ガールズバーのブラックバイト問題と対応方法

ナイト案件と呼ばれるキャバクラやガールズバーでいまだにブラックバイトが蔓延しているようです。ブラックバイトにも様々なタイプがありますが、募集段階でのブラック企業のバイト募集方法と対応方法をまとめました。募集側と求職者側の両方に見てもらいたいと思います。

ブラックバイトの募集方法

キャバクラやガールバーでは通常とは全く違う給与で募集している店舗がいるそうです。通常の給与では競合他社の店舗より条件面で見劣りしているため、意図的に給与を釣り上げて応募を集めています。

1社がやりだすと「負けてられない」「真面目に情報開示をするのが馬鹿らしい」として他の店舗も見せかけの嘘求人票になってしまい、ある地域のナイト系求人はほぼ間違っている状態になってしまっているそうです。

ガールズバーの経営者さんたちは罪の意識がなく「みんな(嘘の求人を)やっているから」と考えています。当たり前ですが、どんなに募集に困っていようとやってはいけない行為です。また「やっても意味がない」という理由やリスクを今回まとめさせていただきました。

通報されるリスク

通報(ユーザークレーム)されるとブラックリストに名を連ねることになります。注意で終わることもありますが、今後、掲載不可になる場合もあります。意図的に行っている場合は悪質性が高いと判断される可能性があります。テレビCMをやっているような大手メディアだとナイト系の審査基準が厳しい為、一発アウトになる可能性は高いです。

採用に至らない

嘘の求人で応募者を集めても、結局はどこかで伝えないといけないため採用に至りません。また採用できたとしても長続きは絶対にしません。ちなみに雇用条件通知書を出さないで、実際の給与は教えないまま働かせるところもあるようですが、嘘の雇用関係のまま働かせると求人サイトのブラックリストどころではなくなり、法律上のペナルティが発生します。

ブラックバイトではないのに揉めるケース

ブラックバイトではないのに揉めるケースがあります。それは正確な情報を説明していないことが原因で起こります。例えば研修給与が未記載であったり、仕事内容に書かれていない仕事があったり、面接時の説明が不足していると揉めてしまいます

特に給与に関しては一番敏感な部分なので、かなり詳細に記載しておくべきです。2016年後半にリブセンスが運営している転職ドラフトが大問題になっていました。

関連記事:転職ドラフトの提示年収の炎上から考える評判や問題点

応募者(ユーザー)はどうすべきか

求職者は求人メディアに積極的に通報(ユーザークレーム)しましょう。自分が騙されなくても、野放しにしていれば他の人が騙されてしまうかもしれません。面倒かもしれませんが、こうした企業や店舗は誰かが声を出さないと永久になくなりません。

キャバクラやガールズバーにブラックバイトが蔓延している要因に「身バレしたくない」「住所や本名がバレているから怖い」という心理が発生し、求職者が泣き寝入りしているからだと思います。ガールズバーは隠れて働いている方も多く「家族や昼職にバレると厄介だから」として通報しないケースがあるようですが、勇気を出して積極的に通報したほうが良いと思います。

仮に脅されても「待っていました」として会話を録音し、労働問題ではなく警察沙汰にし、慰謝料をもらうぐらいの気持ちでいられると素晴らしいと思います。

なお労基署やブラックバイトユニオンは給与、待遇、解雇など就業後のトラブルが中心です。就業前の雇用関係がない場合は掲載誌または掲載サイトに通報したほうが効果的です。求人情報誌を発行している読者相談窓口や求人サイトの問い合わせフォームからも通報するようにしましょう。

問い合わせフォーム一覧

各サイトの問い合わせフォームは少しわかりづらいので一覧にしてまとめました。

タウンワーク
https://townwork.net/twc/help/hotline.html
フロムエー
https://www.froma.com/info/editcmp/hotline/
バイトル
https://inq.dip-net.co.jp/Q/auto/ja/binquiry/dip/?scref=b_prd
マイナビバイト
https://baito.mynavi.jp/support/UserSupportInput.do#q09
アイデム
https://www.aidem.co.jp/policy/privacy_eaidem.html

まとめ

競合他社より条件面が見劣りしているのであれば、まずは条件面から見直してみましょう。条件面を改善できれば良いスタッフも集まりやすくなります。どうしても給与を上げれないのであれば、福利厚生や待遇面を改善するという方法もあります。または店舗独自のブランディングを図ることで、採用に繋げていく方法もあります。間違っても嘘の求人で募集しないようにしましょう。

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