ソーシャル転職支援「スカウター」の評価・評判・メリット・デメリット

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ソーシャルヘッドハンティングサービス『SCOUTER(スカウター)』について特徴・評価・評判・メリット・デメリットを比較してみました。

SCOUTERとは

SCOUTER(https://service.scouter.co.jp/)とは2016年3月から株式会社SCOUTER(代表取締役:中嶋汰朗)が運営している転職支援サービスです。身近な転職者を企業に紹介し、報酬を受け取ることができる転職支援サービスとして認知度を上げています。ソーシャルヘッドハンティングと呼ばれることもあります。

審査が通過すれば誰でも個人の人材エージェント(キャリアアドバイザー)として、身近な転職者・求職者を企業に紹介し、転職に成功できれば報酬を受け取ることができるのが特徴です。自分自身の友人知人ネットワークや経験を活かして、すぐに始めることができるメリットがあります。

SCOUTERの審査が通過した人材エージェントはスカウターと呼ばれ、一般的な人材紹介会社や転職エージェントにおけるキャリアアドバイザーと同じ役割になります。現在約2000名以上のスカウターが登録しているそうで、本業の隙間時間を利用して、友人や知人の転職支援を行なっているそうです。

おそらくドラゴンボールのスカウターがサービス名のヒントになっていると思います。ドラゴンボールのスカウターは相手の強さ(戦闘力)を測定できる道具で、男性なら誰でも知っている道具だと思います。わかりやすくてセンスあるサービス名ですね。

注1:SCOUTER = サービスの総称
注2:スカウター = 審査を通過したユーザー(キャリアアドバイザー)
注3:キャリアアドバイザーは会社によってキャリアコンサルタントもしくはキャリアカウンセラーと呼ばれています。

スカウターになるメリット・デメリット

キャッチコピーでは「誰でもヘッドハンターになれる」とありますが、正確には「誰でもキャリアアドバイザーになれる」が正しいです。ヘッドハンターと言うと取締役や執行役員など経営幹部をスカウトするエグゼクティブサーチのように思う人もいますが、スカウターの役割や介在価値はキャリア相談にあります。登録するメリット・デメリットをまとめてみました。

メリット:高い報酬制度

スカウターは転職相談に乗った時間に対して時給1,000円が支給されます。スカウターは行動量や相談場所にノルマや制限はありません。しかも初回の転職相談であれば、毎月何人でも食事代5,000円をキャッシュバックされます。

例えば5人から初回の転職相談を受けた場合は25000円がキャッシュバックされます。居酒屋や喫茶店などで友人から相談を受ける方もいると思いますが、金銭的な負担は起きないようになっています。2回目以降の相談に関してはキャッシュバックはありません。

紹介者(スカウター)を通して転職が決まると、転職後の年収の5%を報酬として、スカウター本人と転職者それぞれに渡されます。年収400万円で20万円になりますが、最低報酬として15万円を保証しています。株式会社SCOUTERが企業から紹介手数料として受け取る一部が還元される仕組みになっています。

デメリット:副業禁止のハードル

副業解禁が叫ばれていますが、いまだ多くの会社が副業禁止です。基本的には副業で年間20万以上の所得がある場合は確定申告が必要になりますので、年間2名以上決められそうな人は特に注意したほうがいいと思います。のちのち隠蔽を疑われないために、スカウター登録前に就業規則を確認するか所属している会社に相談する必要があります。

副業OKの会社も、雇用契約を結ぶ仕事はNGとする会社もあります。また直属の上司や経営陣から「休日を他人の相談に費やすなら本業を頑張れば?」「会社の給与に不満がある」と思われてしまうかもしれないので注意してほしいと思います。他人の転職相談に乗ることはスカウター本人にとってもキャリア・経験にプラスになるんですけどね。

SCOUTERを利用するメリット

転職を希望する利用者目線でのメリット・デメリットを比較してみました。

① 友達・友人なので相談しやすい

友達や友人であれば悩み事も伝えやすく相談がしやすいです。フラットな関係だからこそ親身に相談に乗ってくれます。人材紹介会社のようにノルマがないので、中立的な視点からアドバイスがもらえます。相談場所の融通も伝えやすく、待ち合わせも簡単にできそう。ちょっと遅刻しても許してくれそうですね(笑)

②魅力的な報酬制度

一般的な人材紹介会社は無料で利用できますが、報酬はありません。SCOUTER経由で就職活動・転職活動が上手くいけば、スカウターだけでなく求職者も採用お祝い金が最低でも15万円もらえます。これはかなり嬉しいメリットだと思います。

転職ナビ(旧:ジョブセンスリンク)は最大2万円がもらえたり、採用お祝い金がもらえる転職サイトは多いですが、SCOUTERの報酬は国内トップレベルの金額になっています。

③経験豊富なスカウターの存在

登録しているスカウターの人は厳正な審査のもと判断されており、通過率は約30%だそうです。周囲で登録している人もベンチャー企業の役員や、現場経験豊富な事業責任者がいます。もしも進みたい業界や業種が決まっていれば、すでにその業界で働いている人に相談するのは非常に有効です。

SCOUTERを利用するデメリット

① キャリアカウンセリングの専門家ではない。

人材紹介会社のキャリアアドバイザーは転職相談の専門家です。スキル・キャリア・年齢・適性などを総合的に考慮した上でおススメの求人情報を紹介してくれますが、スカウターは決して(人によりますが)キャリアカウンセリングのプロではありません。

スカウターに相談すると、スカウターから求人情報の推薦が届く仕組みになっていますが、本当に自分にマッチした企業なのか、ホワイト企業なのかどうかは自分自身で見極める必要があります。もしかすると紹介先はブラック企業かもしれませんし、ミスマッチなのかもしれません。企業文化・社風を理解していないまま推薦している可能性があります。

SCOUTERは人材紹介会社と比較されますが、人材紹介会社への登録もそれなりにメリットは大きいです。履歴書や職務経歴書を添削してくれたり、無料で面接対策のアドバイスしてくれます。また面接日の調整や選考過程のフォローも人材紹介会社は無料で対応してくれます。(株式会社SCOUTERもサポート体制はあるようですが、企業との調整役や選考過程のフォローを担ってくれるかどうか具体的な明言はありません。)

人材紹介会社はノルマがあるからこそ真剣に向き合ってくれる側面もあります。スカウターよりも立場上、責任感が強く「鈴木さんに内定獲得してもらえるために頑張ろう!」というモチベーションがあります。目標達成のためという動機は不純に見えるかもしれませんが、求職者にとって本気でサポートしてくれれば、動機なんて関係ないですよね。

関連記事:人材紹介会社の価値・役割・特徴・メリット・デメリット

②スカウターを探しづらい

友人・知人の中で誰がスカウターなのか不明だと思いますが、どうやって皆さん探しているのでしょうか…。スカウターに登録していることは外部に公開されることはないため、スカウターにとっては安心ですが、ユーザーにとっては探しづらいと思います。約2000名以上のスカウターがいるとのことですが、常時どれだけ積極的に活動しているかが気になりました(私の知っている人で登録後に1回も活動していない人がいます)。

日本最大のソーシャルヘッドハンティングと謳っていますが、何もアクションを起こしていない状態で、スカウターから直接声がかかることはほぼありません。「転職しようか迷っている…」とTwitterかFacebookで書き込めば、もしかしたら名乗り出てくれるかもしれませんが、そういったことが書き込めない人が多いと思います。

③親しい友人でないと相談しづらい

知っている人がスカウターだとわかっても、関係性によっては相談が難しい人もいると思います。例えば「Facebookの友人になっているが、1回会っただけ」「何年も連絡を取っていないから、いきなり転職相談ができない…」という関係性の人も多いと思います。疎遠になった人に久しぶりの連絡が「転職相談してほしい。時間作ってください」と中々言いづらいと思います。

またスカウターの最大のメリットは「性格を知った上で企業に推薦してくれることが安心に繋がる」とされています。つまり求職者側の性格を熟知してくれる友人でないと難しいと言えます。(ただし相談する人によっては業界研究や企業研究という意味で活用できると思います)。

キャリア相談を依頼しても行動に制限・ノルマがない立場だからこそ「仕事で忙しいからゴメンね」と断られることがあるかもしれません。もしも断られても気にすることなく転職活動を進めてほしいと思います。

④自分で求人情報を検索できない

あくまでスカウターが推薦してきた中から選ぶ仕組みです。また「相談だけしたい」人もいると思いますが、スカウターは候補者に推薦することは強制となっています。もちろん応募するかどうかは本人の意思に任せられているので、推薦されたけど、応募したい求人がなければスルーして問題ないようです。

⑤求人数が少ない

リクルートエージェントなど大手人材紹介会社であれば10万件以上の求人数が集まっていますが、SCOUTER公式サイトによると累計3000件と、まだまだ求人数は少ない状況のようです。

⑥待ち合わせ場所の問題

スカウターとの待ち合わせ場所は喫茶店が多くなると思います。大手人材紹介会社であれば面談ルームがあるので安心して話せますが、喫茶店だと周囲に人がいるので、気になる人はいると思います。

増えるソーシャル転職支援サービス

日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」運営の株式会社クラウドワークスもソーシャル転職支援への参入を検討しているそうです。CrowdHunting(クラウドハンティング)というサービス名で特徴もSCOUTERと同じ仕組みになっています。転職支援サービスは参入障壁が低いので、これからさらに増えてくることが予想されます。

まとめ

スカウターというサービスに関して人材紹介会社の営利主義・商業主義を強調して否定する意見がありますが、転職エージェントというプロの職業だからこそ責任感が強く頼りになる存在であるとも言えます。しっかりとした活動理念・行動ポリシーのもと動いている個人エージェントの人もいますし、中小エージェントだとキャリアアドバイザーを指名できる会社もあります。

SCOUTERは登録しているスカウター次第の側面が強く、誰に相談するかによってメリットとデメリットが逆転する可能性もあります。キャリア相談を主眼に置きたい人や、セカンドオピニオンとして利用したい人にはマッチしていると言えるかもしれませんね。人材紹介会社や転職サイトと併用して利用する方法が最も有効だと思います。

転職市場では様々なサービスが生まれていますが、ユーザー(求職者)側にとって選択肢が広がるのは良い事です。就職や転職は人生を決める大事な岐路なので、サービスの特徴を理解し、上手に利用して転職活動を成功させてほしいと思います。

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