介護福祉士の採用・転職・仕事内容・求人情報・志望動機まとめ

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全国どこでも通用する資格を取得したい。人の役に立つ仕事がしたい。お年寄りや子供、障害者の人と接するのが得意。このような人にお勧めなのが介護福祉士です。ここでは、介護福祉士の仕事内容やキャリアプラン、年収、やりがい、悩みなどを紹介します。

介護福祉士とは

介護福祉士とは、福祉系三大国家資格と呼ばれる国家資格です。介護現場では無資格でも働くことが可能ですが、利用者の身体介護はできません。一方で介護福祉士は利用者の身体介護を専門とし、利用者が快適に生活できるようにサポートする資格です。

介護福祉士と聞くと高齢者の介護をしているイメージが強いですが、児童福祉施設や障害者支援施設、病院、医療刑務所などで活躍することができます。高齢者施設も特別養護老人ホームや介護老人保健施設、介護医療医院、ケアハウス、デイケアサービス、訪問介護、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅など多岐にわたります。

介護福祉士になるためには、専門学校や大学に通いながら目指す方法と、働きながら介護職員初任者資格を取得して、実務経験を積んで介護福祉士を目指す方法の2通りがあります。2020年2月度時点で、介護福祉士の登録者数は約169万人となっています。

介護福祉士の仕事内容

ここでは、施設での具体的な仕事内容をご紹介します。

・起床と着替えの介助
・車椅子への移動介助
・排泄介助、オムツ交換
・入浴介助、清拭
・口腔ケア
・掃除、ゴミ捨て
・ベッドメイキング
・調理(ミキサー、刻み食、普通食)
・食事介助
・通院介助
・リハビリ介助
・レクリエーション
・季節の飾り付け
・家族への連絡
・夜間の安否確認(1時間おき)
・感染予防(ノロウイルス、新型コロナウイルス、インフルエンザなど)
・利用者の体調管理(熱中症、褥瘡、風邪、膀胱炎など)

※大手になれば調理は専門業者に任せている施設もあります。

このように、仕事の種類は多岐にわたるため残業が多くなります。夜勤の時には、朝食介助まで行うと20時間近く拘束されることも珍しくありません。

受験人数・合格者数・合格率

試験は年1回だけです。ユ-キャンでは勉強期間の目安は6カ月とされています。筆記試験は例年1月に実施されます。近年の合格率は70%を推移しています。

2018年:受験人数92,654人/合格者数65,574人/合格率70.8%
2019年:受験人数94,610人/合格者数69,736人/合格率73.7%
2020年:受験人数84,032人/合格者数58,745人/合格率69.9%

参考:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター
http://www.sssc.or.jp/

介護福祉士のキャリアプラン

介護福祉士を3年~5年経験すると、介護リーダーとして現場のまとめ役を打診されます。いわゆる管理職です。後輩の育成や施設長と介護方針を検討など運営側の仕事も経験します。その後、介護福祉士には3つのキャリアプランを検討することが可能です。

1.介護士→介護リーダー→専門職(匠)

介護リーダーを経験した後も現場で介護技術を磨くキャリアプランです。自分が磨いた技術を施設内の勉強会や、他の介護福祉士や介護福祉士を目指す人にセミナーや学校で講師として伝えていきます。

2.介護福祉士→介護リーダー→施設長

介護リーダーを経験して介護士よりも、施設の運営に興味を持った人は施設長という道があります。施設の介護方針や施設全体のマネジメント、売り上げ管理、利用者の確保、地域住民との交流、イベントの開催など仕事は多岐にわたります。規模の大きな法人では、施設長からエリアマネジャーを経験後に本社勤務というキャリア形成も可能です。

3.介護福祉士→介護リーダー→ケアマネジャー(介護支援専門員)

ケアマネジャーは介護を必要とする人と家族の要望をヒアリングして、介護サービスを提供者との間を調整しながらケアプランを作成します。ケアプラン作成後は適正なサービス提供を受けられるように、介護給付も管理します。ケアマネジャーには高度な専門知識が必要なことから受験できる人が限られており、大半が医療従事者です。介護福祉士は介護系では数少ない受験資格を持つ資格です。

介護福祉士の給与・平均年収

介護福祉士の全国平均年収は397万円(参照1)です。

医療・福祉業の平均年収であり、介護だけで判断するとさらに低いと考えられます。日本の平均年収441万円と比較すると安いです。介護福祉士の求人の中では介護老人保健施設の給与が高い傾向にあります。

介護業界は給与が安いことがたびたび問題視されていますが、介護業界の給与は国の介護報酬により決定されることから、施設ごとで決めることができないため、給与が上がるかは国政により決まります。少しずつ待遇改善されてきているとはいえ、いまだ収入は高くなく、離職率は高い職種です。

介護福祉士の求人・仕事探し・有効求人倍率

売り手市場なので仕事探しに困る事はありません。タウンワークやマイナビバイトといった総合求人サイトや、カイゴジョブや介護求人ナビなど介護専門求人サイトに全てアクセスして一番いい条件のところを探して応募しましょう。

厚生労働省の統計調査によると全国平均の有効求人倍率は約3.18倍(2019年3月)です。

東京都や愛知県など大都市圏では有効求人倍率5倍の地域もあり人手不足が強い業界です。各企業も人材獲得に奔走しており、土日だけのアルバイト・パート採用や夜勤や転勤のない契約社員採用など柔軟な働き方ができるシフトを取り組んでいます。2030年には75歳以上が人口の4人に1人まで増えることが予想されているため、介護福祉士の需要がさらに高まります。

介護福祉士は他の職種と異なり、介護方針や雰囲気がいかに自分にマッチするかが重要です。応募・面接時に必ず職場見学を行い、施設長や職員にどんどん質問をしていきましょう。また、利用者の表情も確認すると、施設の環境や状況を知ることができます。

介護福祉士のやりがい・メリット

介護福祉士が一番やりがいを感じる瞬間は、利用者やその家族から「ありがとう」と感謝を伝えられる時です。介護サービスを利用している人からよく聞かれる言葉を紹介します。

「1人暮らしで身体が弱ってきて心細いときにヘルパーとして家に来てくれた」「病気で1人で暮らせなくなり、介護施設に入所して不安だったが毎日明るく接してくれる」「最後まで親の面倒を見たいけれど、1人で面倒を見るのは限界だった時に助けてくれた」

その一方で利用者から学ぶことが多いという声もあります。例えば、高齢者の方からは戦争体験や子育て、姑との関係について教えてもらった。障害のある人からは、身体が不自由でも自立して生活しようと前向きに取り組む姿勢を学んだなど、人と深く接する仕事だからこそ、学ぶこともあるようです。

介護福祉士の資格を取ったからこそ得られる強みをご紹介します。

・実生活で役に立つ
・キャリアアップできる
・求人が多い
・仕事は安定している
・全国どこでも仕事がある
・働き方が選べる

女性であれば結婚・出産してからでも資格を活かして働ける点でメリットを感じるようです。

介護福祉士の苦労・厳しい面・デメリット

一番よく聞かれるのが「仕事の割に給与が安い」という声です。

介護は体力勝負です。高齢者や障害者など大人を介護すると腰や膝を痛める人が多くいます。施設で働く人は夜勤もあるため、勤務は不規則なので十分に身体を休める時間をとることができません。女性からは生活リズムが乱れる事から肌荒れやアトピー悪化の意見も聞かれます。

夜勤も厳しい面の1つです。夜勤の人数については厚生労働省により最低限の人数が決められていますが、どこの施設も人材不足であることから最低限の人数しか配置できません。そのため、ワンオペになります。

夜勤では通常仮眠休憩の時間が設けられていますが、安否確認は1時間に1回で、その間にもトイレや他の用事で利用者から呼ばれることがあります。

また、夜勤の間に書類作成や翌朝の朝食準備を行うので、実際は仮眠をとる時間はありません。さらに、夜間に限って具合が悪くなる人が多いことから、一人で救急車を呼ぶべきか、薬を飲ませるかの判断を迫られます。

このようなワンオペを避けて夜勤のないデイサービスや訪問介護を選ぶ人も多くいます。最後に夜間の対応でもわかるように、介護福祉士は人の命にかかわる職業の1つです。仕事中は気を抜くことができないのが介護福祉士の厳しい面だと言えます。

異業種への転職が難しいのもデメリットの一つです。30代になってしまうと一般企業のオフィス職への転職は難しく、資格を生かせる職業となると同業界になりがちです。介護福祉業界以外では介護福祉士の資格が有利になることはあまりないため、国家資格が生かせる仕事の幅はせまいと言えます。

介護福祉士の入社後の流れ

ここでは、某法人の新入社員研修を参考にしてご紹介します。入社後1ヶ月は就業規則や介護方針、社会人の基礎知識、介護に関する法律、自社システム講座など座学を中心とした集合研修を行います。

2ヶ月目以降はリスクマネジメント、基本の介護技術、個別支援計画の作成、緊急時の対応など実技を混ぜた集合研修を実施。3ヶ月目からは配属先でOJT研修やミーティングへ参加、平行して社内研修や外部研修へ参加します。

3年目以降はリーダー研修へ参加して介護リーダーを目指します。今後、利用者が増えることからリーダーの育成に力を入れている法人が多いため、研修制度が充実している法人が多いのが介護業界の特徴です。

志望動機・志望理由・自己PRの例文テンプレート

全国的に常に人手不足と言われている業界なので、資格があればまず不合格になることはないと思って問題ありません。書くことがなければ「働きながら資格取得した」「介護に興味があり福祉系高校で学んだ」など資格を取得した経緯や理由をまとめてみてもいいでしょう。

体力勝負で離職率が高い職場であることは面接官が一番気にしているポイントなので「介護の現実を理解したうえで介護の仕事を希望していること」を伝えることが大切です。アルバイト・パート採用を希望なら「育児のため夜勤はできない」「週2日希望」といった希望条件を履歴書に記載すると面接がスムーズになります。

まとめ

応募する時には、志望先の理念や介護方針を調べて必ず施設見学を行ったうえで応募しましょう。

参照:平成30年分民間給与実態統計調査結果について-国税庁
https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm
参照:一般職業紹介状況(平成31年3月分及び平成30年度分)について-厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000192005_00002.html

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