高卒であれば5年目、大学卒であれば1年目での転職になる23歳での転職は、早すぎるのでしょうか?人によってさまざまな捉え方がありますが、実は23歳での転職は大きなチャンスです。
若いうちはフレッシュさと吸収力、順応性に市場価値が付くため、しっかりと対策をすれば23歳の転職は成功します。この記事では、23歳の転職が有利な3つの理由を解説します。記事の後半では、転職成功のポイントも紹介します。
目次
23歳の転職が有利な3つの理由
23歳での転職が有利と言われる理由は以下の3つです。順に解説していきます。
・少子化により若手の労働力が不足しているから
・実績よりもポテンシャルを評価されるから
・時代が変わって転職が当たり前の時代になったから
少子化により若手の労働力が不足しているから
現代の日本では、少子化により若手の労働力が不足しているからです。企業、組織の維持・発展には次世代を担う若い労働力を採用して、育成することが必須になります。
23歳は大学新卒〜2年目のラインで、非常にフレッシュな状態です。30代・40代と比較すると、吸収力・適応力に優れているため、未経験の業界にチャレンジしても応募しやすくなっています。
特にエンジニア職は需要が高い反面、人手不足が目立つ業界です。未経験から成長して活躍している方は大勢います。近い将来人工知能や機械によって多くの仕事が代替されることが予想されるため、プログラマーからシステムエンジニアを目指すのがおすすめです。
実績よりもポテンシャルを評価されるから
23歳は大卒であれば社会人1年目〜2年目に該当します。新人教育を終えて現場に出てからそこまで経験を積んでいないため、実績は考慮されません。
23歳の転職活動では、ポテンシャルやモチベーションを評価されます。実績がないからこそ未経験でも挑戦しやすく、伸びしろを重視されるので、積極的に挑戦していきましょう。
時代が変わって転職が当たり前の時代になったから
以前は入社して3年は我慢と言われていましたが、現在は転職が当たり前の時代になっています。リクナビの調査(※)によると、日本全国の男女209人(20代~50代)に行ったアンケート結果では、6割以上の方が転職活動を経験していることが判明しました。
また、転職に関してポジティブ・ネガティブどちらの感情を抱いているかの調査を行ったところ、52%がポジティブなイメージを、どちらでもないという意見が32%を占めており、ネガティブなイメージを抱いている方は2割にも満たないのが現状です。
社会全体が転職を許容していることから、23歳という若さでも転職しやすい時代になっています。
転職成功を成功させるポイント
23歳という若さで転職をするという大きな決断をしたのであれば、必ず成功させたいですよね。ここでは転職活動を成功させるポイントをいくつか紹介します。
・転職に需要のあるタイミングで応募する
・大企業だけでなく中小企業にも視野を広げる
・自己分析と企業分析を行う
・志望動機を作り込む
・転職エージェントを利用する
転職に需要のあるタイミングで応募する
会社を辞める時期は人それぞれですが、転職に需要のある時期は決まっています。例えば4月・10月・1月は退職者が増えるため、企業は採用意識が高まり、募集人数が増えます。
例えば、募集人数が足りているので、よほど良い人材が入れば採用するという企業と、5人退職したことで5人を新たに募集するという企業では、後者の方が採用されやすいです。転職活動をして内定をもらって、現職の退職のために引き継ぎをして、とさまざまな手続きがあるため、入社したい月の数ヶ月前から動き出した方が良いです。
大企業だけでなく中小企業にも視野を広げる
前職よりも給与の高い会社で働きたい、待遇の良い会社で働きたいと考えると、どうしても意識は大企業にむきがちです。しかし、大企業は特有の知名度の高さから志望者が多く集まるため、採用される可能性が低くなってしまいます。
そこで、中小企業にも目を向けてみましょう。前職よりも給与・待遇の高い企業が見つかる可能性が高いです。また、早く出世したい、昇給スピードの高い企業に就きたいと考えている方は、年功序列の気風がある大企業や公務員よりも、ベンチャー企業の方が適しているでしょう。
志望企業をリストアップした時に、大企業しか名前が挙がっていない場合は、中小企業に焦点を当ててみることをおすすめします。
自己分析と企業分析を行う
大学を卒業して1年間働き、すぐに転職ともなると、履歴書の内容や自己分析を使いまわせるのではないかと思うかもしれませんが、大きな間違いです。
一度会社に属しているため、新卒ではなく第二新卒という括りになります。一度は企業から内定をもらって雇用契約を結び、退職していることから、自分が会社というものに求めるものは変わっているはずです。むしろ正しく見直さないと、また前職と同じ悩みに行きつき、退職することになるでしょう。
自分が何に興味を持って、どのような仕事がしたくて、前職では何が合わなかったのか把握することが重要です。
また、企業分析も重要なポイントです。もちろん、自分のやりたいことが実現できるか、自分の理想の働き方ができるかといった点も重要ですが、1つの目安として、企業の平均勤続年数を見るようにしましょう。
新卒や第二新卒であれば、企業の採用担当者はフレッシュさを評価しますが、3回目の転職となると、見る目が厳しくなります。平均勤続年数が極端に短いと、入社した新人・中途が定着せず、すぐ転職していることになるため、残業があまりにも多い、業務量が給与に見合っていない、人間関係が悪いといった、労働環境に関わる問題が予想されます。
転職先でスキルを身に付けて独立をしたいと考えているのであれば話は別ですが、次の職場に長く腰を据えたい場合は、平均勤続年数を確認しておきましょう。
志望動機を作り込む
新卒就活の時とは違って、志望動機は重要な観点が増えます。それは、なぜ前の会社を退職したのかです。
応募理由を聞かれるのはもちろん、なぜ前の会社を退職してうちに来たのか、退職したことを受けて、会社選びの軸にどのような変化があったのか、なかったのかといった点を深掘りされます。
自己分析の結果を受けて、自分の掲げるキャリアビジョンと一貫した内容の志望動機を作り込みましょう。
転職エージェントを利用する
いざ転職活動をするとなると、23歳という若さからくる不安は拭いきれないのではないでしょうか?入社してすぐに辞めてしまうことから自分は社会人に向いていないのではないかと心配になることもあるでしょう。
自分1人で転職活動することは難しい、不安だと感じた場合は転職エージェントを利用しましょう。知識に富んだ転職のプロが、あなたにマッチしたおすすめの企業や、自己分析の手伝い、履歴書、職務経歴書の添削を手伝ってくれます。
転職活動は孤独な戦いですが、専門家のサポートを受けながら転職活動をした方が、よりよい企業に内定をもらえる可能性は高くなります。
23歳で転職するメリット・デメリット
ここでは、23歳で転職するメリット・デメリットを解説します。良い点・悪い点の両方を比較して、自分にとって23歳が最適だと感じた場合は、転職活動を始めましょう。
23歳で転職するメリット
23歳で転職するメリットとしては、未経験職を含めさまざまな仕事に挑戦しやすい、やり直しが効く、ストレスが軽減されるといった点が挙げられます。
まず、23歳という若さでの転職は志望先の選択肢が広くなる点がメリットです。20代後半、30代になると、ある程度実績を重視されるようになりますが、23歳での転職では、実績よりも潜在能力(ポテンシャル)、やる気を重視します。
運輸業からIT業界といった未経験職への転職も、若いほど挑戦しやすいです。年齢を重ねると家族や地位など、守るべきもの、維持したいものが増えるため、人生にいて挑戦しづらくなっていきます。若いうちは吸収力も優れているので、未経験職に転職するなら早めに転職する方がおすすめです。
また、23歳であれば何回かはやり直しが効きます。自分の望むキャリアビジョンへ近付けないと判断したら、すぐに職を変えられる点はメリットです。現職で大きなストレスを抱えて体調を崩してしまっている場合は、心理的負担の少ない企業に就職することで健康状態を改善できます。
23歳で転職するデメリット
23歳で転職するデメリットとしては、忍耐力を疑われる、経済的な負担が大きいといった点が挙げられます。23歳という若さでの転職となると大卒であれば1年目、または2年目に該当するため、採用してもすぐ辞めてしまうのではないかと思われてしまいます。
本人は果敢にチャレンジしたいから職を点々としているのに対し、書類選考ではその意志が採用担当者に伝わらず、落とされてしまうことも多々あるため、面接まで進んだ場合は、誤解されないよう注意しましょう。
退職理由を伝える際は伝え方がポイントになります。給与が低い、残業が多いといった不平不満が理由だったとしても、ネガティブな理由をそのまま伝えてはいけません。自分の望むキャリアビジョンへ近付けなかった、といったポジティブな面を主張しましょう。虚偽申告と見做されると、採用取り消し、損害賠償といったケースに繋がるため、嘘は言ってはいけません。
また、新卒間も無く転職活動を行う場合は、ある程度のお金を貯めてからにしましょう。転職活動では、面接会場へ行くまでの交通費や、応募書類の購入費用、出先での食費など、さまざまなお金がかかります。特に1人暮らしをしている方や、ショッピングローンを組んでいる方は、家計を圧迫しないよう注意しましょう。
まとめ
入社したら3年は我慢という時代は終わりを告げて、今や転職が当たり前の時代になっています。転職に関するイメージもポジティブよりが大半を占めるため、周りの目は気にせず決断しやすいのが現状です。
転職を成功させるには、転職に需要のあるタイミングを見極める、大企業だけでなく中小企業にも視野を広げる、自己分析と企業分析を行って転職者の自覚を盛り込んだ志望動機を作り込む、転職エージェントを利用するといったポイントを把握しておきましょう。
参考:リクナビ「転職は当たり前の時代に?転職に対するイメージと本音をアンケート」
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