求人サイトの新規機能実装における模倣性と独自性の議論

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求人サイトに限らず、あらゆるビジネスモデルで先行者がいる場合が多いと思いますが、サイト運営事業における事業構想・ブレスト会議・開発会議で議論が衝突するのが模倣性(コピー)と独自性(オリジナル)についてです。

この議論になるのは機能性・サイト設計・ページ構造において、しばしば議論の的になります。「〇〇の機能は競合他社も取り入れているから真似しよう」または「競合他社がやっていないから〇〇の機能を追加しよう」という議論になります。メンバー間の価値観がずれていると、正解がないだけに平行線を辿ってしまう場合があります。

模倣するメリット

求人サイト構築・開発・制作段階で模倣することは大事だと思います。「オリジナルの発想がない」と否定的な意見もありますが、模倣するメリットは「すでに上手くいっている」ことです。ケースバイケースですが、ある程度の成功率が約束されている場合があります。

大手企業や大手サイトが導入していれば、「何らかの比較検証のもと合格ラインに達している」または「継続するだけの価値がある」ということが考えられます。自分たちでゼロから試行錯誤するよりも成功するまでの期間がショートカットできます。

また機能によってはユーザーから事実上の標準機能レベル(デファクトスタンダード)まで浸透している場合があります。この場合は真似しないと、ユーザーから「不便なサイト」という印象を与えてしまいがちです。

例えば求人サイトであれば「写真はあって当たり前」くらいになっており、「うちは独自性を貫いて、写真は付けず、文字数で勝負しよう!」と考えてしまうと、ユーザーから支持を得ることは難しいと思います。

模倣する注意点

ただし、大手が導入している場合でも上手くいっていないケースがあります。肝いりで実装したけど、上手くいかず、機能を削除したくとも時間と費用がかかるから中止できないという事情がたまにあります。

「何がいいのか」「本当にユーザーから支持されているのか」「さらに使い勝手を発展できないか」有用性・可用性を分析・理解したうえで、自分たちのサイトパフォーマンスを上げる為に真似したほうがいいのか考えなければいけません。

独自性の注意点

差別化を図るという意味では独自性も必要不可欠です。ただし、独自性を意識しすぎるのはよくありません。独自性だけを意識すると、ユーザーに全く評価されません。企業側の独りよがりの考えでは決して利用率や満足度は上がらないでしょう。改悪だとしてユーザー離れが起きたサイトも実際にあります。自己満足に陥らないように、ユーザーファーストで検討しなければいけません。

過去に「業界初」で話題になった尖ったコンセプトとサイト設計の求人サイトがありました。短期的には知名度獲得に貢献しているようでしたが、長期的に見てSEO上(アクセスアップ)や利便性のデメリットが表面化してしまい、マイナーサイトから脱却できていません。

差別化を図らなければユーザーの印象に残らない、オリジナリティがなければ二番手サイトから脱却できない、レッドオーシャンの市場で生き残れない、という意見は至極真っ当ですが、独自性だけを優先的に考えるべきではないと思います。もう少し有用性(ユーザビリティ)を意識すべきだと感じた事例です。

補足すると盗用を推奨しているわけではありません。例えば求人情報サイトや不動産検索サイトにおいて駅検索や地域検索は標準機能(デファクトスタンダード)となっています。また「過去の閲覧履歴」機能や「こだわり検索」機能は様々なサイトに備わっていますが、これらはユーザーから支持されている・慣れている機能です。

UI(ユーザーインターフェイス)においてプロダクトや目的が同じサイトはボタン配置など効率・効果・満足度を最適化した結果、自然に似てきます。こうしたベターなUIやUX(ユーザーエクスペリエンス)やSEO対策を理解した上で、サイトパフォーマンス向上に繋げていってほしいのが本記事の主旨です。

まとめ

ただ単純に「真似をしよう」と考えるのではなく、「良いもの(機能)は積極的に取り入れよう」というスタンスと「ユーザー(or検索サイト)から評価されている機能は何か」という情報収集が大事だと思います。先行者のいるビジネスにおいて模倣性(コピー)と独自性(オリジナル)の考え方はその後の成長に大きく関わってくるポイントになります。

もちろん「気づいたら競合他社と全く同じようなサイトになっていた…」とならないようにしなければいけません。バランス感覚は重要で、真似をしすぎるのも問題ですが、真似をしなさすぎる(競合分析や情報収集を放棄する)のも問題です。

新規機能実装の議論において個人の好き嫌いで判断したり、せまい視野で考えると損をするケースがありますので注意してください。まずは良いところは積極的に取り入れる柔軟な考えが出来ているか一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

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