新卒一括採用とインターンシップの議論と今後の方向性

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Yahoo!ニュースに興味深い記事が載っていました。2017年2月2日にひらかれた「インターンシップの推進等に関する調査研究協力者会議」の3回目の会合が開かれ、インターンシップからの採用はしないという方向で結論づいたそうです。新卒採用の新卒一括採用とインターンシップの問題をまとめました。

「インターンシップで取得した学生情報を活用したいなどの要望があるが、就職・採用活動の早期化・長期化につながることは避けるべき」とし、「現在の就職・採用活動時期を前提としたうえで、インターンシップが就職・採用活動そのものとして行われることのないようにする」と明記した。

引用:http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20170214-00158299-toyo-bus_all

簡単に言うと経団連や経済同友会、日本商工会議所といった企業サイドは「インターンシップをもっと自由にしてほしい」という意見でしたが、文科省、経済産業省、厚生労働省といった国サイドは「就職・採用活動の早期化・長期化に繋がるからダメ」ということです。

別の言い方をすると新卒一括採用は今後も続く方向になったとも言えます。これまで新卒一括採用について様々な議論がされてきました。代表的なのは「新卒一括採用は日本独自のおかしい文化」「時代に合っている制度ではない」「もっと自由化されるべき」といった意見があります。新卒一括採用はそれなりに企業・学生側双方にメリットもあると思いますが、数ヶ月だけで人生の仕事を決めなければいけないのはよくないと考えています。

10年以上前から新卒の離職率は平均30%のまま推移しています。相変わらず新卒採用のミスマッチは問題視されていますが、短期的な就職活動にも原因があると思っています。むしろ長期的なインターンシップを導入し、学生は働き方について学ぶべきだと思っています。その機会を提供する動きもあります。一部の大学ではインターンシップの経験を単位として認定している企業もありますが、大学側が用意した特定の企業しか受けられない等まだ課題は多いです。

インターンシップについては、広報活動や選考活動を行ってはならないとされ、そこで入手した学生情報についても広報活動や選考活動に使用できないとしている。

ただし、罰則はないそうです。このガイドラインをしっかり守る企業は出てくるのでしょうか。経団連は「3月に説明会解禁」「6月に採用面接など選考解禁」とする方針を正式に決めていますが、実態は守っていない企業も多いです。今回は国が決めることですから、経団連より影響は大きいと思われますが、実態が伴うのか疑問が残ります。

経団連は、「採用選考に関する指針」の中で、夏の時期に行うインターンシップを想定して、解禁前に行うインターンシップの期間を最低5日以上と定義している。しかし、採用解禁時期が3月に変更となり、12月~2月に冬のインターンシップの開催が可能となっているが、「冬の時期に5日以上のインターンシップを組むのは難しい」として、2019年採用以降にその定義の見直しを検討している。

現在、夏と冬に『1dayインターンシップ』と呼ばれるものが多くあります。実質は会社説明会と変わらないという指摘が本記事でされていました。週5日ぐらいはインターンシップ(就業体験)しないと意味がないという経団連の意見は正しい一方で、大学3年生の冬に5日間もインターンシップを取るのは学生にとっては参加ハードルが高いです。

大学3年生の12月は試験前の最終授業がおこなわれており、教授が試験出題範囲が話すことも多く、「就職活動が学業の妨げになってはいけない」という考え方が本末転倒になってしまいます。

まとめ

新卒採用とインターンシップの問題は今後も続くと思われます。新卒採用とインターンシップそれぞれにおいて考え方次第でメリット・デメリットがあり、国のガイドライン程度では解決できないほど難しい問題です。国の施策に一喜一憂するのではなく、各企業がそれぞれで考え、企業と学生にとって最良の選択をしてほしいと思います。

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