転職活動をしている、またはこれから転職を検討している人は、求人サイトをチェックすることが多くなるものです。転職者向けの求人が掲載されている転職サイトは数多くありますが、その中でも登録者数・求人数ともに日本最大級の規模を誇るのが、「リクナビNEXT」です。
リクナビNEXTは、毎月2回新着求人が更新され、大手企業の求人も掲載されています。さまざまな転職サポート機能も無料で利用できるほか、オファーを受け取れるチャンスもあります。
そこで今回は、転職希望者であればぜひ利用しておきたい転職サイトであるリクナビNEXTの基本情報やメリット・デメリット、利用する際のポイントを解説します。
目次
リクナビNEXTとは
リクナビNEXTは、株式会社リクルートが運営する転職サイトです。登録人数が延べ1000万人以上を超える日本最大級の転職サイトで、毎月約10万人が新規登録を行っています。
転職者の8割が利用すると言われるほど、転職希望者にとっては定番ともいえる転職サイトです。求人掲載数も非常に多く、幅広い業種・職種の求人が掲載されています。
- 掲載件数:103012件(2023年4月6日時点)
- 運営会社:株式会社リクルート
- 所在地:東京都千代田区丸の内1-9-2グラントウキョウサウスタワー
- URL:https://next.rikunabi.com/
リクルートエージェントとの違い
リクナビNEXTと同じ株式会社リクルートが運営する転職サービスには「リクルートエージェント」もあります。どちらも似たような転職サービスかと思われがちですが、この両者はサービス内容が異なるまったく別のサービスを提供しています。
リクナビNEXTはいわゆる求人サイトで、企業が募集する求人を掲載しています。企業側からのオファーやスカウトは受けられますが、非公開求人はなく、求職者一人ひとりに担当がつくこともありません。
リクルートエージェントは転職エージェントであるため、企業と求職者の間に担当のキャリアアドバイザーがつき、転職をサポートしてもらえます。求人の多くは非公開で、キャリアアドバイザーと面談をした後に転職サポートや求人紹介が受けられる仕組みです。
リクナビNEXTとリクルートエージェントは同じ会社が運営しているため、リクナビNEXTで登録時に「転職支援サービスに登録」にチェックを入れておくと、同内容でリクルートエージェントへも登録可能です。
リクナビNEXTの特徴や登録メリット
現在、求人・転職サイトは数多くありますが、リクナビNEXTは利用者や登録者数が多い分、利用するにあたっては以下に挙げる多くのメリットがあります。
業界最大級の求人数
「日本最大級」と称されるリクナビNEXTは、求人数も非常に多い特徴があります。転職サイトの中でもトップクラスの求人数で、2023年4月時点で1万件を超える求人が掲載されています。
求人数が多い分、取り扱う業種も豊富です。大手企業をはじめとして、中小企業やスタートアップまで幅広い企業が求人を掲載しており、希望に合った求人を探しやすいのは大きなメリットです。
3種類のオファーがある
転職サイトは、掲載されている求人から希望に合った求人を検索して応募するのが一連の流れですが、リクナビNEXTではスカウト機能を利用していると企業側からオファーが来ることがあります。
リクナビNEXTのオファーは3種類に分けられるので、それぞれのオファーの違いを知っておきましょう。
求人掲載企業からのオファー
リクナビNEXTに求人を掲載している企業からのオファーです。企業が設定した条件と登録者のレジュメの内容がマッチした際に送られる、掲載している求人の説明会のお知らせメールなので、このオファーが届いてもすぐに面接へ進めるわけではありません。
求人掲載企業からのオファーを受けて応募すると書類選考が行われますが、「気になる」を押して気になるリストに登録しておくと、面接へ進めるチャンスが発生する場合もあります。
転職エージェントからのオファー
転職エージェントが登録者のレジュメを見て送るタイプのオファーです。このオファーに返信をすると、転職エージェントとの面談へ進めます。その際に、紹介する企業への応募の説明を受けられます。
満足度が高い評価を得ている転職エージェントには、社名の横に「優秀エージェント」と記載されているので、オファーを受けた際はチェックしておきましょう。
転職エージェントが取り扱う求人企業からのオファー
企業が登録者のレジュメを確認して送るオファーです。こちらのオファーには、書類選考の免除の特典があります。面接確約が保証されている求人であれば、オファーを受けるとすぐに面接へ進めます。
新しい求人が頻繁に更新される
頻繁にチェックしていても、なかなか新しい求人が更新されない転職サイトもある中、リクナビNEXTは 毎週水曜日と金曜日に新着求人が更新されます。
新着求人は求人検索で絞り込めるほか、新着求人情報メールに登録しておけば、週2回の更新に合わせて希望条件に合った新着求人のお知らせメールを受け取れます。
常に新しい求人を見つけられるため、より自分に合った求人に応募できるでしょう。
転職に役立つ機能が豊富
リクナビNEXTでは、数多くの求人を掲載しているだけではなく、転職に役立つ機能を無料で利用できるのもメリットです。特に活用したいのが、「グッドポイント診断」です。
グッドポイント診断とは自分の強みや適性を18種類の中から5種類で診断してくれる自己分析ツールです。自分自身を客観的に診断してもらえるので、レジュメや転職の際の面接のアピールポイントを知ることが可能です。また、グッドポイント診断の結果は、応募時に添付もできます。
リクナビNEXTのマイページ内では、「はい」「いいえ」の2択の質問に答えていくだけでレジュメの完成度を把握できる「レジュメ完成度診断」、未登録者でもサイト上で設問を選択するだけでできる「適職診断」も用意されています。
リクナビNEXTのデメリットと注意点
利用者数と求人数がともに非常に多いリクナビNEXTですが、規模が大きいからこそのデメリットもいくつかあります。
オファーやダイレクトメールが多すぎる
掲載企業からオファーを受け取れるチャンスがある点がリクナビNEXTのメリットの1つです。
注意したいのが、このメリットがデメリットになってしまうことがある点です。個人差はあるものの、オファーやダイレクトメールが大量に届くこと場合があるのがデメリットといえます。
メール受信設定ですべてのメールを受信するように設定していると大量のメールが届いてしまい、本当に自分の条件に合った求人の情報が届いたとしても、他のメールに埋もれて見逃してしまう可能性もあります。
メール設定はマイページで変更できるので、メールが多すぎると感じた場合は不要なメール配信設定をオフにしておきましょう。
求人数が多すぎて絞り込みが難しい
こちらも、メリットがデメリットとなり得るケースです。
求人数が多いことは一般的には選択肢が増えるので良いとされていますが、リクナビNEXTは求人数が多すぎるため、希望条件を絞り込めない人にとっては求人数が多すぎて応募する企業を絞り込めない点がデメリットとなってしまいます。
求人数が非常に多いリクナビNEXTでは、曖昧な条件で検索をすると絞り込めないほどの求人が検索結果として出てくるので注意しましょう。
できるだけ条件を詳細に設定しておくと求人を絞り込みやすくなるので、求人を探す際はあらかじめ条件を定めておくこともデメリットを減らすためのポイントです。
コンサルタントのサポートはない
転職サイトの一部では、エージェントサービスを用意しているところもありますが、リクナビNEXTで提供しているのは転職サイトの機能のみです。
エージェントであれば、企業と求職者の間にコンサルタントやアドバイザーが入り、転職活動をサポートしてくれます。しかしリクナビNEXTではサポートがないため、求人を掲載している企業と求職者が直接やり取りをして、応募、面接まですべて1人でこなさなければなりません。
もし専門のコンサルタントのサポートを受けたいのであれば、エージェントとの併用がおすすめです。前述の通り、リクルートエージェントであればリクナビNEXT登録時に同時登録ができるので、両方のサービスを併用してみましょう。
ライバル登録者が多い
掲載求人数は多いですが、ライバルとなる登録者も多いです。
大手ホワイト企業には応募者数が殺到するため、採用倍率が低くなります(選考難易度が高くなります)。そのため、自分自身が他の候補者とどのように差別化するかを考えなければならなくなります。
また、ライバルが多い人気企業や高年収の企業は、一般的に求めるスキルや経験が高い傾向があります。そのため、初心者にはエントリーハードルが高いと言えます。
リクナビNEXT上手な活用方法・ポイント
リクナビNEXTは求人数も登録者も多いため、希望の求人が見つけにくい、応募してもなかなか面接まで進めないと感じるかもしれません。そのような場合は、以下でご紹介するポイントをチェックしてみましょう。
レジュメに詳細な情報を登録しておく
リクナビNEXTの魅力といえるのが、さまざまな掲載企業から受けられるオファーです。ところが、登録をしたけれどオファーがまったく来ないこともあるでしょう。そのような場合は、レジュメを見直してみることをおすすめします。
特に、職務経歴やキャリアプラン、資格・語学、自己PRは企業がよくチェックする項目です。これらの項目を詳細に書いておくだけでも、オファーの可能性が高まることが期待できます。
また、企業側はレジュメの最終更新日をチェックできます。長期間レジュメを放置しているよりも、頻繁に更新をしておく方が熱意も伝わりやすくなるので、レジュメはマメに更新するのもポイントです。
スマホアプリを活用する
リクナビNEXTのスマホアプリは、求人検索機能や希望の求人が掲載された際のプッシュ通知機能が使用できます。
ログインしておくとパソコンとデータを同期できるため、スマホで保存した気になる求人をパソコンで確認もでき、希望の求人を見逃しません。外出先でも求人チェックができるスマホアプリも、転職活動に活用してみましょう。
求人検索方法を見直してみる
リクナビNEXTは求人数が多い分、希望の求人を絞りにくい点がデメリットですが、このデメリットは検索方法を見直すだけで改善できる可能性もあります。
検索時により詳細な条件を設定しておく、こだわり条件も設定するなど、希望に合わせた条件で検索すると、絞り込みしやすくなります。
反対に検索結果が少なすぎると感じる場合は、職種や勤務地の範囲を少し広げてみる、関連職種も条件に加えるなど工夫してみましょう。
リクナビNEXTの口コミ評判
リクナビNEXTは利用者が多い分、多くの口コミが見られます。その中でも多い口コミを、良い口コミと悪い口コミそれぞれに分けてご紹介します。
リクナビNEXTの良い口コミ評判
グッドポイント診断が役に立つ
自己分析ツール「グッドポイント診断」が役立つという口コミは、多く見られました。この診断を受けるためにリクナビNEXTに登録する人もいるほど人気ツールで、自分では知ることができない長所や強みを明示してくれます。
転職時の自己PRや面接対策にも活用できる点、詳しい分析ができるにも関わらずリクナビNEXTに登録していれば無料で利用できる点が、高い評価でした。
求人数が多いので希望の求人に応募できる
日本最大級の転職サイトだけあり、リクナビNEXTの求人数は他を圧倒しています。そのため、他の転職サイトでは見つからなかった求人が見つかるチャンスも高くなります。
有名企業からのオファーを受け取れることもある点も、良い口コミで多く挙げられていました。
リクナビNEXTの悪い口コミ評判
届くメールが多すぎる
リクナビNEXTの悪い口コミで多かったのが、大量にメールが届く点です。
新着求人メールのほか、オファーメールが多く届くこともあり、メールボックスがリクナビNEXTからのメールだらけになってしまったという口コミもあったほどです。
必要なメールのみを受け取るなら希望条件を絞り込んで登録をする、または求人検索を自力で行いメールでのお知らせをオフにする対策が必要でしょう。
地方の求人が少ない
求人数が非常に多いリクナビNEXTですが、地方で転職したい人にとっては地方の求人が少ないという悪い口コミが見られました。実際は、地方の求人も少なくはないのですが、業種や職種によっては少なくなる可能性もあります。
非公開求人として地方の求人が取り扱われているケースもあるため、地方の求人を探している場合は転職エージェントと併用するのがおすすめです。
まとめ
豊富な求人数と、転職をサポートしてくれるさまざまな機能を用意しているリクナビNEXTは、転職を希望しているのであればぜひ利用したいサイトです。
転職エージェントとの違いやメリット・デメリットをよく把握し、転職活動でリクナビNEXTを上手に活用しましょう。