【参加報告】HRTechセミナーinYahoo! JAPAN

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2017年3月9日に【HRTech】「採用」の最先端を創るプロがHRの未来を語り尽くす夜@Yahoo! JAPANに参加してきました。その参加報告です。

主催者:ビズリーチ、ウォンテッドリー、アトラエ、ネットジンザイバンク

勉強になったので一言メモ

広義のHRテック
募集・選考・労務 人材育成 定着 評価処遇 配置異動 組織管理

狭義のHRテック
1.採用企業と求職者のマッチング
2.タレントマネジメント・戦略的組織開発

・なぜHRテックが注目されているのか
人材マーケット活況
構造的な人材不足・グローバルレベルでの人材獲得競争激化
巨額のリスクマネー流入
クラウドの浸透

HRテック関連ニュース

当日、事例として紹介されていたHRテック関連ニュースです。

人事管理サービスの「Zenefits」

Zenefits(ゼンフィッツ)は2013年に創業。約600億円の資金調達をし、時価総額は5400億円になっています。シリコンバレーを代表するユニコーンと称され、ピーク時には45億ドルの評価額で5億ドルを調達。同社は人事管理サービスをSaaSで無料提供し、「史上最速で成長しているソフトウェアサービス」と宣伝して全米の中小企業に営業していた。

引用:http://news.livedoor.com/article/detail/11240757/

人事管理を手がける新興企業Zenefitsは約430人の従業員の解雇を発表した。今回の人員削減数は全従業員数の約45%に相当し、解雇実施後には約500人の従業員しか残らない。Zenefitsはわずか2年で評価額が45億ドルに急騰したことで、シリコンバレーの注目を集めた。凋落は勃興よりも速く訪れ、同社の評価額は2016年に20億ドルまで下落した。

引用:https://japan.cnet.com/article/35096384/

※ユニコーン:上場前の非公開企業という意味です。

ランスタッドがオンライン採用大手のモンスター買収

2016年8月、オンライン人材採用大手Monsterがオランダの人材コンサルティング大手Randstadに4億2900万ドルで買収された。ここ最近オンライン人材採用の分野では、動きが活発だ。2016年6月にはMuseが1600万ドルを調達して、ミレニアル世代向けの人材採用サービスの成長を目指している。

引用:http://thebridge.jp/2016/08/online-recruitment-giant-monster-acquired-by-randstad-for-429-million

主催企業のサービス一覧

主催企業が当日デモンストレーションしていたサービスを紹介させてもらいます。

組織改善プラットフォーム「wevox」

組織改善プラットフォーム「wevox」
運営:株式会社アトラエ

ワボックスは チームの組織問題をデータとして視覚化できるサービスです。「プラットフォームなのか?」という疑問はありますが、今回の主催者の中では一番HRTechらしいサービスだと感じました。匿名のアンケート結果を解析し、どのチームにどんな問題があるか分析してくれるサービスです。「1グループ(チーム)」なら無料で始めることができるので、試してみる価値のあるサービスです。

感想としては、匿名としながらも実際は誰のアンケートなのかわかる組織の場合はどうするのかが疑問に思いました。例えば50名以下の会社や小規模な組織は、年齢・拠点・立場・職種のうち2つだけでも誰か回答したか簡単にわかる組織が結構多いと思います。そうなると心理的に正直な回答がしずらい社員もいそうです。

また「問題点がわかっても、解決できない場合もあるのでは?」と思いました。例えば管理職のマネジメントが問題であった場合、適切な対応がとれるのか。疲労度が高いと判明しても残業を減らせる状況にあるのか、構造的な組織問題に気づけても解決できるかどうかはまた別問題だと思いました。

関連記事:日本のHRテック(テクノロジー)の意味やメリット

名刺管理アプリ「Wantedly People」

名刺管理アプリ「Wantedly People」
運営:ウォンテッドリー株式会社

一部で議論されていた名刺管理アプリです。当初の利用規約では「Wantedly Peopleで読み取った名刺アドレス宛にWantedlyが電子メールを送る可能性がある」と書かれていました。つまり「Wantedlyが(許可なく)営利目的でメルアドを自由に活用できる」という利用規約になっていました。

利用規約が危険だとして顧客情報管理がしっかりしている企業は導入禁止にしている企業もいるようですが、現在は利用規約が変更され、この問題は解決済みだそうです。この利用規約にしていた理由は特に他意(営利活動の予定)がなかったそうです。詳しくは下記のブログをご覧ください。

Wantedly Peopleで読み込んだ名刺データ、誰のものになる?
https://blog.animereview.jp/wantedly-people-privacy/

Wantedly Peopleはスキャンが一瞬で完了できる点が素晴らしいです。私が利用している名刺管理アプリ「eight(エイト)」はスキャンに数日かかるのに比べると、かなり使いやすいように感じました。ただ「eight」ですらあまり利用できていないので、Wantedly Peopleも使いこなせそうもないことや、単純に移行するのが面倒だと感じるので利用することに対しては消極的です。

名刺管理アプリ全般を積極的に導入している人が周囲にいないので、(理解不足も含めて)いまいち個人の必要性やメリットを把握できていないです。「Wantedly Peopleをぜひ導入しよう!」という実感を持てませんでした。HRサービス全般に言えますが「このサービスを使ったら作業の負担が減る」「金額を払う分以上の効果が見込める」というイメージが掴みづらいサービスが多い気がします。これから普及させていくにあたり、どのように顧客層に簡単にわかりやすくイメージを掴んでもらえるかがポイントになってくると思います。

関連記事:Wantedly(ウォンテッドリー)の評価評判や利用前の注意点

採用管理システム「HRMOS(ハーモス)」

採用管理システム「HRMOS(ハーモス)
運営:株式会社ビズリーチ

「戦略人事クラウドサービス」と謳っていますが、正直なところ意味がわかりづらいので採用管理システム・勤怠管理システムで認識しています。人工知能はあまり関係ないようです。

様々な機能が付与されているようですが、こういった多機能サービスは自社内の他の類似サービスとどう調整しているのかが気になります。例えばハーモス内でメール送信やスケジュール管理機能もあるようですが、Outlookやthunderbirdを導入している企業はどうする? CCの問題は? 他部署との連携管理は? 全部署が利用しないといけなくなるのか? などが考えられます。

以前勤めていた会社はセールスフォースで全部署のスケジュールを管理していたため、人事部だけハーモスでスケジュール管理されると不都合が生じます。ただ機能が一部しか利用できないのであればサービス本来の価値が下がってしまいます。

(サービス内容とは別問題ですが)勤怠管理サービスは電通みたいに違法な残業問題がある企業は導入しても意味がなさないと思います。「勤怠管理がしっかり出来ている」というのが前提のもと成り立つサービスです。世の中の企業でしっかり勤怠管理できている企業はどれほどあるのでしょうか。

ある会社は「いま勤怠クリックしてくれ」と勤怠ボタンを押す時間を上司が部下にアドバイスしてくれたりするそうですが、こういった会社は五万とあると思います。ハーモスはホワイト企業がよりホワイト企業になるためのサービスというのが感想です。

インターネット業界のスタートアップデータベース「Cotobe」

インターネット業界のスタートアップデータベース「Cotobe」
運営:株式会社ネットジンザイバンク

転職エージェントの株式会社ネットジンザイバンクが始めたサービスです。現在1220社が登録されています。資金調達額などファイナンス情報に注力しているデータベースで、着眼点がユニークなサイトですね。まだ知名度は低いそうですが、ベンチャーキャピタルや投資家にニーズがありそうです。

まとめ

HRテックに勉強するために参加させていただきましたが有意義なセミナーでした。色々と話を聞く中で、日本にはHRTech分野で大きく成功した企業がまだないため、各社とも手探り状態のまま進めているという印象を受けました。いま様々な企業がこの分野に参入しており、直近ではフリークアウトがクラウド型採用管理システムを展開するタレンティオを子会社化するなどM&Aも2017年は増えてくると予想されます。

今はまだHRテックが話題になっているのはIT/インターネット業界だけですが、これからHRTech市場はさらに活況を増すのは間違いありません。難しい問題点もありますが、どのように日本の市場に受け入れられていくのか、どのように労働問題を解決していくのかに注目していきたいです。

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