【就職活動】定番質問『学生と社会人の違い』5つの大きな違いと理由

面接官から「学生と社会人の違いについて答えてください」とは就職活動の面接で絶対聞かれる質問ですが、あなたは答えられますか?学生と社会人の違いがわかれば、皆さんは内定を獲得し、社会人としての成長が期待されるでしょう。今回は模範解答の例文をご紹介しながら大きな違いをまとめました。

学生と社会人の違いとは?

違い①責任が違う

社会人になったら責任は重くのしかかります。自分のした行動すべてに責任をとることはもちろん、時には自分のミスでないところも責任をとることもあるでしょう。学生のときは誰かが守ってくれることが多いです。親であり、学校であり、アルバイト先であり守られていたと実感するでしょう。

会社に入れば、新入社員でも会社の顔になります。1人の軽はずみな行動は会社の評判も下げてしまいます。

仕事の失敗や成果も会社に影響が出ます。アポイントに遅れたり、忘れたりしたら二度とアポイントをとることは難しいでしょう。ごめんなさいの一言では済まされない大きな責任が社会人にはあることを知っておきましょう。

社会にでれば、これだけしておきなさいというマニュアルはありません。自分で考え行動することがほとんどで、その責任は大きいですが、自分で考えて出せた結果なら喜びは違いますよね。責任感と聞くとやはり重くて自分では・・・と思うかもしれませんが、成長するのに必要なことです。

例文テンプレ)私は『責任』が学生と社会人で一番違うと思います。なぜなら学生は責任をとることはあまりありません。ときには学生または未成年という理由で法律から守られもします。しかし、社会人になれば会社の人間として見られることになります。悪いことをすれば会社の名前がだされてしまいます。ときには一つのミスで億単位の損失も出してしまいます。社会人になれば常に責任感をもって会社の一員であることを自覚して過ごすことが求められると思うからこそ、責任が一番違うポイントだと私は考えます。

違い②評価が違う

学生の評価基準は大部分がテストの点数です。もちろん授業態度も見られていますが、テストの点数が高ければそれだけで評価は良くなります。どれだけ授業態度が悪かろうが、テストの点数さえよければ卒業できますし、良い大学にも入学できます。

一方で、社会人の場合は様々な要素から評価されます。まず職種によって大きく違い、年齢や立場でも評価基準は違います。会社によっては昇進試験など筆記で点数がつけらますが、日頃の評価にはテストはないですよね。評価には営業なら営業成績、事務なら処理能力、これに加え人間関係の円滑さも求められるでしょう。

仕事に取り組み始めてから終わるまで長きにわたり評価が続きます。自分がどれくらいできると上司にアピールすることも必要でしょうし、勤務態度も見られますよね。組織に属するということはコミュニケーション能力を育てなければ評価もされにくいかもしれません。

違い③時間の使い方が違う

学生の頃は時間の使い方は比較的に自由ではないでしょうか。今日は体調悪いから学校を休んでしまおうなんて考えることもありますよね。勉強する時間も友人と旅行に行く時間もアルバイトする時間も自分で決めて行動できることが多いでしょう。時間に多少遅れても、許されるもしくは仕方ないと大目に見られるでしょう。自分の都合で時間を有効に使えたのに社会人になると180度違ってきます。

社会人になると時間にルーズは許されません。少しぐらいの体調不良は多少無理をする。取引先との約束に遅れてしまうと、どんな言い訳しても今までの頑張りは無駄になることはもちろん、一緒に働く仕事仲間に迷惑もかけます。信頼を得るには時間がかかるのに壊すのは一瞬で壊れてしまいます。

休みの使い方も学生の頃とは違ってきます。社会人になると会社が忙しい時期には休みがとれないこともあるかもしれません。時間に追われることが多いと感じるでしょう。

社会人は仕事を中心にスケジュールを組み立てるのが普通で、仕事の納期も決まっていて予定を立て取り組むことが多くなります。仕事が分担制になっていれば自分ができなければ達成することは難しくなります。

違い④関わる人が違う

学生の頃は、気の合う友人同士で一緒に過ごすことができますし、普段の生活は友人との付き合いだけで完結します。気の合う友人だからこそわがままも言えますし、盛り上がりたいときは仲の良い仲間を誘って楽しい時間も過ごせます。メールの返信が遅れたぐらいで怒られることはありません。

ですが社会に出るとそういうわけにはいきません。入社すると同期入社の仲間以外に、上司や取引先など様々な立場の人と関わることが多いです。自分の好き嫌いで相手を選ぶことはできませんし、「苦手だから」なんて言ってられません。だからこそ社会人はコミュニケーションが大切だと言われているのです。

違い⑤お金の考え方が違う

中学・高校・大学と多くの学生は親が養ってくれて育ってきています。中にはアルバイトをして生活費を稼いでいる学生もいますが、基本的には親の援助のもとで育ってきていると思います。そうした環境から学生は何十年間も働きお金を稼ぐ苦労を知る機会はあまりありません。

社会人になると会社から給料が支払われます。これは労働の対価として給料が支払われていますが、社会人のなりたての時期は、会社からは投資してもらっている段階です。会社が何を期待して自分にお金を支払っているのかを考えてみましょう。

例文テンプレ)私は『お金の考え方』が学生と社会人で一番違うと思います。これまでは何もしなくても親が生活費を稼いでくれましたが、社会人になれば自分で稼がなければいけません。そのためには会社の売上に貢献しなければいけません。会社から給料をもらうからには一日も早く一人前になり、会社の売上に貢献することは義務だと自覚し、稼ぐ意識をもつことが重要だと思います。そのためお金の考え方が違うと思います。

就職活動で学生と社会人の違いを聞かれる理由

面接官から「なんでこの質問をしたかわかりますか?」と聞かれることもあるかもしれません。そのときに備えて質問の意図も考えておきましょう。

会社が内定を決めるのに、リクナビやマイナビ等の求人広告費や人材費を含めて1人採用するのに50万以上かかる会社もあります。それでも学生から社会人の一歩である新入社員を採用したい企業は数多くあります。

会社に入って、会社に貢献してくれる人材を選ぶのにあたり、学生と社会人の違いがわからないことには、入社後の仕事に対する考え方がわかりません。会社に入っても想像と違うなどですぐに辞めてしまう若者が多いのも現状です。

学生と社会人の違いを把握して社会で生きていけるかの覚悟が知りたいため、「学生と社会人の違いはなんですか?」と聞かれます。

応用編:圧迫面接で追加質問されたら

学生と社会人の違いは責任感が違うと答えると、圧迫面接だった場合「学生であるいまは責任感がないということでしょうか?」と返されることがあります。この質問は意地悪な質問ですが、対応力を見極めたいがための質問であることが大半です。そのときの文例マニュアルもご紹介させていただきます。

例文テンプレ)いまも責任感はありますが、責任感の質が違ってくると思います。例えば授業を休んだら単位が取れませんが、学生の場合は基本的に自分がその責任を負うことになります。または場合によっては責任をとる場面も少なく、責任の質が低いと言えます。逆に社会人の場合は、商談に遅刻したら自分の責任だけでなく会社にも責任が問われます。自分一人だけの責任ではなくなるため、責任感が違うと回答させていただきました。

模範解答で多く回答される責任感だけに、こうした場面にも臨機応変に対応して回答してください。

学生と社会人の違いを答えるのに役立つ2つの考え方

考え方①なりたい自分を想像する

自分が社会に出たときになりたい自分を想像することも大事ではないでしょうか? 自分がなりたい社会人を自己分析することで、今の自分との違いが生まれてきます。答えるときに具体性を話すほうが相手に伝わりやすいです。自分の言葉でしっかり表現しましょう。

考え方②学生の時に関わった社会人を思い出す

自分の周りの社会人と自分を比べるとおのずと違いが見えてきます。アルバイト先の店長でも、先生でも構いませんが、仕事に対する姿勢を思い出すといいでしょう。誰もがやりたい事を仕事にできるとは限りません。ですが社会に出て働くのです。それが、お金のためかもしれませんが、働く姿勢はヒントになります。

まとめ

就職活動で聞かれることのもっとも多い質問でもありますが、この違いを知ることで、自分がもっと素敵な社会人になるヒントになるかもしれません。

今回まとめた例文テンプレートの中から自分が納得したものを面接で活用してほしいと思います。社会にでることは自分を成長させる場所の入り口に立つことです。学生気分を捨てて、社会に貢献できるスキルを身につけましょう。

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