転職を考えていても転職時期について悩んでしまう人もいますよね。転職時期をしっかりと見極めないことが原因で失敗してしまうことも少なくありません。
失敗しないためにも、転職のタイミングや転職活動にかかる時間などを解説します。
目次
転職時期に悩んでいる人は多い!?
転職を考えていても今の仕事をいつ辞めるべきなのか、新しい職場にいつ就職するべきなのかということを悩んでしまう人も少なくありません。
転職時期をしっかりと見極めることができずに、なかなか転職に踏み切ることができないということもありますよね。
また、気がついたらタイミングを逃して転職できなくなっていた、募集が終わっていたということもあるかもしれません。
例えば、今の仕事が一旦落ち着いてから転職活動を始めようと思っても、転職市場で求人の多い時期を逃してしまうと機会損失になります。
そのため、転職を考えている人は、転職に有利な時期から逆算して転職活動を始めることが大切です。
転職に有利な時期・不利な時期
1年を通して求人の数はいつも同じではありません。求人が多い時期もあれば、少ない時期もあります。そのため、転職をするなら求人の多い時期におこなった方がスムーズに決まります。
逆に求人が少ない時期に転職活動を始めると、なかなか転職先が見つからず、思ったより転職活動の期間が長引いてしまうかもしれません。
また、なかなか転職先が見つからなかったら、自信をなくして不安な気持ちになることもありえます。
できるだけ短期間のうちに希望通りの転職先がみつかるよう、転職に有利な時期・不利な時期を以下で解説します。
1月から3月は求人が増える時期
1月〜3月は、来期の人材を確保したい企業の求人が増えます。
というのも、1年の区切りとなる4月1日に入社できるよう、1月~3月に企業の採用ニーズが増えるからです。
4月には新卒の新入社員も入ってくるので、この時期に中途採用をすると会社にとっては入社手続きを一括にできたり、一緒に教育できるメリットもあります。
また、12月はボーナスの季節です。ボーナスの支給は一般的に年に2回なので、冬のボーナスをもらってから退職する人も多いです。
会社は12月で退職した人員を補充するため、1月以降は求人が増えます。この時期は求人が多い時期なので、自分の理想に合った求人が見つかりやすく、転職希望者には有利な時期だと言えます。
9月から10月の求人は即戦力重視
9月から10月も求人が増えるので、転職希望者に有利な時期だといえます。
この時期に求人が増える理由としては、夏のボーナスをもらって辞めた人の人材補充があります。
冬のボーナスは12月ですが、夏のボーナスは6月~8月と会社によって日程に差があります。また8月は夏季休暇もあることから、9月以降に求人が増えるといわれています。
また、9月は上半期が終わって中間決算という会社が多いので、上半期の業績を見て人材を補強したいと考える会社も多いです。
そのため、即戦力となる人材を求められる時期でもあります。
新入社員と違って転職希望者には即戦力が求められるので、実績やスキルに自信がある人には有利となるでしょう。
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4月と12月は転職に不向きな時期
4月や12月は転職に向いていない月だと言えます。
4月は年度明けになり、この時期から転職活動をスタートしたいと考える人もいるでしょうが、4月入社の場合は1~3月頃に求人が出されます。
4月は新入社員が入ってくる時期でもあり、何かと忙しい月でもあります。そんな忙しい時期に採用して教育するというのは会社にとっても負担になってしまいます。
区切りがいいので4月に入社したいという人は、1月くらいには転職エージェントに登録し、転職活動を始めておくべきであり、4月になって活動をしても遅いです。
同じように12月も年末で忙しい時期なので、転職には向いていません。
何とか今年のうちに転職したいという人は、12月に新しい仕事を決めたいと思うかもしれませんが、時期的にはあまり有利ではありません。
転職は自分の希望するタイミングだけでなく、企業の都合によるタイミングも大事だと考えておくと、よりスムーズに進めることができるでしょう。
転職にベストなタイミング
前項で転職に有利な時期を紹介しましたが、いくら求人の多い時期が把握できても、自身の仕事の都合もあると思います。
そこで以下では会社を辞めたい人が転職にベストなタイミングを解説していきます。
年度明けの人事異動の時期
年度明けの4月は人事異動や新入社員の入社など、社員の入れ替わりが多い季節です。この時期に引き継ぎをして辞める人は意外と多いようです。
しかし、人事異動が終わったばかりというタイミングで会社を辞めたいと申し出ても、迷惑をかけてしまうことがあります。
そのため、この時期に退職をするなら早めに伝えるようにしましょう。自分の都合だけでなく会社の都合も考えることで、スムーズに退職することができるでしょう。
ボーナスや賞与の時期まで待ってから
この記事を読んでいる方の中には、毎年ボーナスや賞与が支給されるという人もいると思います。
本来貰えるはずのボーナスや賞与は、辞めてしまえばもらえなくなってしまいます。そうなれば、今まで頑張って仕事をしていたのに損をしたような気分になってしまいますよね。
一般的に、ボーナスや賞与は入社後6ヶ月程度経たないともらえないことも多いです。
ですので、転職をしたからといって今までのような額がすぐにもらえるというわけではない、ということを忘れないようにしましょう。
また、辞めるからと負い目を感じるのではなく「もらえるものはもらう」という気持ちを持つようにできるといいかもしれませんね。
ボーナスや賞与の日をしっかりと把握した上で、いつ辞めるのかを考えるようにしましょう。
求職中の生活費を貯めてから
転職先が決まってから今の会社を退職するなら、生活費の心配もほとんどないでしょう。しかし、仕事をしながら次の仕事を見つけるのは大変なので、退職してから転職先を探す人も多いです。
この場合、心配なのがお金の問題です。
実家であったり、すぐに転職先が見つかれば安心ですが、なかなか見つからず無職の期間が長引くと、それだけ生活費の負担がかかることになります。
そのため退職してから転職先を探す人は、仕事が見つかるまでの生活費を貯めておかなくてはいけません。
求職期間中の生活費は失業保険をあてにしている人もいるでしょうが、自己都合で会社を辞めた場合はすぐにもらえません。自己都合の場合、3ヶ月の給付制限がありますので、支給されるまでには約4ヶ月もかかります。
4ヶ月も収入がなければ生活するのが大変ですよね。このように失業保険はすぐにもらえるわけではありませんので、求職中の生活費を貯めてから会社を退職するようにしましょう。
もし生活費がどうしても足りなくなってしまうと、すぐに転職先を決めなくてはいけないので条件面でも妥協せざるを得なくなるかもしれません。
給料をもらっているうちに十分貯めておけば、多少無職の期間が長くなっても、安心して転職活動ができるでしょう。
転職時期の注意点
次の転職先が決まってから現職を退職しようと考えている人に向けて、転職時期を決める際に注意しておくべきポイントを以下で解説します。
退職意向をいつまでに伝えたらいいか就業規則を確認する
会社を退職するときに、退職の意思をいつ伝えようかと悩む人もいるでしょう。
退職の希望について、労働基準法では2週間前に報告をすればよいということになっています。しかし、2週間なんてあっという間に過ぎてしまいます。
業務によってはわずか2週間で後任を探し、引き継ぎするのは困難な場合が多いのではないでしょうか。
「立つ鳥跡を濁さず」というように、きちんと引き継ぎをして、自分が辞めた後も他の人が困らないようにしておきたいですね。
そのため会社に迷惑をかけて強引な辞め方をしてしまわないように、早めに退職の意思を伝えた方がよいでしょう。
退職の意思をいつまでに報告すればよいか、就業規則に記載されている会社もあります。
1ヶ月前までにという会社もあれば、3ヶ月前までには申し出るようにしてほしいという会社もあります。そのため、2週間にこだわらず、就業規則を遵守して、円満に退職しましょう。
迷惑をかけないように繁忙期が済んでから
頻忙期に「会社を辞めます」と伝えることで「いま辞められたら困る」と拒否されるようになる可能性もありますよね。
より円滑に仕事を辞めるためには「閑散期」を選ぶようにすることがおすすめです。今後、今の会社の人たちと全く関わりがないという場合には、頻忙期に辞めてもいいかと思います。
ただ、繁忙期に仕事を辞めることで他の人に負担がかかるようになるということを忘れないようにしましょう。また、繁忙期に辞めることで送別会などを行ってもらえないという可能性も考えられます。
しかし、1人で仕事をたくさん抱えているため、常に忙しい人もいるでしょう。そのような人は、今がベストタイミングという時期もなかなかないと思われます。
仕事の量がかなり多い人は、引継ぎにもかなりの時間を要してしまうでしょうし、後任となった人も短期間で仕事を覚えるのが大変です。
そのため、周囲の人に頼んで分担できるような業務は引き受けてもらい、仕事の量を減らしておきましょう。そのようにしておけば、引き継ぎもスムーズにおこなえます。仕事が忙しい人は、このような工夫をしておいてはいかがでしょうか。
女性はライフイベントを見極めて転職時期を決める
女性の場合、結婚、出産といったライフイベントの変化によって働いている会社が合わなくなることがあります。
制度が整っておらず、育児をしながらの勤務はまだ難しいのが日本企業の現状です。そのタイミングで転職や退職をする人も多いです。
女性の候補者の場合、採用担当者も既婚なのか未婚なのか気にしますが、特に出産前の転職活動はかなり難しいと言えます。
入社してもすぐに休職することが濃厚なわけですから企業にとっては印象が悪いです。正社員だけでなく、契約社員やアルバイト・パートといった雇用形態でも不採用にされる可能性が高いと言えます。
こうした転職の難しさと相まって、人によっては出産前後は無理に働かずキャリアチェンジのために簿記や医療事務など資格取得に励む人もいます。
今後どうしていきたいのか自分自身のキャリアを考えたうえで家族で話し合うことをおすすめします。
転職時期にかかわらず転職活動は早めにやっておこう
転職したいと考えたからといって、すぐに今の会社を辞めてしまっては失敗をする可能性も高くなってしまいます。転職時期を考えたら、それに向かって少しずつ準備を行うようにしましょう。
中途採用は毎年のように行われていますが、時期やタイミングによって求人数は違います。
そのため、その時期に合わせて準備をしていては遅いです。少し早めに準備を始めるようにして、ある程度のゆとりを持つようにし。面接前に自分なりにキャリアの整理や職務経歴書の用意を行いましょう。
また、面接を受ける会社の下調べを行うようにすることも大切です。採用ホームページ以外にも企業の評判や競合他社の状況を調べることで理解度がグッと深まります。
最低でも転職活動を行う1ヶ月前には完璧に終わらせておくようにすることが大切です。
転職には年齢も大切だという事を忘れない
自分が転職したいと思っていても、次の転職先が見つからないこともあります。
転職活動にはある程度年齢が重視されていることを忘れてはいけません。20代に比べて30代や40代になると採用される可能性が低くなってしまいます。
25歳以下であれば第二新卒の枠に入れますし、20代後半でも未経験で採用される可能性がありますが、33歳~35歳以上で未経験となると応募できる求人票が限定されてしまいます。
そのため、勢いに任せて今働いている会社を辞めてしまうと失敗してしまうでしょう。
30代や40代の場合には、自分の今までの仕事のスキルをしっかりとアピール出来るようにしましょう。年齢を重ねることで、しっかりと自分の強みや得意分野を持っていないと再就職することが難しくなってしまいます。
会社がどんな人を求めているのかをしっかりと把握して、それに少しでも近づけるように努力をしましょう。
まずは自分の市場価値を知る上で転職エージェントを活用するのもおすすめです。想定年収も含めて自分に合った求人票を紹介してくれます。
管理職や役員クラスになると非公開で募集されるので、もしも一定以上の待遇を求めるなら自力で活動するよりも転職エージェントのほうが有効の場合もあります。
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