気象予報士の採用・転職・仕事内容・求人情報・資格試験まとめ

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降水確率が高ければ傘を持ち、気温が高くなりそうなら薄着にし、大荒れの天気になるようなら外出を控えるというように、天気予報は私たちの暮らしに密接に関わっています。気象予報士の採用から仕事の評判・クチコミ・仕事内容・資格試験をまとめました。

気象予報士の資格とは

「気象予報士」は1994年から始まった国家資格で、気象庁以外で独自の気象予報を発表するために必要な資格です。ちなみに「お天気キャスター」と呼ばれる人でも、気象予報士が作った原稿をそのまま読むだけなら資格は必要ありません。

気象予報士の資格試験は年に2回ほど実施されており、多肢選択式の学科試験と、記述式の実技試験に分かれています。過去の試験の合格率の平均が5.6%と狭き門になっていますが、受験資格は特になく、2009年には13歳7か月の少年が最年少で合格を果たしています。

99回当てても1回はずせば、お客様からお叱りを受けます。天気予報が持つ責任を念頭に置き、精度の高い予測をします!

気象予報士の資格試験の難易度・合格率

毎回3000名前後が受験しますが、合格率は毎回5%前後であり、1回で150名、年間で約300名ほどしか合格者がでません。たとえば、2018年1月に実施された第49回試験では2,788名が受験しましたが、合格者は163名(合格率5.8%)のみです。これまで187,390名が受験し、累計の合格者は10,416名。

気象予報士の仕事内容

日々の予測作業、異常気象や長期休暇の天気予報に関する報道発表資料の作成、予測精度向上に向けた解析・検討などを行っています。また、顧客向けの気象予測は24時間365日行っているので、予測当番者の管理や、予測作業環境の改善にも携わっています。

日々の予測作業というのは、道路会社や鉄道会社など、民間企業や公的機関と契約しているお客様に向けた天気予報の作成です。「今日の東京地方は晴れでしょう」といったおおまかな予報ではなく、例えば何々駅は14時から17時まで晴れ、17時から20時は雨というように、より細かい予報を出しています。

また、お客様によって必要とする情報はそれぞれ異なります。今提供していない情報でも、お客様にとって有益な情報となるかもしれません。それぞれのお客様のニーズに合わせた特別な予測情報を提供できるよう、データの解析作業も行っています。

特別な予測情報とは例えば自身の会社で太陽光発電システムを持っていて、電力会社に電力を売る事業をされているお客様に、日射量の予測情報を提供しています。私は、日射量予測の精度を高めるための解析にも携わりました。

また、雪質の予測も行っています。昔から降雪情報はありますが、それが乾いた雪なのか湿った雪なのかを予測するのです。乾いた雪であれば道路の除雪も楽にできますが、湿った雪だと除雪が難しくなりますし、電線に積もれば断線の危険性が高まります。道路会社や電力会社など、雪質情報を必要とされるお客様に対し、降雪予測と合わせて提供しています。

現在の最新の天気の予測方法

現在は観測されたデータからコンピュータが天気をシミュレーションし、それを元に、我々気象予報士が修正をしていきます。過去の経験や勉強した知識などから、コンピュータの計算結果とは違う予測を自分で出していきます。

はずれたときはなぜはずれたのか、どこをヒントにすれば当てることができたのかを検証し、次に活かすことを繰り返すしかありません。資格取得のために勉強をしてきているので、例えば、低気圧があるのに雨が降らないという予測はしませんが、雨が降る範囲に関しては、ほんの少し予測がずれただけで大きく変わってきてしまいます。

ときにはみんなで集まり、何月何日はこのように予報がはずれたけれど、実はここを見ていれば当てられたかもしれない、といった勉強会をして、より精度の高い予報を出せるよう努力が求められます。

気象予報士のある一日

報道発表資料作成

報道機関に向けて、翌日発表する台風・大雪などの異常気象の予報、ゴールデンウィークやお盆休みなどの長期休暇の天気予報に関する資料を作成する。予報の内容を作成し、わかりやすいイラストや表を作る。

過去の事例解析

予報の精度をさらに向上させるために、過去のデータを解析して検討する。また定期的に提出する情報に関して、顧客のニーズと照らし合わせて、今後プラスαできる情報はないかを検討する。

予測当番

契約顧客向けの気象予測情報を作成し、送信する。契約顧客は、道路会社、鉄道会社、各自治体、建設会社などさまざま。管轄するエリアが広い会社を担当する場合は予測ポイントが多くなり、予測に時間がかかる。

一方、ピンポイントで狭いエリアを管轄している会社の場合は、一地点の予測となり、相対的に時間がかからない。シフトにより、一社の仕事を終日やっている場合もあれば、10社~20社に向けて細かい予測を作成・送信する場合もある。

個人の見解はそれぞれ異なるため、人によって予測に微妙な違いが生じることもあるが、日本気象協会として統一した情報を出すために、一日一回午前中に予報会報を行い、予報内容の擦り合わせをする。予測当番者はこの会合に必ず参加する。

予測当番者の管理、予測作業環境の改善

気象予報の業務に関しては365日24時間態勢で最新の情報を発信している。常に予測作業が滞りなく行えるよう、吉田さんが予測当番者の管理をしている。予測作業のための資料や、予測に使うコンピュータソフトをより使いやすくするよう改善する。

予測当番

予測当番は、勤務開始時間と勤務終了時間が決まっている。勤務時間内でも、何時から何時まではA社の予測作業、何時から何時まではB社の予測作業を行うというように、細かくスケジュールが決まっており、それに沿って予報を出していく。

気象予報士の魅力・やりがい

予報がピッタリ当たったときはやりがいを感じます。プレッシャーが大きい仕事だが、予報がピッタリ当たり、お客様から感謝されるとやりがいを感じる。気象予報士でないとできない仕事であり、自分が勉強してきたからこそ携わることができます。専門的な知識や技術が必要

気象予報士の苦労・厳しいところ

天気予報を出す責任は非常に重いです。99回予報を当てても褒められることはないが、1回でもはずすとお叱りを受けるのが気象予報士です。実際の現場で予測に携わり、天気予報がはずれると市民生活に大きな影響を与え、ときには人命に関わることもあります。

例えば、建設会社では工事中に強風や高波が襲ったら、事故の危険性が高まり、人命に関わる事態に及ぶ可能性もあります。天気予報の持つ責任を重大に感じ、慎重に予測しなければいけません。

視聴者からは常に当たる天気予報を求められるが、常に観測力と判断力を磨き、精度の高い天気予報を出していくことが必要。そのためにも日々努力が必要。

気象予報士のつらいこと、大変なこと

合格率も狭き門ですが、合格後も勉強を継続させなければいけない点です。また気象予報士として働きたい場合でも気象庁、自衛隊、テレビ局、民間気象会社、民間シンクタンクなど就職先は限られてきます。

気象予報士に必要な資質や能力、向いている人

観測力と判断力がある人は向いています。観測力というのは普通の人が見逃してしまうようなポイントもしっかり見つけて、それをヒントに予測する力。そして、日々自分の肌で天気を感じて、それを自分の知識として貯えていく力です。判断力は、限られた時間のなかで、データや経験を元に、適切なタイミングで適切な予測を出す力のことです。

気象予報士まとめ

天気予報がはずれると、人々の生活や生命に大きな影響が及ぶことがある責任の重い仕事が気象予報士。テレビで見ていると楽しそうと感じるかもしれませんが、非常に責任のある仕事です。一方で、責任があるからこそやりがいも大きいと言えます。

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