求人募集において最も「人が集まらない」とされる飲食業界。首都圏のエリアによってはアルバイト一人の採用単価が10万円を超える地域や店舗もあります。
専門求人サイトも少なく、今回ご紹介する3社が中心の市場ですが、3社それぞれが独自の強みや特色があります。某競合解析ツールを利用して得たSEO対策キーワードや集客力も調査分析した結果を比較してみました。
求人@飲食店.COM
求人@飲食店.COM 飲食店の求人情報
http://job.inshokuten.com/
運営会社は株式会社シンクロ・フード。広告掲載には会員登録が必要です。1ヶ月19800円から求人掲載が可能です。2003年創業で、2006年から「求人@飲食店.COM」を始められています。
運営元が飲食店総合支援会社のため、求人サイトは本業でもあり集客の入り口としても活用されています。ゼロから飲食店を始めたい、飲食店に関係する全部を1社で委託したい場合は便利そうです。ビッグワード「飲食店 求人」での集客力が強いです。
グルメキャリー
飲食業界・レストラン業界の飲食求人情報 グルメキャリー東京
http://www.gourmetcaree-tokyo.com/index.html
運営は株式会社ジェイオフィス東京。エリアごとに分社化しておりサイトも東京版として独立しています。個人的には求人サイトより求人誌のほうがイメージが強いです。
会社としても求人サイト運営会社というより、飲食店に特化した採用ソリューション会社といったほうが近いでしょうか。人材紹介や人材派遣もやられており、飲食業界に特化した合同企業説明会も定期的に開催されています。
全国初の飲食店専門求人情報誌として首都圏版は2002年に創刊以来10年以上経過しており、リーマンショック以降、のきなみ紙媒体が休刊している中、いまだにコンビニで見かけるたびに凄いなと感心しています。「居酒屋 求人」「和食 求人」などの飲食形態別のキーワードが強いです。
クックビズ
飲食店の求人・転職情報サイトならクックビズ
https://cookbiz.jp/
運営はクックビズ株式会社。1店舗の場合は1ヶ月3万円から掲載できます。求人広告に限らず人材紹介や研修サービスもおこなっている飲食業界に特化した独立系人材エージェント会社です。
「レストラン 転職」「日本酒 飲み方」でのアクセスも多く、幅広いキーワードで集客しています。
クックビズ総研というキュレーションサイトを展開しており、こちらから様々なキーワードを拾っていこうとしているようですので、今後も頑張ってほしいと思います。
まとめ
アクセス数ですが飲食店.COMが一番多く、パソコンだけならクックビズが多かったです。飲食店.COMは広告出稿も積極的に展開しているようです。逆にグルメキャリーはオーガニック検索中心に取り組まれています。調査分析してみると各媒体の特色が明確に見て取れました。
採用が難しいと言われる飲食業界ですが採用基準・環境改善を試みることで採用率・定着率は上がります。採用が難しいと言われている中で飲食業従事者は400万人を超えていいるのも事実。
一部の大手飲食チェーン店は独自の採用手法で競合他社の半分以下の採用費に抑えたり、採用が上手な企業は工夫して採用活動をしている印象です。上手に各媒体を利用して求職者に「選ばれる」存在になってほしいと思います。