採用支援ツール『engage(エンゲージ)』対『スタンバイカンパニー』の評価評判を徹底比較

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採用支援会社のエン・ジャパン株式会社(代表取締役社長:鈴木孝二)は、採用サイト作成・応募者管理・転職意向者へのスカウト機能を持つ採用支援ツール「engage(エンゲージ)」を完全無料で2016年8月29日より提供開始しました。

無料の採用サイト支援サービスとして先行しているのが株式会社ビズリーチ(代表取締役:南壮一郎)運営のスタンバイカンパニーです。スタンバイカンパニーは2015年5月からサービスを始めており、2016年7月27日にはiOS/Android版アプリをリリースしています。同じような採用サイト支援サービスですが、実際の使い勝手など評価評判やメリットデメリットを比較してみました。

エンゲージ(engage)の評価とメリット


https://en-gage.net/

申込(登録)は1分で完了し、申込完了から募集開始まで7分でした。もちろんコンテンツを追加しなければ魅力的な採用ページにならないので、完成にはもう少し時間はかかりますが、それにしても掲載開始までのスピードがおそろしく早くて驚きました!おそらく日本で一番早く募集開始できる採用ツールだと思います。“1時間程度の操作で手軽にサイトを公開できる”というインタビュー記事も嘘ではありませんでした。

管理画面の広告作成ページは非常にシンプルな内容です。テンプレートを選ぶ形式になっていますが、さすがエン・ジャパン、便利項目が多くあります。コンテンツはあらかじめ「メッセージ」「会社のこと」「事業内容」「働く環境」「一緒に働くメンバー」「福利厚生」が標準テンプレートとして備わっており、作成する際に悩む心配がありません。

一番便利だったのが求人情報を作成するにあたって例文が表示されることです。そのまま例文をコピペするだけで、ちゃんとした求人情報が作成できます。また過去にエン転職で掲載実績のある企業はその求人情報を検索・引用できる機能もあります。企業側で求人ページを作成・管理しなければいけない負担があるものの、できるだけ負担を減らせるように考えられています。コンテンツも自由に拡充でき、企業によっては昇給昇格制度の説明ページを作成してもいいかもしれません。

FacebookやTwitterといったSNS連携も可能。自社サイトにリンクできるのは有難い機能です。ネットに苦手意識がある人でも問題なく利用できると思います。ただし基本的には正社員募集を想定しているようで、アルバイト・パート募集や業務委託募集も可能とはいえ、メインは正社員募集を想定した設計でした。注意してほしいのがエン・ジャパンは約500万人の転職希望者に「スカウト」連絡する機能をアピールしており、その機能に魅力に感じる人もいるかもしれませんが、毎週10名が上限と、スカウト機能はあくまでサブ機能になります。

※2016年11月28日追記:2016年11月15日に、エンゲージはデザインを大幅リニューアルされ、最新トレンドに沿ったデザインの採用サイトを作成できるようになりました。

※2017年3月1日追記:エンゲージはフリーダイヤルのサポート体制が充実しています。無料サービスにおいて問い合わせメール対応のみのサービスも少なくありませんが、エンゲージは電話サポートも出来るので、操作方法がわからないときは気軽に電話で質問できます。またメルマガも定期的に送ってくれ、エンゲージの使い方やノウハウも提供してくれます。

スタンバイカンパニーの評価とメリット


https://jp.stanby.com/

個人の好みによりますが、デザイン性はスタンバイカンパニーのほうが好きです。会社情報など設立年月日や事業内容など項目数が多く、掲載写真数も豊富に載せられます。Facebookページもライフボックス形式で表示されるなど活用しまくりたい企業にはおススメ。

アルバイトの項目もしっかりできており、アルバイトを募集するならエンゲージよりもスタンバイカンパニーのほうが相性は良さそうです。ただしスタンバイカンパニーはURLがリンクされておらず、採用ページから自社サイトに誘導する仕組みがないのはマイナスポイント。

私個人の評価としては見え方が採用サイトらしく作成できるのはエンゲージ。スタンバイカンパニーは求人サイトの詳細ページらしい見た目の印象です。どちらが正解で、どちらが間違っているというわけではありませんが、実際にそれぞれのサービスで作成している企業を比較しながら、自分(会社)の好みで判断したらいいと思います。

参考募集ページ
エン・ジャパン「https://en-gage.net/enjapan-careerhack/
ビズリーチ「https://jp.stanby.com/ats/bizreach/jobs

応募効果の比較

どんなに素晴らしい採用サイトを作ってもアクセスされなければ意味がありません。会社名で検索した際に上位表示されないと応募数にも影響されますが、SEO対策という意味ではどちらが優れているかは一概に比較できません。

一方で自動掲載される採用メディア(アグリゲーションサイト)ではどちらが応募が集められそうか考えてみました。エンゲージは求⼈情報専門の検索サイト「indeed(インディード)」に無料で自動掲載され、スタンバイカンパニーは同社が運営している求人検索アプリ「スタンバイ」に無料で自動掲載されます。

競合分析ツール「シミラーウェブ」での記事『求人検索「indeed」の後は追えない!? 日本国内アグリゲーションサイトの限界』でも触れられていますが、「indeed(インディード)」のほうが応募効果は高いと思われます。indeed(インディード)に自動掲載されるエンゲージのほうが応募効果は期待できますが、とはいえ無料掲載枠なので両社の差はそこまでないと思います。

当たり前ですが大手企業や有名ベンチャー企業であれば自動掲載されなくても自然応募が期待できますし、逆に待遇が悪い会社ではどんなサイトに掲載しても応募は期待できません。

採用支援ツールのメリット・デメリット

「無料」「スマホ対応」「簡単作成」の三つが特徴です。HTMLやCSSなどプログラミングの知識や求人広告制作のスキル経験がなくても比較的しっかりした採用サイトが簡単に作成できるのが大きなメリットです。

逆にデメリットとして、まずURLの制限がかかることです。自社ドメインでの利用はできません。二番目にこれまで求人広告会社や求人広告代理店が担当していた広告制作業務の手間(時間)がかかります。手間がかかるだけでなく、採用ノウハウが採用担当者側にないのが一番のデメリットです(後述)。三番目に採用ページを作成したのちに、自社サイトに来訪したユーザーに知らせるためにも自社ホームページからのリンクは必須です。

自社ホームページも修正すること

エンゲージやスタンバイカンパニーで頑張って魅力的なページを作ったけど、自社コーポレートサイトの採用情報は古いまま…なんてことにならないようにしましょう。「どっちの求人情報が正しいのだろうか?」と求職者に不必要な不安を与えてしまいます。

予算に余裕があれば自社の採用ホームページも検討してみてはいかがでしょうか。採用サイト制作の金額は要望次第でピンキリですが、ある程度しっかりした内容でもシンプルな設計であれば制作費用30万円~50万円程度です。金額が高いと感じるのであればホームページの採用情報だけでも作りこむことをおススメします。

⇒無料で求人広告や採用ホームページの悪いポイントを指摘してほしい方はこちら

作るだけじゃダメ。コンテンツが大事

一番大切なのは充実した中身のある採用サイトを作れるかどうかです。過去に成功報酬型求人サイトに携わっていたときの経験ですが、企業側にコンテンツ企画・制作をお願いすると、しっかりした求人募集ページを作れた企業は全体の5%程度でした。

エン・ジャパンはすでにエンゲージに1万社の申し込みがあったと発表していますが、応募がありそうなしっかりした採用サイトを作れている企業は少ないと思います。実際に現在公開されている会社の採用ページを拝見しましたが「改善できる」と思える会社が見受けられました。

採用担当者は無料サービスだからといって、安易な気持ちで採用サイトを作成するとブランディングとしてマイナスになり、転職候補者を不安にさせてしまうこともあります。マイナスイメージをもたれないようにしっかりした採用サイトを作る必要があります。

まとめ

一番重要なのは採用責任者が「使いこなそう」とするかどうかだと思います。無料サービスを開発・運用した経験もありますが、無料サービスは「無料だから」という理由で安易に導入し、放置するパターンの企業が多いです

無料ツールは作る側の能力や熱意がなければ意味がありません。採用につながる魅力的な採用サイトができるかどうかは採用責任者にかかっています。試行錯誤しながら色々とチャレンジしてみることをおススメします!

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