LGBTQ+当事者にとって、就職・転職活動では「安心して働ける職場かどうか」を見極めることが重要です。給与や仕事内容だけでなく、社内の理解度や制度、職場の雰囲気まで確認したいと考える方も多いでしょう。
そんな中で注目されているのが、日本最大級のLGBT専門求人サイト「ジョブレインボー」です。LGBTフレンドリーな企業の求人を探せるだけでなく、編集部による取材記事や独自のダイバーシティ評価など、企業理解を深めやすい仕組みが整っています。
本記事では、ジョブレインボーのサービス内容や特徴、評判・口コミ、利用時の注意点までをわかりやすく解説します。運営会社へのインタビュー内容も交えながら、どんな人に向いているサービスなのかを求職者目線で整理しました。
ジョブレインボーとは?
ジョブレインボーとは、株式会社JobRainbow(代表取締役社長:星賢人、本社:東京都千代田区)が2019年3月から運営しているLGBT専門求人サイトです。
代表の星賢人さんはフォーブスが選ぶアジアで最も影響のある若者30人の社会起業家部門に日本人として唯一選出されたことでも有名です。
2020年2月1日時点で掲載企業数380社、月間100万PVを誇るLGBT専門では日本最大級の求人サイトです。掲載企業は募集要項以外に編集部取材レポートと、働きやすさを独自に数値化した「LGBT」「ジェンダーギャップ」「障がい」「多文化共生」「介護・育児」5項目のイバーシティスコアで企業を評価されているのが特徴。募集比率は中途採用が80%を占めており、転職サイト寄りになっています。
2020年は日本最大のLGBTフレンドリー企業合同採用イベント『ジョブレインボーLGBT仕事博』を開催。コロナウイルス感染症拡大の影響でオンライン開催になりましたが、1100名の学生と社会人が参加。身バレを防ぐために完全申し込み制度でしたが、それでも千人単位の学生が参加し盛況のまま終えました。
同社はLGBTQ+のライフとキャリアを支えるメディア『JobRainbow MAGAZINE(ジョブレインボーマガジン)』も運営。企業の取り組み事例を紹介したインタビュー記事や、就職お役立ちコラム、イベント情報を情報発信しています。
ジョブレインボーの使い方
会員登録は無料でおこなえる仕組みになっており、会員登録すれば掲載企業に応募することができます。様々な性のあり方 (セクシュアリティ)を設定できるオリジナル機能も魅力。
会員登録すれば非公開求人も見ることができ、一般公開されていない求人も見ることができるのもメリットです。
掲載企業は、企業のLGBTなど性的マイノリティに関する取り組みの評価指標「PRIDE指標」でゴールドを取得する大企業よりも、中小企業やスタートアップ企業が多く掲載されています。
登録会員数に対して掲載企業数はまだまだ少ないため、人気の求人には応募が殺到することもあるので、就職・転職しても退会せずに会員として情報収集するのもおススメです。
ジョブレインボーの注意点
注意してほしいのが、掲載企業すべてがLGBTフレンドリー企業として「完璧」ではないことです。
従業員に理解がある企業として最低限の基準は満たしているとはいえ、大手企業なら地方の営業所レベルまで研修が行き届いておらず啓発不足だったり、支社や部署によってカルチャーが違ったりします。
従業員がそれほど多くない中小・スタートアップ企業なら会社の理念が全員に理解されていますが、働き方の柔軟性や社内制度がまだ不十分であることが多い場合があります。
そのため入社したら職場に対して受け身になりすぎず、自分らしく働ける職場環境・働き方を自ら主体的につくりあげていく努力が必要になってくるでしょう。
※※ここからはインタビューになります※※
掲載している企業の特徴は?
LGBTの知識はまだないけれど、多様な価値観の人が活躍できる企業風土を作っていきたい。これから取り組みたいと考えている企業が多いです。職種的な偏りはなくて、東京・神奈川を中心とした関東の求人が多いです。
今後のサイト運営の取り組みは?
日本国内のLGBTフレンドリー企業が全てジョブレインボーに掲載されているわけではないので、求職者と企業のマッチングをより増やすために、掲載企業をさらに増やしていきたいです。いまは中途採用の求人情報が多いですが、今後は新卒採用の求人情報も増やしていきたいと考えています。
性的マイノリティに関する方針を明文化していても社外に発信していない企業、あえてLGBTについて明言していなくても多様な価値観を受け入れている企業、ある程度社内の地盤を固めてからオープンに情報発信していきたいと考えている企業はたくさんあるので、そういった企業にジョブレインボーを提案していきたいです。
ジョブレインボーは会社がよく見える求人サイトにしていきたいです。化粧をしているような表面的な情報だけを出しているサイトではなく、「本当に働きやすいか」「どんな雰囲気の会社なのか」が伝わるサイトにしていきたいです。
2020年はオンラインイベントを開催しましたが、2021年も未定ながらできれば開催したいと考えています。2021年もオンラインかオフラインかは検討中で、開催時期を含めて、世の中の状況を見ながら判断していく予定です。
まとめ
ジョブレインボーは、LGBTQ+当事者が自分らしく働ける職場を探すうえで、有力な選択肢のひとつです。単に求人を掲載するだけでなく、企業の姿勢や職場環境を伝えようとしている点に、このサービスの大きな価値があります。
一方で、掲載企業であれば必ずしもすべての面で完璧とは限らないため、求人情報だけで判断せず、制度・カルチャー・現場の雰囲気まで丁寧に見極めることが大切です。だからこそ、ジョブレインボーのように多様性への取り組みを可視化してくれるサービスは、仕事探しの不安を減らす助けになります。
安心して働ける環境を探したい方、自分に合う企業と出会いたい方は、ジョブレインボーを情報収集の選択肢に入れてみるとよいでしょう。


















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