アルバイト求人広告のヤラセ(サクラ)応募問題への言及

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アルバイト求人広告のヤラセ(サクラ)応募はあるのか。アルバイト・パート領域以外に新卒や中途採用でもヤラセ(サクラ)応募はあるのか。採用担当者が疑問に思うサクラ応募の問題点や原因をまとめました。

ヤラセ(サクラ)応募への疑念

求人広告の提案営業をしていると提案中に「●●(媒体名)って、ヤラセ応募をしていると思いますか?噂とか知っていますか?」と質問されることがあります。10年前から年間に数回は必ず質問をされるため、疑問に感じている採用担当者が多いのだと思います。

質問をされる経緯としては「応募はあるのに連絡がとれない」「連絡はとれたが面接に来ない」というのが理由です。ひどいときは「応募が5件あったけど1人も連絡がとれない」というケースも。掲載料金を払っているのにこれでは疑いたくもなります。媒体に不信感が募ってしまいますよね。

複数の求人サイト運営会社で約10年間、求人広告営業をしていた私の見解をお伝えします。

ヤラセ(サクラ)応募は100%ありえないと言える三つの理由

結論から言うと、ほぼ100%ありえません。「ほぼ」としたのは日本全国の全員に直接聞いたことが無いからですが、言い切れるレベルでヤラセ(サクラ)応募はないです。なぜそう言えるのか。三つの理由をご紹介させていただきます。

理由1:営業側にメリットがない

第一の理由として営業側にメリットがありません。応募があっても採用しなければ顧客満足度は上がりません。むしろ応募があるのに採用できないのは信頼性が下がってしまいます。採用担当者の中には「採用できないとわかっているなら(工数的に)応募が0件のほうが嬉しい」と話す人もいます。

凄くブラックな話をしますが、受注をもらえた段階で契約は完結しています。営業にとっての目標は受注であって、顧客が採用できたかどうかは関係ありません。そのため自腹を払ってでも応募にコミットしてもメリットが存在しません。もちろん次も受注できるようにあれこれ努力するわけですが、ヤラセ(サクラ)応募という信頼性を落とす行為をしても営業側にとって意味がないです。

なお大手求人サイト運営会社でヤラセが発覚すると「媒体の信頼を著しく落とした」として諭旨解雇という重たい処分を受けると思います。私が働いてたときはそういう人はいませんでしたが、もし発覚したら重たい処分を受けるのは間違いありません。経営者の立場から考えても、会社を裏切る行為をした社員はクビにすると思います。高いリスクに対してのリターンがありません。

理由2:求人サイト側にメリットがない

第二の理由として求人サイト側にメリットがありません。もしネットでサクラ応募があったと口コミが流れたら、そのサイトは信頼性が地に落ち、終わります。多くの企業がその求人サイトへの広告掲載を取りやめるでしょう。たかが一企業のために、サイトの命運をかけてまでサクラ応募をする理由はあると思いますか?

理由3:費用対効果が合わない

第三の理由として費用対効果が合いません。100万円以上かけていれば少し違うかもしれませんが、サクラ応募を雇えば絶対に赤字になります。代理店にとって掲載料金から一定の手数料(マージン)が入り、そこから人件費を抜いた数字が利益です。

特にアルバイト・パート領域は掲載単価も安いので、受注をもらえても損益計算をしたら赤字になる場合もあります。写真撮影をして、求人原稿を作成して、顧客と調整をして…。人材ビジネスが好きとはいえ、たまにヤバいなと思うときがあります。10万円以下だと利益は出ないので営業担当には優しくしてください。

ヤラセ応募が疑われるのはバックレが原因

ヤラセ応募を質問される理由として、バックレが多いことが原因です。実は、これまで質問された媒体はタウンワークやフロムエーなどリクルート媒体を中心に、マイナビ、WEBan、ジョブセンスと幅広い媒体名で質問されます。営業側なので聞かれたことはありませんが、バイトルも心の中では疑問に思われていると思います。

特定の媒体に集中しているわけではないので、どの媒体でもバックレが起きていることが分かります。私自身も「バックレはどの媒体でも起こりうる話で、私が紹介しているサイトもバックレは起きています」と回答しています。

ちなみにヤフー知恵袋でのヤラセ問題への質問には圧倒的にタウンワークの名前が挙がっています。これはクライアント知名度やユーザー数が多いことや、駅やコンビニのラックで手軽に手に入れられ、簡単に電話応募ができるのが理由だと推測しています。手軽なのはメリットですが、デメリットにもなりうると思います。

転職サイトや就職サイトでもあり得る

リクナビNEXTやマイナビ転職など転職サイトでも同じようにバックレは発生します。新卒採用は一人で100社エントリーする人も多く、1社1社に対しての熱意がない中でのエントリーはバックレの温床と言えます。気軽に応募できるのはユーザーにとってはメリットでも、企業にとっては嬉しくない機能だと思います。

今は分かりませんが数年前のリクナビ新卒サイトでは「内定をとった先輩の平均エントリー数は100社。まだまだエントリー数が足りないよ!」という煽り文句が表示されていて、流石にやり過ぎじゃないかと一部で問題になっていました。

雨が降れば新卒説明会の参加率は50%以下ということもあります。つまりバックレ率50%以上です。ある新卒採用担当はバックレが多すぎて「バックレるのは仕方がないとして、バックレますという連絡が欲しい…」と愚痴をこぼしていました。本末転倒な意見ですが、それほどバックレは採用担当者を悩ませています。余談ですが私自身も過去に募集企業側として人材紹介経由でバックレられた経験があります。

バックレ応募が多い理由や改善策

バックレが多い原因はユーザーが複数応募をしていることが理由です(もちろんバックレをする本人の問題が一番ですが)。某求人サイトに携わっていた時の最高記録としては一人で20件も同時応募しているユーザーがいました。20件はかなり異例ですが、正社員向けサイトだと書類選考で落ちる可能性を考えて、複数応募をするユーザーが一般的です。アルバイトサイトでも複数応募機能はどこのサイトでもあり、ジョブセンスはかなり積極的に複数応募を推奨しています。

この複数応募で先手を取るためには、とにかく早いレスポンスが必要です。また面接バックレですが、「証明写真を撮影するのがめんどくさい」「道がわからない。別の募集もたくさんあるし、今回はもういいや」等バックレの理由は様々です。簡単な理由で気持ちが変わってしまい、バックレを決めるタイミングは当日がほとんどという調査もあります。そのため証明写真不要を導入している企業や、事前告知メールを実践している企業も多いです。極端な企業は履歴書も後日提出もしくは当日書かせるスタイルにして「手ぶらでOK」の企業も一部あります。

成功報酬型求人サイトでもバックレはある

当社が代理店を務めているマイベストジョブという求人サイトがあります。マイベストジョブは成功報酬型(採用課金型)求人サイトなので、採用初日にならないと料金が発生しません。そのためヤラセ(サクラ)応募は全くの無意味です(ただし勤務初日後のバックレは料金が発生し、返金規定はありません)。

そんなマイベストジョブでもバックレは起きています。採用担当者に聞くと面接バックレよりも、応募後に連絡がつかないパターンがほとんどを占めています。採用担当者にとってはお金がかからないので金銭的なデメリットはしませんが、バックレは少ない方が嬉しいのは間違いありません。

⇒マイベストジョブの詳しいサービスや申込方法について

他にもマイナビバイトはエントリープランといって、掲載課金ではなく応募課金型のシステムを導入しています。掲載料金は無料で1応募8000円等のシステムです。大手媒体での成果課金プランは採用担当者にとって嬉しいサービスに聞こえますが、エントリープランでもバックレが起きます。他の代理店の話を聞くとエントリープランで(応募があるのに)採用に失敗すると、通常のプランで失敗するよりクレームや揉めることが多いそうです。

出会い系のサクラの募集について

ネット上で見つけた意見ですが「楽そうだから」という理由で出会い系サイトのサクラになりたいと思って募集を探す求職者もいるそうです。実際に働いていた人から聞くと、椅子に座ってパソコン画面でメールを送るだけだから確かにバイトとしては非常に簡単で楽だそうです(ただし精神的におかしくなりそうだから辞めたそうです)。

大手媒体では出会い系のサクラの求人は利用規約上すべて掲載NGです。詐欺行為なので当然ですね。探すだけ無駄になります。もし面接に行ってみたら「出会い系サイトのサクラの募集が仕事内容だった」「勤務初日に発覚した」という嘘求人の場合は、媒体元に連絡すれば二度と掲載されることはありません。

大手求人媒体の場合は事前チェックが厳しい為ほとんどないと思いますが、もし見つけた場合はサイト健全化のためにご協力いただければと思います。どうしても出会い系のアルバイトをしてみたいなら怪しい夜の求人誌を探したら、たまに掲載されていることがあります。おススメはしませんが自己責任で探してみてください。

まとめ

ネットで調べてみたらヤフー知恵袋でヤラセ(サクラ)応募について数多くの投稿が見つかりました。なんと「ヤラセ応募があるからやめとけ」と忠告する人もいるそうです! いい加減なアドバイスでなければぜひ媒体名と販売元も公表してほしいものですね。

ただバックレ(イタズラ応募)が多い求人サイト、少ない求人サイトは確かに存在しています。まとめサイトやアフィリエイトを積極的に導入している求人サイトは複数応募が増える傾向にあるため労働意欲の低い応募が増えてしまいます。そういった求人サイトを見極まる能力もこれからの人事担当者には必要になってくると思います。

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