マッハバイト(旧ジョブセンス)サイト名変更の評価

2017年9月28日に株式会社リブセンスが運営している成功報酬型求人サイト「ジョブセンス」が「マッハバイト」にサイト名を変更しました。それについての独自評価です。

「ジョブセンス」が「マッハバイト」へ名称変更

株式会社リブセンス(本社:東京都品川区、代表取締役社長:村上太一、東証一部:6054)は、本日、アルバイト求人サイト「ジョブセンス」を「マッハバイト」に名称変更し、ロゴデザインおよびサイトデザインをリニューアルしましたのでお知らせします。

引用:「ジョブセンス」が「マッハバイト」へ名称変更

まず評価したいのがサイト名に「バイト」とマーケティング視点を優先している点です。多くは経営者の独自のこだわりからネーミングを決定するケースが多く、マーケティング担当者が苦労することが多いのが実情ですが、創業期からSEO対策を重視してきた会社だけに今回もマーケティング視点を大切にしていることが感じられます。

変更後のサイト文字数が6文字なのも高評価。ユーザーが覚えやすくするためにも「短い名前で何のサイトかがわかる」のは非常に重要です。中二病(中学生が好きそうな)みたいな名前だと評価する人もいますが、星の数ほどある既存の求人サイト名と重複しない名前を考えるのは結構難しいので、いい名前に落ち着いたのではないでしょうか。

成功報酬型の正社員求人サイト「ジョブセンスリンク」も2017年6月に「転職ナビ」にサイト名を変更しているため「ジョブセンス」という共通名を利用する必要がなくなったのもサイト名変更に踏み切った遠因だと思います。

一方で、過去にはサービスブランド浸透を目的にテレビCMを実施しましたが、今回のサービス名変更で認知度はゼロスタートになったのは勿体ないと感じました。これまでWebプロモーション含めて多額の広告宣伝費をかけて認知度が広げていただけに今回の名称変更での知名度リセットは痛い。求人サイトは「知名度ありき」の側面があるので、これから一から勝負をしていかなくてはいけません。

過去にサイト名変更した求人サイト

バイトリッチ ⇒ バイトーク
ジョブセンス ⇒ マッハバイト
バイトジャングル ⇒ クリエイトバイト
バイトルドットコム ⇒ バイトル

マッハボーナスの評価

マッハボーナス(旧祝い金)とは、マッハバイト経由で採用が決まったユーザーがもらえるお祝い金制度です。通常のバイトは週払い制度がない限りは月一回の支払いの会社が多いです。働き始めても入金が翌月だったりすると金欠の大学生には厳しいと感じるかもしれません。そうした人にとってマッハボーナスは面接でかかった交通費や履歴書の写真代の補填にできるので少額とはいえ嬉しい制度だと思います。

オペレーション改善により、最短で「マッハボーナス」の採用翌日支給を実現。求職者に最低5千円~最大1万円を贈呈。贈呈に約2週間を要していたお祝い金を「マッハボーナス」として最短で採用翌日に贈呈できるようにしました。求職者が迅速にアルバイトを開始し、早期に経済的なメリットを享受できるようサポートする。

採用課金型求人サイトだと掲載企業から必ずと言っていいほど質問されるのは「お祝い金目当ての応募者」についてです。成功報酬型を導入している各企業とも掲載企業に配慮したシステムを導入している企業も多いですが、リブセンスは今回のリニューアルで求職者側のユーザビリティを優先させたことを評価したいです。

掲載企業側からするとお祝い金目当ての応募者の可能性が高まったように感じられるので苦い気持ちかもしれませんが、実際にはお祝い金目当ての応募者は存在しません。面接に合格して初日の勤務後でないと支給条件を満たせないことを考えると割に合わないからです。またブラックリスト化され半永久的にその求人サイトを利用できなくなる可能性を考えるとデメリットのほうが大きいからです。

利用規約には「継続勤務の意思が確認できない場合、マッハボーナスをお送り出来ない可能性がございます」とありますので、もしも悪質なユーザー(例:まったく働く意思がなく勤務態度も悪くて1日で辞めた)がいたらカスタマーサポートに連絡することをおススメします。

※補足しますが勤務初日に連絡なしでバックレする人や初日勤務終了後に辞めてしまう人は(悲しいことに)どの求人サイトやフリーペーパーにも少なからず存在します。

早期離職の原因

募集企業側にヒアリングしていると1日だけ働いて辞める人よりも3日間もしくは1週間働いて辞める人の割合が多いように思えます。様々な理由が考えられますが、退職する理由の一つに「予想よりもキツかった」といった理由があり、本人の適性以外に求人広告での説明不足も要因です。メリットばかりアピールすると早期離職につながりますので働くうえで厳しい点も合わせて説明することが重要です。

現在、有効求人倍率が上がったことで各求人サイトの掲載数も豊富です。ユーザーからすると「また違うところを探せばいい」と安易に辞めやすい環境が揃っているのも事実。せっかく求人広告費用をかけて面接をしたのにも関わらずすぐに辞めてしまわれては損ですよね。応募数だけを意識するのではなく長く勤務できるように正直に募集してほしいと思います。

関連記事:アルバイト応募者の面接辞退・バックレ理由と改善策

まとめ

2006年4月に始まったアルバイト求人サイト「ジョブセンス」は成功報酬型としては日本一の知名度を誇っていました。応募効果も成功報酬型の中ではかなり見込めると評判も高い求人サイトでしたが、今回の大胆な名称変更がどのように影響を及ぼすのか今後に注目していきたいと思います。

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