33歳まで社会人を続けている方の中には、10年以上同じ会社に勤めている方もいるでしょう。また、中には出世して管理職として活躍している方もいるのではないでしょうか。
10年以上同じ会社に勤めていると、「仕事に飽きた」「転職でキャリアアップを目指したい」と考える方もいるでしょう。
そこで、本記事では33歳で転職を考えている方に向けて、33歳の転職で失敗する人・成功する人の違いや、注意点などを紹介します。33歳の転職を成功させたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
33歳の転職は遅くない
結論から言うと、33歳の転職は遅くありません。
厚生労働省が実施した令和2年度の「年齢階級別転職入職率」調査では、30〜35歳の転職割合が男性で11%、女性で8%です。
転職入職率 | 男性 | 女性 |
19歳以下 | 17.1% | 18.7% |
20~24歳以下 | 12.7% | 13.0% |
25~29歳以下 | 12.2% | 12.4% |
30~34歳 | 11.1% | 7.9% |
35~39歳 | 7.6% | 8.5% |
参考:厚生労働省「年齢階級別転職入職率(令和2年)」
上記の表からもわかるとおり、男性の場合は20代前半・20代後半の転職率と比べても、30代前半の転職率に大きな差はありません。
そのため、30代で転職をしている方も多いと言えるでしょう。
ただし、33歳の転職は、20代に比べると求められることが増えるため、本記事で転職を成功させるためのコツや注意点を確認しておくことが大切です。
33歳の転職で失敗する人・成功する人の違い
次に、33歳の転職で失敗する人と成功する人の違いを見ていきましょう。
失敗する人の特徴
最初に、33歳の転職活動で失敗する人の特徴を紹介します。
【失敗する人の特徴】
- マネジメント経験がない
- 転職回数が多い
- 離職期間が長い
- 条件に強いこだわりがある
- 自己アピールが苦手
33歳の転職活動で失敗しやすい人は、これまでに転職回数が多かったり、離職期間が長かったりする人です。このような人は、採用担当からスキルが不足している、長期のキャリア形成ができないなどと思われてしまいます。
また、転職先企業の条件が厳しい人や自己アピールが苦手な人は、転職活動が長期化しやすい傾向にあるので注意しましょう。
成功する人の特徴
次に、33歳の転職活動で成功する人の特徴を紹介します。
【成功する人の特徴】
- 即戦力として働ける
- 企業が求める人材像を分析できる
- 転職エージェントを活用している
- 自分の強みを伝えられる
- これからのキャリアプランを考えている
33歳の転職活動で成功する人は、企業が求める人材像を分析でき、即戦力として働ける人です。採用選考では、これまでの経験やスキル、社風に合う人材であるかが問われます。
そのため、企業が求める人材像を事前に理解し、即戦力として働ける自分の強みをしっかりと伝えられる人が、33歳の転職活動を成功させやすいです。
33歳で転職するメリット
こちらでは、転職するメリットを3つ紹介します。
ポテンシャル採用にも期待できる
33歳で転職するメリット1つ目は、ポテンシャル採用に期待できることです。
というのも、33歳であれば長期的なキャリア形成に期待できるからです。そのため、未経験業種への転職でも、ポテンシャルが評価されれば採用される可能性もあります。
ただし、ポテンシャル採用を目指すのであれば、今までに学んできたことや、仕事に対する考え方などをしっかりとアピールする必要があります。
キャリアアップ転職しやすい
33歳で転職するメリットの2つ目が、キャリアアップ転職しやすいことです。
なぜなら、33歳であれば、ビジネスマナーや専門的な知識などを前職で学んでいると思われるからです。
転職先の会社からは即戦力として活躍してくれると思われるため、経験者採用として入社当初から高待遇で受け入れてくれる場合もあります。
現在の給料や待遇に不満を感じている方は、キャリアアップを目指せる企業への転職がおすすめです。
30代後半に比べて求められることが少ない
33歳で転職するメリットの3つ目が、30代後半に比べて求められることが少ないことです。そのため、30代後半よりも転職活動の難易度は下がります。
30代後半の転職ではほぼ必須のスキルである「マネジメント経験(スキル)」は、30代前半では重要視しない企業も多いです。
そのため、これまでマネジメント経験がないと感じている方は、30代前半のうちに転職活動を進めておくと良いでしょう。
33歳で転職するデメリット
33歳で転職するデメリットは3つです。
これまでのスキルや経験が無駄になる可能性がある
33歳で転職するデメリットの1つ目が、これまでのスキルや経験が無駄になる可能性があることです。
というのも、新しい職場が未経験業界・業種の場合、新しい職場で必要とされるスキルはこれまでとは異なる可能性があるからです。
その場合、新しい職場でキャリアアップやスキルアップを目指すためには、新たな知識を学ぶ必要があります。
短期離職すると次の転職が難しくなる
33歳で転職するデメリットの2つ目が、短期離職すると次の転職が難しくなることです。
というのも、企業は長期的なキャリア形成を考えられる人材を確保したいと考えるからです。直近の職歴で短期離職があると、応募先企業からの信頼を損ねます。
例えば、20代の場合は短期離職があってもしっかりとした理由があれば、今後の長期的なキャリア形成を考えて採用してくれます。
しかし、30代の短期離職は長期的な観点から考えても、難しいと判断されてしまう可能性が高いです。
給料などの待遇が下がる可能性がある
33歳で転職するデメリットの3つ目が、給料などの待遇が下がる可能性があることです。
なぜなら、社会人は、基本的に勤務歴が長いほど会社から信頼されて給料が上がるからです。そのため、キャリアアップを考えた転職だとしても、初年度の給料は現在よりも低い可能性が高いでしょう。
給料などの待遇を下げたくない方は転職前に十分な調査を行い、新しい職場での採用条件や昇進条件などをよく理解しておくことが大切です。
また、転職先の待遇レベルが下がる場合でも、新しい職場で実績や評価を出すと、すぐに昇給できる可能性もあるでしょう。
33歳で転職する際の注意点3選
次に、33歳で転職する際の注意点を3つ紹介します。33歳の転職活動を成功させたい方は、注意点をおさえておきましょう。
ライフイベントに注意する
33歳で転職する際の注意点1つ目が、ライフイベントに注意することです。
特に女性に該当しますが、30歳になると様々なライフイベントが発生します。例えば、出産や旦那の転勤、一軒家への引っ越しなどです。そのため、ライフイベントにあわせて転職活動を進めないといけません。
タイミング次第では早期退職につながったり、入社後すぐに産休・育休に入ったりなど転職先の会社に迷惑をかけてしまう可能性があります。転職活動前にライフイベントを考えて、転職するタイミングを決めておきましょう。
自分を過大評価しない
33歳で転職する際の注意点2つ目が、自分を過大評価しないことです。
33歳で出世していると、多くの部下を抱えていたり、役職者として活躍していたりなど、仕事に対して自信を持っている方もいるでしょう。
自分を過大評価していると、転職先会社でのやり取りに不満を感じたり、人間関係のトラブルに発展したりなど早期退職につながる可能性があります。
採用選考の自己アピールでは、自分の強みをアピールすることは大切です。しかし、謙虚さも併せてアピールすることで、採用担当により好かれます。
転職エージェントを活用する
33歳で転職する際の注意点3つ目が、転職エージェントを活用することです。
なぜなら、転職エージェントを活用すると、採用選考においてあなたの強みや改善点をフィードバックしてくれるからです。例えば、一人で転職活動をしていると、不採用通知が送られてきても何が原因で落とされたのか把握できません。
しかし、転職エージェントを活用することで、担当アドバイザーを通じて不採用原因を伝えてくれます。採用選考を重ねることで面接の精度を上げられるため、選考通過率を高められると言えるでしょう。
また、担当アドバイザーとの面談で希望条件をしっかりと伝えておくことで、理想の求人を代わりに探してくれ、転職活動の手間も省けます。
33歳で転職する人の転職理由
33歳で転職する人の主な転職理由は、以下のとおりです。
- キャリアアップ: 33歳であれば転職先でも長期間のキャリア形成を考えられるから
- 給与アップ:現在の職場での給与が不満であることから、転職で給与アップを望んでいるから
- 仕事内容:現在の仕事内容に不満を感じていることから、自分が得意とする仕事内容をしたいから
- 環境変化:現在の職場の環境や社風が不満であることから、転職で職場環境を変化させたいから
- 個人的な理由: 住んでいる地域を変えたい、家族の要望に応えたいなどの理由から
33歳は今後の人生について考えるタイミングであり、これらの理由から転職を考える方が多いです。
まとめ
今回は、33歳の転職についてまとめました。
結論としては、33歳の転職は遅くありません。30代前半であれば、長期的なキャリア形成も考えられるため、未経験業種への転職にも期待できます。
ただし、20代の転職よりも難易度が上がるため、一人で転職活動をするのではなく、転職エージェントにサポートしてもらうことが大切です。