就職活動で退職率や平均勤続年数の質問は意味がない理由

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大学生が就職活動の企業分析で気にする退職率・残業時間・平均勤続年数ですが、面接や会社説明会で質問する意味がない理由をまとめました。

退職率・残業時間・平均勤続年数について

誰しもブラック企業への入社は回避したいところです。しかし、労働問題が表面化している企業は氷山の一角。多くのブラック企業は問題を社内でもみ消し、巧妙に隠れています。誤魔化しきれない有効な指標が退職率・残業時間・平均勤続年数と言われていますが、本当でしょうか。

業種業態にもよりますが、確かにブラック企業の退職率は高い傾向にあります。新入社員の平均退職率は高卒入社は3年で50%、大卒入社は3年で30%と言われていますが、ブラック企業では1年で30%の会社もあります。

どこの会社も企業理念や社長メッセージでは素晴らしいこと言いますが、現場の実態と大きく離れていることが多いです。それを見分けるために会社説明会で質問をする就活生がいますが、果たして本当の回答は得られているでしょうか。これらの質問は実は全く意味がない理由をまとめました。

ベンチャー企業だと参考にならない

創業10年目以内、または急成長しているベンチャー企業だと上記3つの質問は信用に値しない数字です。特に平均勤続年数を気にしても意味がないと言えます。

創業5年目まで代表一人だけで頑張ってきたA社。創業10年目の会社ですが、6年目から従業員を少しずつ増やしてきたため、平均勤続年数は2年弱となります。

急成長しているベンチャー企業B社。毎年100名の新入社員を採用しており、従業員数は300名です。B社では新入社員の割合が大きく、入社3年以内の社員が全体の80%。こうした会社は平均年齢も25歳前後で、平均勤続年数も2~3年になります。

10年目の会社で平均勤続年数が2年弱だと数字上は「怪しい」と思われますが、何も問題がないケースがほとんど。もしもベンチャー企業の選考をうけているなら平均勤続年数は気にしないほうがいいでしょう。

母数の人数によるので参考にならない

入社人数次第では意味がありません。例えば1年目に4人が入社して、3年間で2名辞めた場合、退職率は50%になります。非常に高いように見えますが、一般的な平均値から考えると低いとも高いとも判断が出来ません。サンプル値が低すぎて参考になりません。

職種で大きく違うので参考にならない

複数職種の募集の場合、ある職種だけ退職率が高い場合があります。主に営業職の退職率が高い傾向にありますが、営業職以外の採用が多い場合は、全体の退職率が大きく下がる場合があります。残業時間に関しても職種ごとに大きく違います。

部署で大きく違うので参考にならない

ホワイト企業と呼ばれる企業でも一部の部署だけが退職率が高い場合があります。パワハラ・セクハラなどの問題を抱える管理職がいる場合が多く、特定の部署だけ異常に退職率が高いでも、全体の平均値にしてしまうと紛れてしまいます。

残業時間は職種・部署・季節によるので参考にならない

残業時間に関しても職種や季節によって大きく変化します。基本的に回答は年間平均または全社平均で回答されますが、参考にしすぎると入社後に思っている以上にシビアな組織かもしれません。

理想的な公表データ

平均勤続年数

2015年:新卒入社0名/中途入社10名
2016年:新卒入社5名/中途入社15名
2017年:新卒入社10名/中途入社15名
平均勤続年数:5年(母数50名)

退職率

2016年新卒入社:20名(男性10名、女性10名) 退職率15%(3名)
2017年新卒入社:30名(男性15名、女性15名) 退職率10%(3名)
2018年新卒入社:35名(男性20名、女性15名) 退職率0%
(2018年4月30日時点)

退職率を公表している会社は少ないですが、ここまでしっかり公表している会社は信用してもいいでしょう。ホワイト企業だと自信が伺えますし、仮に高くても安心感がありますね。

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まとめ

良くも悪くも退職率・残業時間・平均勤続年数だけで企業を判断しないようにしましょう。採用担当者に質問すると「入社3年以内で12%です」といった回答が得られますが、今回ご紹介した数字のカラクリを利用し、意図的に低く見せようとする採用担当者もいます。

基本的に人事担当者はネガティブな数字はできるだけ隠そうとするものです。中には平気で嘘をつく人もいます。セミナーでの回答を信用せず、OB・OG訪問や、就活会議や転職会議といったクチコミサイトをしっかりチェックするようにしましょう。

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