大学生アルバイトの平均退職期間と退職理由

採用担当者にとって大学生はアルバイトの戦力になってくれる貴重な存在です。求人サイトの応募者も大学生の割合が多く、(どうやって大学生の応募者を増やすか?)と考える人も多いのではないでしょうか。

しかし、せっかく大学生がバイトを始めてくれたのに、すぐに辞めてしまった経験をした採用担当者も多いはず。今回は大学生に、1つのアルバイトを始めてから辞めるまでの期間と辞めた理由についてアンケート結果をまとめました。

アルバイトの平均退職期間は?

第1位:1年間 72人(18.0%)
第2位:4年間 38人(9.5%)
第2位:1週間 38人(9.5%)
第4位:6か月 36人(9.0%)
第5位:2年間 35人(8.8%)

タイミングのいい期間が上位を占めました。

同率第2位は、長期間と短期間の正反対の回答が挙げられたのは興味深く、1週間を過ぎれば定着してくれる可能性が高まることがわかります。

辞めた理由はなんですか?

上位3位までの辞めた理由についてのアンケート結果もまとめさせていただきました。

第1位:1年間

飽きてしまうから(女性/21歳)
最低1年は続けたいと思うから(女性/20歳)
節目に辞めるようにしているから(男性/22歳)
長くいると責任が重くなってくるから(女性/20歳)

第2位:4年間

いいバイト先だから辞めない(女性/22歳)
大学在学中はずっとがんばったから(男性/23歳)
自分に合っているから辞めたくない(女性/22歳)
また一から仕事を覚えることになるので面倒(女性/21歳)

第2位:1週間

働くとすぐに嫌になってしまうので(女性/21歳)
同じ職場で働き続けるのは飽きてしまうから(男性/23歳)
はじめてみたら嫌な感じのバイト先だったから(男性/21歳)
面接で言われたこととは違う仕事だったことが多いから(男性/22歳)

その他の意見

長く続けるほうが慣れるから(女性/22歳)
2年くらいで仕事に飽きるから(男性/25歳)
生活のパターンが半年で変わることが多いから(女性/21歳)
これくらいで職場での人間関係がこじれてくるから(女性/20歳)
面接が嫌いなので、1つのところで長く働きたいから(女性/20歳)

アンケート結果から様々な意見があることがわかりました。

大学生も良いアルバイトに会えれば、そこで長く続けたいと思っている大学生はとても多いようですが、一方で様々なアルバイトを経験してみたいと回答する学生もいました。

次に採用担当者の悩みの種である「採用したあとに短期間で辞めてしまった」。採用現場ではよくある悩みですが、その原因を考えてみたいと思います。

アルバイトを始めて1ヵ月以内に辞めた経験はありますか?

大学生が短期間で辞めてしまった経験と理由についてまとめました。

ある:72人(17.9%)
ない:259人(64.4%)
経験なし:71人(17.7%)

約20%の人がアルバイトを1ヵ月以内に辞めた経験があると回答しました。

1ヵ月以内に辞めた理由は?

それぞれの理由についてもアンケート結果をまとめました。

仕事が合わない

向いていなかった(男性/19歳)
学業と両立できなかった(女性/23歳)
仕事が自分に合わなかった(女性/22歳)
合わない仕事だとやってみてわかったから(女性/21歳)
最初に言われていた内容と違いが大きかった(女性/20歳)

人間関係が悪い

人間関係がきつかった(女性/19歳)
お店の雰囲気が悪かった(女性/21歳)
店長の考え方が合わないと感じた(女性/22歳)
面接のときと違ってかなり雰囲気が悪い環境だったから(男性/24歳)

シフトが合わない

シフトが固定だったから(女性/19歳)
シフトが全然合わなかった(女性/20歳)
シフトがなかなか入れない状況だったから(男性/20歳)
シフトを入れてもらえる日数と時間が少なくて全然稼げなかったから(女性/21歳)

かなり過酷・ブラック

怒鳴る上司がいたから(男性/23歳)
不正行為が見受けられたから(男性/22歳)
社員の態度が横柄だったから(女性/21歳)
引越しでカラダが持たなくて(男性/18歳)
かなりブラックですぐに辞めた(女性/19歳)
すごいブラックバイトだったから(女性/19歳)
あまりにも過酷な仕事だったから(男性/21歳)

まとめ

採用担当者の努力次第で早期退職を回避できる理由が多いことがわかります。

色々な理由の中に「ブラック企業だった」と言う理由もたくさん寄せられました。ブラック企業に間違えて入ってしまったら、無理せずスグに辞めるのは正解です。

仕事が合わなかった理由は求人募集の仕事内容の書き方や面接時に説明方法に問題があるケースが多いです。また、シフトが合わない理由は逆に言えば柔軟に対応すれば定着してくれることに繋がります。

求人広告に良いことだけ書いても、入社後に違和感を感じたり、事実と違っていたらアルバイトはすぐに辞めてしまいます。「悪いことを書くと応募も集まらないから」と良いことだけ掲載しようとする企業もいますが、面接をするだけ徒労に終わります。

できるだけ正確な情報・詳しい情報を求人情報サイトに掲載することをおススメします。このアンケート結果を参考にして、次の採用に繋げてほしいと思います。

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