録されている案件のうち2割が、クライアントから直接受注となるプライム案件で、希望すればプライム案件のみ紹介してもらえるため、効率よく案件探しができます。
書類選考によるスクリーニング制度を通過した方のみ案件の紹介を受けられるため、書類選考に通過するだけでクライアントからの信頼性がアップします。
<メリット>
- プライム案件多数(全体の2割ほど)
- 専属サポート担当者が即日案件紹介
4. SENJIN Platform
- 運営会社:株式会社SENJIN
- 公開案件数:非公開
- 単価の目安:150~200万円
- 主な職種:新規事業開発、経営戦略など
- サイトURL:https://www.senjinplatform.com/
コンサルティングファーム出身の専任担当者がサポートしてくれるため、案件の成約率がアップする可能性があります。
職務経歴書のベストプラクティスも共有してくれるため、フリーランスコンサルタントとして独立したばかりの方も安心です。案件単価が比較的高いため、初仕事で150万円以上の高単価案件獲得にも期待できます。
<メリット>
- 新規事業開発、経営戦略に特化している
- 基本報酬は150万円以上と高単価
5. Professionals On Demand(POD)
- 運営会社:株式会社ワークスタイルラボ
- 公開案件数:408件(2023年9月時点)
- 単価の目安:100~150万円
- 主な職種:経営戦略、基幹システムなど
- サイトURL:https://pod.jp/
大手コンサルティングファーム出身者がキャリア面談を行うため、キャリアとスキルの棚卸しを行なった上で、戦略策定や業務改善系、データ分析業務など自分に合った案件に応募できます。
独自のネットワークを構築しているため、クライアントと距離の高いプロジェクトを多数掲載している点も、魅力の一つです。クライアントとの調整やトラブル対応なども行なってくれるため、初めての案件獲得でも安心して利用できます。
<メリット>
- キャリア面談でキャリア・スキルを理解できる
- 手厚いサポートで初めての案件獲得も安心
6. フリーコンサルBiz
- 運営会社:アクシスコンサルティング株式会社
- 公開案件数:1,422件(2023年9月時点)
- 単価の目安:100~200万円
- 主な職種:経営戦略、事業企画など
- サイトURL:https://www.free-consul.biz/
転職支援サービスも展開している、アクシスコンサルティングが運営するエージェントです。ハイエンド人材の転職・紹介に長く携わっていることから、質の高い案件を多く取り揃えています。
アクシスコンサルティング株式会社は上場会社で、PwCコンサルティングやアビーム、デロイトトーマツなど外資系コンサルファームに強い会社です。フリーコンサルタントとして活躍しながら、正社員として転職するケースもあり、利用者の希望に沿って様々なサービスを受けられるのが魅力です。
<メリット>
- 20年、約7万5,000人の支援実績とノウハウがある
- 案件紹介だけでなく転職サービスとしても利用できる
7. フリーコンサルタント.jp
運営会社:株式会社みらいワークス
公開案件数:3,431件(2023年9月時点)
単価の目安:80~150万円
主な職種:IT、プロジェクト管理など
サイトURL:https://mirai-works.co.jp/business-pro/
1万7,000人以上のフリーコンサルタントが登録する、国内最大級のエージェントです。案件数も常時3,000件以上をキープしており、自分に合ったコンサル案件を探せるのが特徴です。
マーケティング案件やシステム開発系も豊富なため、マーケターやエンジニアにもおすすめできます。単価低めの案件もありますが、求める用件レベルも下がるため、副業・兼業したい会社員やフリーコンサルタントとして初案件を獲得したい人も多く利用しています。
<メリット>
- 登録者数、案件数が国内最大級
- レベルに合わせたコンサル案件を選べる
フリーコンサルタントよくある質問
フリーランスのコンサルタントとして独立する際の年収はどれくらい見込めますか?
年収は個人の業務経験、専門分野、取り組むプロジェクトや契約条件によって大きく異なります。一般的に、IT系やSAP、DX推進などの技術領域や上流工程に詳しいプロフェッショナルは高収入を得ることが可能です。初年度は100万円から始まる方もいれば、経験豊富なプロフェッショナルは180万円以上も見込める場合があります。
どのような業務内容や分野がフリーランスのコンサルタントとして需要が高いのですか?
DX推進、データ分析、SAP導入、CXOへの経営課題の提供や策定、webプラットフォームの設計・導入等のIT系領域は非常に需要が高いと言われています。また、自身の強みや知見を活かした特定の専門分野も高評価されます。
フリーランスとしての営業活動や人脈作りのポイントは?
営業活動では、自身の経験や強みを明確に伝え、顧客の課題やニーズに対する最適な解決策を提供することが重要です。人脈作りには、各種セミナーやインタビュー、プロフェッショナルファームやプラットフォームに参画するなど、多角的なアプローチが有効です。
海外プロジェクトに参画する際のリスクやデメリットは何ですか?
海外プロジェクトには言語や文化の違い、時間帯のズレ、異なるビジネスプロセスや法規制等のリスクが伴います。また、契約条件や報酬の交渉、通信環境の問題なども考慮する必要があります。
フリーランスとしての収入の安定性や継続的な業務獲得のための対策は?
収入の安定性はプロジェクトの期間や内容、契約条件によります。継続的な業務獲得のためには、営業活動を徹底的に行い、過去の業績や詳細な実績を顧客やパートナーに伝えること、そして常に自身の技術や知識をアップデートして市場のニーズに応えられるようスキルアップの努力することが必要です。
まとめ
一昔前は起業・独立したばかりのフリーランス(個人事業主)コンサルタントが仕事を探す方法は人脈や地道な営業が一般的でしたが、今回紹介したエージェントを効率よく活用することが現在のトレンドです。
本記事で紹介した7つの案件紹介エージェントは、コンサルタントのタイプにかかわらず、全ての人におすすめできます。自分に合ったエージェントを探すためにも、まずは複数のエージェント・メディアに登録しましょう。
その上で、それぞれの特徴を理解し、獲得したい業務委託の求人案件に応じてエージェントを使い分けてみてください。