内定辞退を防ぐ内定者フォローSNSサービス比較まとめ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

現在の新卒採用は売り手市場と呼ばれ、就活生は複数の内定を得られる時代になりました。企業にとっては採用の難易度が上がり優秀な人材の奪い合いの状況になっていますが、人事担当者にとって悩みの種なのが「内定辞退の連絡」です。10月以降(内定式後)の内定辞退の場合は再募集も簡単ではないため、内定辞退をどう防止するかが採用成功のポイントになります。

導入企業が増えている内定者SNS

新卒採用は内定を出せば終わりではありません。4月に入社するまでの期間に内定辞退を防止するために定期的なコミュニケーションの重要性が年々高まってきています。特に複数の内定を得られる現在の学生は「内定ブルー」と呼ばれる「この会社で本当にいいのだろうか…」「説明会では良い面しか言ってないけど実際の営業現場はブラック企業かも…」と不安をもちやすい環境にあります。

そのため導入事例が増えてきているのが内定者フォローSNSです。これまで内定者が多い大手企業中心に利用されてきた内定者フォローSNSですが、内定辞退が深刻化してきたことや、低価格のサービスが増えた影響から中小企業でも積極的に導入する企業も増えてきました。

内定者SNSの役割やメリット

採用担当者にとって「内定者と仲良くして不安を取り除きたい」または「イベント案内・告知を効率化したい」と考える人は多いと思いますが、LINEやTwitterを強制的に聞いたり、いきなりのFacebook友達申請には配慮が必要です。入社前の段階から個人情報を強制的に訊いたり、プライバシーを見られることを嫌がる学生や、パワハラに感じる学生もいます。

ただ学生間または社員との交流を深めることは内定辞退や早期退職を予防できることも確かです。そのため活用してほしいのが内定者SNSです。最大のポイントは招待制の非公開SNSサービスなのでセキュリティとしても安心安全で、一般公開できない社内ニュースも共有できるのがメリットです。

最近の内定者SNSはただの内定者コミュニティ(交流サイト)機能だけでなく、入社動機の形成やビジネスマナー研修など早期戦力化を図るサービスも充実しています。また大学3年生向けのインターンシップの管理や入社後の研修管理にも対応しているなど多忙な採用担当者にとって一元管理しやすい仕組みになっているものもあります。

自社に全員集めて入社前研修や内定者グループワークも有効な手段ですが、遠方の内定者が参加できないデメリットや人事部の業務負担も大きいのが弱点です。その点では簡単に更新できる内定者フォローSNSが優れていると言えます。

関連記事:新卒採用の内定者SNSの運用失敗・NG事例8選

内定者SNS導入前のポイント

大事なのはサービス導入前に目的を決めることです。

一言に内定者SNSといっても「研修型」「コミュニケーション型」「総合型」など様々な機能やタイプがあります。入社後の即戦力化を目的とした社員研修重視なのか、内定者同士のコミュニケーション重視なのかで選ぶべきサービスも違ってきます。

今回はこれから導入しようと考えている企業に参考になってもらうべく、機能や役割ごとに内定者SNSサービスをわかりやすく一覧で比較してみました。

内定者SNS一覧

サービス名基本料金(20名)基本料金(40名)携帯対応タイムライン無料お試し期間
ちゃくちゃくNEXT120,000円220,000円アプリ対応あり
内定者パック125,000円225,000円スマホ対応×なし
エアリーフレッシャーズ200,000円300,000円スマホ対応あり
ACCESS ON LINE Fresher’s600,000円600,000円スマホ対応×なし

※2016年8月時点の料金プランです。
※基本料金は一番安いプランが対象です。

ちゃくちゃくNEXT

https://www.chaku2.jp/
タイプ:コミュニケーション型
運営企業:株式会社サーフボード
初期費用:\45,000/5名
追加登録:\5,000/1名

Chaku2NEXT(ちゃくちゃくネクスト)はコミュニケーションツールに特化した内定者向けSNSアプリです。2016年7月に始まった新しいサービスで、内定者SNSとしては日本初のスマホアプリに対応しています。

アプリの最大のメリットはLINEと同じくプッシュ通知が可能な点です。アプリを起動していなくてもスマホのホーム画面やロック画面にメッセージが表示されるため、これまでネックとされていたログインが面倒という課題を解決。メールと比較して圧倒的に既読率(クリック率)が高くなります。

価格と無料期間も魅力です。内定者SNSサービスの中でも低価格で、30日間の無料お試し期間があります。内定者が20人以下の中小企業にとっても導入しやすい価格帯だと思います。

SNSサービスで一番確認すべきは「使いやすさ」です。この使いやすさとは就活生側と企業担当者の双方を指します。機能がたくさんあっても全く使わないケースや、触ってみたら使いづらかったという話はよく聞く失敗談です。

ちゃくちゃくネクストの場合はお試し期間があるため、その心配はありません。無料期間にプロフィール写真登録方法やメール送信機能を試すことができます。また「無料期間終了後に自動的に課金されることはありません」としっかり明記されているのも安心材料です。

デメリットは内定者がスマホユーザーである必要性と、アプリをダウンロードするのに多少の手間がかかる点です(と言っても30秒くらいですが…)。

どのサービスにも共通しますが、ちゃくちゃくNEXTの場合は特に人事部や若手社員による更新(情報発信)が重要だと言えます。せっかく導入したのに「更新できませんでした」とならないように注意しなければいけません。

毎日更新しようと思うと段々とネタ切れなど精神的に疲れてしまうので、週一くらいを目標に頑張りたいですね。あまり深く考えずに先輩社員を一人ずつ紹介したり、仕事風景を1枚撮影したりFacebookのように気軽に更新することをおススメします。面白い投稿よりも仕事に関連した役立つ情報発信が喜ばれるでしょう。

関連記事:人事ブログランキング1位を目指せ!ネタ探しや書き方指南書

内定者パック

https://www.naiteisha.jp/
タイプ:教育研修型
運営企業:株式会社プロシーズ
初期費用:\25,000
登録料金:\5,000~12,000/1名

内定者の研修・教育が目的なら「内定者SNSパック」がおススメです。挨拶や敬語・時間を守ることの大切さなど社会人に最低限必要なスキルやマナー講座が標準機能として搭載されており、内定者は自宅にいながらリモートワークで学ぶことが出来ます。

有償プランではビジネスマナー講座、Office(Excel、Word、PowerPoint)講座、日商簿記3級試験対策講座などeラーニング全30講座を受け放題プランもあります。オンライン研修としての活用がメインながら「お知らせ」や「掲示板」など簡単な機能も備わっています。「会社クイズ」というユニークな機能も活用次第では有効か!?

エアリーフレッシャーズ

エアリーフレッシャーズ

https://fresher.jp/
タイプ:総合型
運営企業:EDGE株式会社(※)
初期費用:\150,000
追加登録:\30,000/5名

機能が豊富なのが「エアリーフレッシャーズ」です。エアリーフレッシャーズはセントレックスに上場しているガイアックス(※)が提供しているairy(エアリー)シリーズの一つで、スマホに対応しており、Facebookのようなタイムライン形式の画面構成は人事部・内定者どちらにとっても馴染みやすいシステムです。

内定辞退予備群を見つけ出す『内定辞退予備群発見機能』をメイン機能の一つとして謳っており、アンケート機能や提出物の確認やeラーニングなど機能が幅広いのが特徴。株式会社ユニクロ、日本マクドナルド株式会社、富士ゼロックス株式会社、パナソニック産機システムズ株式会社といった導入実績も豊富です。

人事連絡への返答速度やSNS利用率が低いと内定辞退予備群としてアラート通知される仕組みになっています。内定者のログイン日を確認できるなど内定者の管理・監視型の使い方を特色においていますが、卒論が忙しくてログインできない理系の人や部活動に忙しい体育会の人も内定辞退予備群に含まれてしまうので過度に意識しすぎないようにしましょう。

例えば「毎日ログインして更新情報をチェックするのが内定者の最低限の仕事です」「〇〇君、最近ログインできてないけど大丈夫!?一度オフィスで個人面談しよう!」と伝えて、逆にウザい会社だなと思われないように注意してください。内定者に過度なノルマやプレッシャーを与えすぎると、逆効果になってしまいます。

内定辞退予備群にフォローするよりも「内定辞退予備群にならないようにフォローする」ことが正しい考え方です。新卒採用担当者の方には内定予備群を把握できることに意義を感じるよりも、内定予備群を出さないように事前に懇親会やコミュニケーションを積極的に取ってほしいと思います。

※2017年に株式会社ガイアックスから会社分割により新たに設立したEDGE株式会社に事業承継

ACCESS ON LINE Fresher’s

https://saponet.mynavi.jp/service/service08/database/
運営企業:株式会社マイナビ
初期費用:600,000円/年間(2014年時点)

株式会社マイナビが提供しているのが「ACCESS ON LINE Fresher’s」です。マイナビが提供している応募者データ管理ASPサービス「ACCESS ON LINE(以下AOL)」と連動しており、採用管理でAOLを使っている場合は、そのまま継続して内定者期間は無料で使えるのが最大のメリットです。

大手企業のマイナビという安心感があるもののサービス説明ページにおいて費用面や機能面など詳細な説明がなかったため比較できるだけの情報が見つかりませんでした。ネットの評判では「旧タイプの古いデザインを採用している」とのクチコミがあり、標準的な機能は揃っているものの評価はあまり高くないようでした。

まとめ

内定辞退を防ぐには、学生に自分の働くイメージをもってもらったり、新卒同期メンバーとの関係構築を強化させたりなど、企業と学生が密接にコミュニケーションをとることで内定者の不安を払拭することが求められます。

定期的な懇親会やe-ラーニング教育など人事部の対応業務は複雑化・長期化・深刻化しています。だからこそ内定者専用のSNSを上手に活用することで業務効率化と同時に内定辞退を防いでもらいたいと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。