カラリア更新から考えるオウンドメディアのリスクと継続の秘訣

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リクルートキャリアが運営している採用オウンドメディア「carraria(カラリア)」が半年の沈黙を破って更新されていました。その後のカラリアの更新状況とオウンドメディアについての意見をまとめました。

カラリアとは

カラリア (http://www.carraria.jp/)とは株式会社リクルートキャリアが運営している採用に特化しているオウンドメディアです。以前に「リクルートキャリア運営の採用オウンドメディアcarrariaが早くも更新停止」という記事にさせていただきましたが、多くの方に読まれました。

その後すぐにカラリアで記事が更新されたことからリクルート関係者にも見られたようで、採用百科事典がお役に立てたようで何よりです。リクルートからすると批判に見える記事を書きましたが、その後の動向までを見守るのが批判した側の責任だと考えていますので今回記事にさせていただきました。

カラリアは2017年2月に1回、2017年3月に1回更新されており、月1更新で落ち着いたようですね。カラリアくらい作りこまれた記事を更新するのであれば月1更新が妥当かと思います。今後も地道に更新されることを期待しています。

オウンドメディア継続の難しさを痛感

オウンドメディアとは本来は事業を成長させる施策という役割ですが、最近はこの考え方を改めるようになりました。私が最近実感しているのは《事業そのもの》と考えないと失敗すると感じるようになりました。なぜなら中途半端な気持ちで継続することが難しいからです。

オウンドメディアを継続させるには資金や人材以前に、なによりも続ける意思が重要です。「何があっても継続する」という断固たる決意がなければ途中で更新が止まってしまいます。すでに流行に乗って安易に始めたメディアは未更新のままで死屍累々の状態ですが、いま成功しているメディアも将来的に「これどうしようか…」と必ず悩む時期がくると思われます。

オウンドメディアは事業にはなりえない

オウンドメディアは事業レベルの決意が求められますが、事業にはなりえません。オウンドメディア単体では収益化させることができないからです。ごく一部の企業だけが収益化に成功させていますが、凄く優秀なメンバーとラッキーによって支えられているため再現性はありません。

「収益化させたい」「アクセスアップさせたい」サイトや商品ありきの手法なので、「儲かっていないから辞める」という判断が当てはまらず、継続の判断が難しいと言えます。何をポイントに継続の判断をすべきかという質問をされたことがありますが、「継続する気があるかどうか」だと思います。身も蓋もない回答ですが、これが一番重要です。

オウンドメディアのリスク

オウンドメディアは「放置」という最後の選択肢はあるものの、基本的に長期間の継続があって初めて成り立つ集客手法です。つまりゴールがないとも言え、アクセスアップに成功した後も続けなければいけません。そのため外部協力者がジョインしてくれなくなった。責任者が退職したというリスクがつきまといます。特に専門性の高いメディアの場合、リスクが大きくなります。

1文字1円で募集しているようなメディアであれば新規ライターを発掘し続ける事は難しくありませんが、取材・校正・編集が必要だったり、諸事情で外部ライターを雇えなかったり、スキルや業界理解が必要な場合は中心人物が何らかの理由で外れると危機的状況になります。代わりの人物も簡単には見つからず、メディアの方向性や更新方法も変えなければいけない場合も考えられます。

最近のGoogleアルゴリズムの変更により中身の薄い記事は検索順位を大幅に下げられるようですが、転職系コンテンツは差別化が難しいため、HR系オウンドメディアを取り巻く状況はこれまで以上に過酷な状況になっていくと思われます。

責任者は明確に

オウンドメディアを成功させるには最低でも発案者が編集長を務め、責任を負う覚悟が必要になると思います。発案者なのに責任者を務めていないケースや、発案者ではないのに責任者を務めてしまうと、モチベーションが高くなりません。モチベーションが高くないと更新が止まってケースが見受けられます。

言い換えると経営者が自ら提案し、編集長(ライター)を務めているメディアは最強です。ただし経営者の場合「経営が多忙になる」「飽きた」が重なると更新が止まり、社内の誰も指摘できない環境が出来てしまうことがあります。

HR業界とオウンドメディアの相性

株式会社INSTの石野さんのブログ(リクルートキャリアですら失敗する人材ビジネスとオウンドメディアの相性の悪さについて)にも取り上げていただきました。記事中に「人材ビジネスとオウンドメディアは超相性が悪い」とあり、とても納得しました。少しだけ補足すると求人情報サイト以外の「人材派遣や職業紹介ビジネスは相性が悪い」と思います。

その理由は石野さんと同じで「スピードが命の事業である且つ短期間で集められる二次媒体が豊富」だからです。とはいえHR業界にとって広告費の高騰が止まらず、自社集客は今後取り組まなければいけない最重要課題です。二次媒体(他社集客)の利用と平行して地道にコツコツと自社集客モデルを積み上げていくしかないと思います。

まとめ

オウンドメディアは「成功するまで辛抱できるか」「成功した後に継続できるか」という難しさがあるため簡単に始めるべきではないと最近は痛感しています。未来永劫続けなければいけないと考えると本当にしんどいです…。

成功の秘訣は一言にまとめると「気合が必要」ということになりますが、一方で「気楽に更新」することも大切です。「ファン」や「ブランド」を意識しすぎると自由度が束縛されたり、製作費が高騰したりします。「ターゲットにちゃんと訴求できているか」「キーワードは網羅できているか」といった事も大切ですが、肩に力を入れすぎると更新がしんどくなってしまいます。

「こういったコンテンツは役に立つよね」「楽しんでもらえるよね」という感覚で運用することが一番長続きするポイントです。たまには思いついたことをサクッと更新してみてはいかがでしょうか。そう、採用百科事典のようにね。

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