内定者SNSの進化版!インターンシップSNSの特徴やメリット・デメリット

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売り手市場と呼ばれている新卒採用では、企業はできるだけ早い段階で優秀な学生にアプローチしたいと考え、大学生3年生の夏にインターンシップを開催しますが、採用担当者の間でインターンシップSNSが密かなブームのようです。なぜそのような手法が広まっているのか理由や特徴をまとめました。

インターンシップを取り巻く状況

新卒採用を実施している企業のうち、2016年度にインターンシップを実施した企業は64.9%と、増加傾向。そして2017年卒学生のうち、インターンシップ参加者は43.7%と、約半数に上ります。

企業は採用を目的にインターンシップを開催する企業は約20~30%程度います。インターンシップに参加すれば書類選考や一次選考を免除するインターン採用枠(選考枠)を準備したり、高額なインセンティブが発生するインターンシップを開催したり、優秀な学生をインターンシップに呼び込むことに必死になっています。

学生にとっても内定への近道だということで、大手企業のインターンシップは大人気です。人気企業ランキング上位なら選考会や説明会は常に満席で、キャンセル待ちの企業も少なくありません。インターンシップ参加企業への就職率は20~30%程度とのデータがあり、インターンシップが入社先企業を決める重要な要素になっています。

インターンシップSNSが生まれた背景

これまでのインターンシップの課題として挙げられていたのが、インターンシップ後から面接解禁までの期間が空いてしまい、学生と接触しない空白期間がより伸びてしまっていることです。

せっかく優秀な学生がインターンに参加してくれたのに、本選考にはエントリーしてくれなかったらインターンの価値が失われてしまいます。

エントリーしない理由は様々ですが、後ろ倒しの影響もあり、より興味関心を失いやすい空白期間の影響が顕著になっています。そのため一部の企業はインターンシップ終了後に内定者用SNSを利用し、定期的なコミュニケーションをとっているようです。

インターンシップSNSサービス

株式会社サーフボードが提供しているChaku2 NEXT(チャクチャクネクスト)はインターンシップ&内定者フォローのクローズド(招待制)SNSスマホアプリです。

企業と学生とのコミュニケーション機能に特化したアプリとして、インターンシップ参加等の母集団グループはゲストモードで、また内々定・内定者グループはメンバーモードとして情報公開制限しながら一元的にフォローできるのが特徴です。

チャクチャクネクストの事例を見ると内定者フォローだけでなく人事専用SNSアプリとして利用する企業もいるそうです。最近のSNSアプリは多機能化が進んでいるため、従来の内定者研修や内定者教育だけでなく、活用方法も多岐にわたっています。

広まりつつあるタレントプールの概念

転職市場では優秀な人材を「プールする」という概念が広まりつつあります。「プール」とは自社の採用候補者となりうる優秀人材のデータベースを意味し、潜在的な転職候補者と長期的に接点を持ち続けることで、いつか転職しようと考えたときに自社を候補先として思い出してもらう考え方です。

これが新卒採用でも広まっているようです。インターンシップで出会った優秀な学生と常に連絡が取れるようにしておくために、本来は内定者SNSとして利用しているサービスを、インターンシップSNSとして利用する方法が一部広まっています。

いまの新卒採用は母集団形成が最大の課題とされており、その課題解決のためにインターンシップの母集団を最大限に活用する方法がインターンシップSNSなのでしょう。

インターンシップSNSを利用するデメリット

インターンシップ参加は夏休みや冬休み期間が多いです。その後は大学生活に戻り、大学の授業・サークル・部活動・アルバイトに明け暮れる日々でしょう。

そうしたときに企業の投稿が多いと「休む暇がない」と嫌悪感を示す学生もいるかもしれません。人事ブログであれば一方的な情報発信であり、見るタイミングはユーザーに任せることが出来ます。

しかし、アプリやSNSは相手に通知が届くタイプ(プッシュ通知機能)が多いため、半強制的な通知は若干重い印象を与えてしまいかねません。個人的なイメージとして投稿感覚は隔週程度が最適だと考えられます。多くても週一回にして、少し少なめにしたほうがいいかもしれませんね。

LINEやフェイスブックを利用するデメリット

大学3年生とのネットワークを維持するには無料のFacebookページやLineグループ等の方法もありますが、距離感が近すぎて、学生側からは「重い」「監視されている気がする」「ラインIDを教えたくない」と歓迎されていない方法です。

フェイスブックやツイッター等プライベートな投稿を見られるにはイヤだとして個人情報とも言えるアカウント開示に対して、拒否感がある大学生は多いです。これでは優秀な学生と繋がっておきたいという想いが逆効果になり、企業のブランディングとしてマイナスになってしまいます。

最後に

インターンシップで企業が学生の囲い込みをする最大の目的は、ライバル会社に先んじて優秀な人材を確保するためです。せっかくインターンシップで優秀な学生と出会えても、他の企業からも誘いが多いのが現在の新卒採用市場。複数の内定をもらえるのが当たり前ですから、逃がさないためにもSNSは有効な手段になっています。メリット・デメリットありますが、上手に活用してほしいと思います。

参照:就職白書2017 -インターンシップ編-就職みらい研究所

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