スタートアップ界隈で人気の採用ツール「Wantedly(ウォンテッドリー)」の評価や使い方を分析しました。
ウォンテッドリーはリクナビやマイナビとは使い方が全く違うので戸惑う人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、掲載を始める前に注意したいポイントをまとめました。
目次
Wantedly(ウォンテッドリー)とは
Wantedly(ウォンテッドリー)とは、株式会社ウォンテッドリー(代表取締役:仲暁子)が運営している採用広報支援ツールです(ソーシャル・リクルーティング・ツール)です。
Facebookなどのソーシャル連携が強く「知り合いの知り合い」を「共感」で採用できる点がスタートアップ界隈で人気になったポイントでした。
Wantedly(ウォンテッドリー)「はたらく」を面白くするビジネスSNS
※2017年4月20追記:最近では採用広報支援ツールではなく、ビジネスSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と標榜しています。一部ではビジネス版出会い系サイトとも言われていますが、わかりやすく言うと『求人サイト』です。
Wantedly(ウォンテッドリー)の評判
このWantedly(ウォンテッドリー)が最近「解約しづらい」「退会方法がわからない」という評判を聞くようになりました。
昔はスタートアップやベンチャー企業中心によく利用されていた印象があり、それなりに効果も期待できるサイトであると思います。
そういった評判を聞くようになったのは何故なのか。改めて料金体系や、利便性など思い当たる内容を検証してみました。
関連記事:批判記事削除のウォンテッドリーのインターンが労働搾取と炎上
価格費用・料金体系
引用:採用担当者の方へ – Wantedly Adminの料金プラン(2017年3月20日時点)
最初にトライアル無料があるのがリクナビやマイナビのような普通の求人媒体と大きく違う点です。
ジョブセンスやマイベストジョブのような成功報酬型(採用課金型)求人サイトも増えてきているので、新規媒体を利用したい企業にとっては、掲載無料は必須のプランになりつつあります。※ただし、トライアルプランだと一部の機能しか使えません。
⇒成功報酬型求人サイト『マイベストジョブ』について知りたい方はこちら
プラン比較
複雑な料金体系ですが、「募集の掲載本数が無制限」なのが強みです。
オプション関連の料金体系
オプションメニューはこちら
https://www.wantedly.com/enterprise_options
トップページオプション(20万円)はFacebookの友人が少ない場合(自力での拡散が難しい場合)や短期間で応募を集めたい場合は申込を検討してもいいと思います。
Facebook広告は金額しか書かれておらず、全体の費用に対する手数料と実際の広告予算配分は不明です。自社でFacebook広告を運用できない企業は申込をご検討ください。
DM関連の料金体系
DM関連のオプションメニューはこちら
https://www.wantedly.com/enterprise_options
一概に比較できませんが各社のスカウトメール料金体系一覧
バイトル:20通5000円
マイナビ転職:100通10万円
リクナビネクスト:100通10万円
ウィンテッドリー:40通10万円
募集への共感度を上げるオプション料金体系
募集への共感度を上げ、応募を増やすオプションメニューはこちら
https://www.wantedly.com/enterprise_options
個人的に中小企業には特別ライティング(35万円)はおススメのオプションです。
なぜなら企業側が自分たちで書こうと思っても書けない企業が多いからです。書けたとしても何が言いたいのかわからない文章や、魅力が伝わらない企業が多いです。
ただし一般的な求人広告代理店は原稿制作・ライティング関連は無料で対応してくれるので高いと感じる企業も多そうです。(バイトルやマイナビバイトの代理店はどこも基本的には無料で原稿制作をしてくれます。)
全体的にオプション料金は安くはないと言えると思います。安く済ませたい場合は、撮影やライターは自社で調整するという方法もあります。
採用を成功させるための必須条件
Facebookとの連携が基本設計になっていますので、会社名の知名度が低くて、Facebookの友人関係が希薄な人が多い会社はオプションメニューの利用を検討したほうが良いと思います。
「私たちの会社は〇〇の職種を募集しています」の拡散に協力してくれる人を見つけるか、予算があればオプションを利用することでTOPページに表示させることもできます。
Wantedly内では人気ランキングという検索軸がありますが、こちらに上位表示されればアクセス数が多いに期待できます。
なお人気ランキング上位になるために応援ボタンのクリックを依頼したり、仲間同士で助け合っったりする企業もあります。最近では応援ボタンをクリックする業者もいます。
ブログ機能
Wantedlyには、Wantedly Feedと呼ばれるブログ機能があります。
このブログ機能を活用できているかどうかで約3倍の応募差があります。従来の求人サイトのように掲載依頼すれば終了するのではなく、定期的にブログ機能を利用して更新する必要があります。
給与や福利厚生での比較ができないためブログ機能で差をつけるしかありません。
有料プランの解約がしづらい?
ウォンテッドリーの有料プランを解約したいのに、たらい回されて約1ヶ月放置されている話
https://note.mu/rocketstaff/n/nb246099678ef
ウォンテッドリーを有料解約するためには、少なくとも5回のメールやりとりと長いアンケートを10日以内に答えないと解約できない話
https://note.mu/rocketstaff/n/nb246099678ef
noteに書かれてある内容をまとめました。
1.有料プランは自動更新。
2.利用規約ページが隠されている。
3.解約依頼フォームが存在していない。
4.問い合わせメールを送っても2回無視された。
5.トライアルプランの後は半年間で約24万円かかった。
6.ウォンテッドリー内の採用ページは全て削除される仕組みだった。
7.アンケートを10日以内に返信しないと解約処理を受け付けないとされた。
採用が出来なかったことは掲載課金の仕組み上、それでも申し込みを決めた企業側の責任でもありますし、自動更新システムは掲載企業側の確認不足と言えます。
いずれにしてもカスタマーサポートが存在していないのは掲載企業側としては使いづらいと感じる人もいると思います。
自動更新までは理解できますが、利用規約ページを隠す行為や、解約フォームが存在しないのは、確かに大きな問題点だと感じました。改善されることを期待したいと思います。
※2017年4月20追記:利用規約は検索したらすぐにヒットしました。利用規約にはしっかりと自動更新の旨が記載されています。また現在はカスタマーリレーションチームが組織されているようで、電話はできませんがメールでの対応はある程度しっかりしてきたのではないかと思います。
※2017年8月30追記:最近では解約・退会しづらいことはなくなってきているそうです。
クレームの本質
そもそもクレームの本質が、日本の企業がタウンワークやバイトルのような従来のサポート体制に慣れてしまっていることが原因だと思います。
日本の求人募集の流れは、媒体の営業担当が媒体説明に来社してもらい、そこで使い方や媒体特徴や注意点を説明してもらうのが一般的です。
その後も定期的にキャンペーンを紹介してもらい、無料で原稿の提案があり、掲載中や掲載後のサポートも担当してもらう。至れり尽くせりです。こういった手厚いサポート体制に慣れてしまっている企業も多いのではないでしょうか。
これまでの「当たり前のサポート」に慣れてしまっている企業は、料金が安いからと言って利用規約も読まないでWantedlyを利用すると、上記のような認識のすれ違いが起きます。
アルバイトやインターン募集も可能
Wantedly(ウォンテッドリー)はメインは正社員や契約社員向けの採用ツールですが、アルバイトやインターン募集も可能です。
金額面だけで比較するとWantedlyは月額3万円がかかりますが、バイトルも3万円あれば掲載可能なので、料金的には大差がないと言えます。月額制で掲載件数は無制限ですので正社員と合わせて募集するのはおススメです。
⇒日本最大級のアルバイト求人情報サイト『バイトル』について知りたい方はこちら
始める前に注意したいポイントまとめ
色々書きましたがWantedly(ウォンテッドリー)利用の際に注意・確認したほうがいいポイントをまとめました。
【契約関連】
・自動更新に注意する
・解約しづらいことを認識する
・契約更新前に通知がこないことを理解する
【採用関連】
・まず自社が魅力的な会社かどうか確認する。
・Facebookで(欲しい世代の)友達を1000人以上に増やす。
・ライティングが得意な人間を採用し、更新担当者に決める。
・魅力的な原稿にするために追加オプションは前向きに検討すべき。
関連記事:絶対に成功するエンジニア採用!ウォンテッドリーを始める前に読むべき初心者ガイド
まとめ
弊社はWantedlyの上手な使い方について相談されることもありますが、使い方が独特だと感じる人が多いようです。始めて利用する媒体は事前に利用規約や利用方法をしっかり確認しておきましょう。ウォンテッドリーはセカンド媒体として利用するだけのアクセス数はあります。上手に利用して採用を成功させましょう!
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